March 10, 2012

日本の原発メルトダウンの裏側 -米国のTVドキュメンタリー-

 アメリカのTV局PBSが製作したドキュメンタリー「FRONTLINE: Inside Japan's Nuclear Meltdown](日本の原発メルトダウンの裏側)の映像がそのまま見られます。これは米国で2月27日に放映されたものですが、無料で見られるので、震災から丁度一年経った今、全ての日本人に見て欲しいと願ってここにアップします。(英語版です)

 翔年はこのような立派なドキュメンタリー番組を作って放映してくれた米国の放送局と全ての関係者に敬意を表します。勿論、決して映像に現れることはありませんが、過酷な条件の下で命をかけて(これは普通の作業ではありません、戦場での命がけの行為と変わりません)戦ってくれた発電所の所員、協力会社の社員、消防隊員、自衛隊員など多くの関係者の方々に深甚の感謝の気持ちを捧げます。
 
「FRONTLINE: Inside Japan's Nuclear Meltdown](日本の原発メルトダウンの裏側)

ここをクリック→  Inside Japan's Nuclear Meltdown(54分40秒です)


 マグニチュード9.0の巨大地震による大災害の上に、大津波による大被害を蒙った福島第一原子力発電所の4基の原子炉でしたが、放射線被曝で死者が0という奇跡的とも言える結果をだしたことは、幸運もあったでしょうがやはり関係者のご努力に感謝せずにはいられません。
 この原子力事故から学ぶべきことをキチンと学び、日本国として世界に報告するべき義務があると考えます。決して脱原発などと早々と言い出すのではなく、災害がどのような過程を経て大災害につながったのか、事故原因は何と何か、それを防ぐ方策は何が考えられるか、事実キッチリ抑えて、そこから学んだことを加えて報告するという姿勢が何よりも肝要と考えます。(災害対策本部等の議事録が残っていたら、管前総理がこの番組で語っているような立派なリーダーだったのかどうか、国民自身で判断できたでしょうが…。残念です)





いつも『もの言う翔年』を読んでくださりありがとうございます。
お陰さまで「政治評論」も「囲碁」もランキング上位に入っております。
コメントをいただいたり、ランキングがそこそこにとどまっているのを励みにBlogを書いております。
お暇なときに見て行ってください。
にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他趣味ブログ 囲碁へ
にほんブログ村

  

Posted by mtmt0414 at 03:59Comments(1)TrackBack(0)

August 09, 2011

さよならパーティ


楽しかった囲碁大会もついに終了。残すはサヨナラバーティのみ。
段、級別の表彰、ボランティアスタッフへの感謝、創作の詩、英語俳句、替え歌合唱などの出し物も豊富にあって、夜は更けていきました。
  
Posted by mtmt0414 at 01:55Comments(0)TrackBack(0)

August 07, 2011

US オーブン最終日 -2勝4敗



6回戦の相手はSu Eric君。序盤から中盤戦のはじめまで、前田 亮ブロによると、翔年が有利とのこと。
上辺の相手の石に死があるのをお互いに見逃すというお粗末もあつた。ジリジリ正確に寄せられて、負け。

最終成績
US GO Open. 2勝4敗
Die Hard Tournament 2勝2敗  
Posted by mtmt0414 at 05:50Comments(0)TrackBack(0)

August 06, 2011

US Open - 五回戦

US オーブンは4回戦を終えて、2勝2敗の五分の星です。
五回戦の相手は中国系アメリカの Tom Xu君。


なかなかしっかりした碁で、中盤戦に差し掛かった時には、やや劣勢になっていた。
ビハインドのまま、我慢して終盤戦かけるか、相手地模様の中に手段を求めるか、判断に迷い、相当長考したが後者で行く事にした。
隅の石にまず付けて利かし、それから中から動いた。勝負手になるはずだった。相手は頑強に抵抗してきた。手になった感触を得て、出切りを敢行、シチョウ有利のはずが、上手い手で防がれ、万事休す。読み負けていました。囲碁に短期決戦はあり得ない。闇試合はやるべきでないと反省。
これで通算成績は2勝3敗。  
Posted by mtmt0414 at 06:13Comments(0)TrackBack(0)

一回戦の相手



一回戦の相手の写真がアップできていませんでした。すみません。
Varma 君はインド人でした。弟と母親と来ているそうです。
  
Posted by mtmt0414 at 03:58Comments(0)TrackBack(0)

August 03, 2011

US Go Congress 三日目

三回戦の相手は、Newman William氏。終始せめている碁形だったので、なんとかなるはずだった。がならなかった。(笑)


終盤に面白い筋を発見して、相手の地の中に手段を策したが、途中で上手くいかない事に気がついた。手遅れ、万事休す。

一勝二敗となり、ちょっと苦しい星勘定になりました。

きょうはベア碁も行われました。
  
Posted by mtmt0414 at 15:38Comments(2)TrackBack(0)

August 02, 2011

安全勝ちに徹す

今日の対戦相手は、Matthew Harwit少年。

昨日の轍を踏まないように、アグレッシブには行くが決して無理はしない、迷ったら本手を打つ方針でのぞんだ。
それが幸いしたのか、相手の無理手を咎める手順に回れて完勝。
  
Posted by mtmt0414 at 06:09Comments(0)TrackBack(0)

August 01, 2011

まず一敗 -US コングレス

一回戦の相手は、アフリカ系アメリカ人の若者。Ashish Varma君。お互い慎重な立ち上がり。相手の棋風は戦いより、地の計算をしながら打つタイプ。翔年の苦手なタイプ。
終盤に隅の手入れにミスをして、コミかかりの勝ち碁を数目のまけにした事を確認して、投了した。残念な負けでした。

4時から、テニス。

信州の高原でしてるかんじの爽やかさでした。
  続きを読む
Posted by mtmt0414 at 14:36Comments(0)TrackBack(0)

July 31, 2011

隣の電波を借りてアップ

キャンパスをでてカフェーに入って街を観察中。Wi-Fiを試したら,電波がきている。電波名から通りの向かいの店のものらしい。ごっつぁん。
お礼の気持を込めてSilvergreensさんと記憶に留めておこう。ちなみに、こっちの店の名前は知りません。(笑)  
Posted by mtmt0414 at 07:11Comments(0)TrackBack(0)

August 07, 2010

五回戦の棋譜 −US Open−

黒 翔年(7.5目コミ出し) 大差勝ち 白 Jonathan Buss(四段)
  
Posted by mtmt0414 at 09:12Comments(2)TrackBack(0)

US Go Congressは終盤戦 3勝2敗

 8月5日(木)
 US Open の対戦相手は姿を見せず、30分待ポカンと待って規定により翔年の不戦勝となりました。で、戦いのリポートも棋譜もありません。
 
 しかたがないので、対局室の様子を報告します。

対局室(ストロングルームと言って上位54人が対局する部屋)
一番テーブル
一番テーブルは最強者がいます。プロです。
組み合わせのいたずら
組み合わせのいたずらで、女性同士の対局が二組並んでいました。組み合わせはコンピュータがするので、こんなことはたいへん珍しいです。
後でわかったことですが、一番左の白服は若い男性でした。柔らかい物腰、長い髪、シャイな笑顔などのため、翔年はてっきり女性と思い込んでいました。
ごめんなさい。
ストロングルーム
翔年の真横のテーブルです。皆さん真剣です。




 対局がなかったので繰り上げてテニスをすることにし、Mrs. Lisa Schragと何時もの仲間4人を慌てて集め、ダウンタウンの公営のテニスコートに車で行きました。4人で1ゲームやると一人メンバーが代わって、また1ゲーム終わると次の人が交代してやるアメリカ式の変則チームテニスです。1試合を一人で待つより、このやり方の方が彼らの好みに合うらしく、半端なメンバー数のときは当地では大抵このやり方です。

左から、翔年、リサ、H氏
リサを囲んで



楽しい仲間達
友人、知人と
たまたま食堂で出合った仲間達、みんないい笑顔をしています。
短い時間に、いろいろ情報交換します。



ペア碁
中田組今村組羽根組
夜は男女二人が組んで碁を打つペア碁が行われました。
拡大してご覧下さい。ご存知の顔が見つかるかもしれません。




6日(木)
US Open 五回戦
Jonathan Buss
JonathanBuss
 ここまで対局相手は全て中国系の人でしたが、初めてカナダ人と対戦しました。
 布石はまぁまぁ、中盤でおかしくしたかと思いましたが、なんとか持ち直し、終盤で差を広げて勝つことができました。
 これで通算成績は3勝2敗となりました。

(棋譜は碁を打たない方には煩雑なだけですので今回から止めて、後ほど棋譜だけのエントリーをアップをいたします。)
  
Posted by mtmt0414 at 07:34Comments(0)TrackBack(0)

August 05, 2010

水曜日は中休み −バスツアーに参加

8月3日の報告が遅れました。すみません。
予定は前日と似たようなものでした。

三回戦の相手、Ms.Wan Chen
ChenWan

 チェンさんとは確か一昨年、対戦しています。(その時は翔年の勝ち)
今年も自信をもって望みましたが、白番なのに薄い石を二箇所も作ってしまったため攻められて、結局6目半負け。


 この対戦が終わってから、テニスをするために車二台に分乗してダウンタウンのテニスコートに向かいました。ところが、運悪く出発直後から雨になり、コートについたときはどしゃ降り状態。
 仕方なく、大学構内に戻って卓球をしたり、碁の自由対局を楽しんだりしました。


 そして夜宿舎に帰ってからUSオープンの棋譜を再現しようとしましたが、どうしても再現できません。それで今回は棋譜なしの報告になってしまいました。




4日(水)は中休みです。
8:00〜 バスツアーや市内観光など好みのコースに申し込めます。
9:00〜 一日制の囲碁大会(観光などはいらんと言う人のための囲碁大会)

 翔年は「空軍大学、神の庭園、風の洞穴」等を巡る観光バスツアーに参加しました。

神の庭園(翔年は神のつくった石庭と呼びたい)
garden-of-the-gods神の庭




 観光の途中に空軍大学を見学しました。その大学の中にあるモダーンな教会のことについて、是非記しておきたいことがあります。

 それは教会と教えられたら、なるほど教会のイメージは浮かぶものの、一見したらほとんどの人は教会とは分らない外観の近代建築の大きな教会でした。

 建物内を見学して驚きました。教会ですから礼拝堂なんですが、キリスト教(新教、旧教)、イスラム教、仏教など、キチンと仕切られてそれぞれの信者が礼拝できる礼拝室が別々にそこにあったのです。

 翔年はびっくりしました。一神教の礼拝堂が、同じ建物にそれぞれあるのをはじめてこの目でみました。キリスト教でもイスラム教でも一神教にとって他宗は邪教のはずです。翔年は一神教が今日の地球上の平和を根底から揺さぶっている元凶と思っていますから、本当に驚きは大きかったです。

 傍にいた米国人にそのことをいうと「米国は自由の国だから」ということでした。その時は「さすが米国」という思いを強くしました。が、よく考えてみると、それだけの理由ではないことに思いいたりました。

 空軍の中にあるから可能であるというのがもう一つの理由ではないでしょうか?
 アメリカ空軍は国を守る、自由を守るミッションをもった軍隊なので、内部で宗教戦争を絶対にやってはならないのですね。敵の敵は味方という訳です。

 いずれにしても、理由は色々が考えられるとしても、一神教が同一建物内に礼拝施設を並べて共存している事実は重いと思いました。

 一神教の全ての指導者に、アメリカでできることが、アメリカの空軍でできることが、なぜ他の地域ではできないのか? 世界のあちこちに拡がっている、宗教が異なるゆえの争い(大量殺人)を失くすために、聖職者自らが決断すべきものがあるように思えてなりませんでした。

 



  続きを読む
Posted by mtmt0414 at 15:13Comments(2)TrackBack(0)

August 03, 2010

1勝1敗 −US Go Congress

米国コロラド大学で行われている大会第二日目(8/2)の予定

コロラド大学
コロラド大学2 8:00   事務局連絡事項
9:00〜  US Go Open
13:00〜 プロ棋士の講義、実践解説、多面打ち指導碁等適宜あり
13:00〜 女性のトーナメント
13:00〜 子供早碁大会
19:00〜 超早碁大会
12:00〜2:00 深夜の碁狂い人大会


MatherWorwic  第二回戦のあいては昨日よりももっと若くて可愛いボーイでした。Mathew Wowic君(四段)は漢字でサインをしてくれましたから、多分中国系の米国人でしょう。ローティーンで既に高段者になっているわけですから、才能もそれを発芽させる環境も十分あり、かつ本人の努力もあってここまで技量を向上させてきたことは間違いないと思います。

 そういう伸び盛りの若者とどんな戦いになるのか、翔年は対局前からワクワクしてました。それに昨日下手に負けているので、今日は十分時間を使って納得できる自分の碁を打とうと心に決めました。



黒 ユリウス 勝ち  白 Matther Wowic  コミ7.5目 150手以下略
(碁盤が出るまで少し時間がかかる場合があります)

 終局時、翔年の残り時間は10分(持ち時間は2時間)、マシュウー君は1時間以上残していました。若者(ホンマの少年)は翔年のスロープレイにやや辛抱できないような様子を見せていました。席をはずしたり、他の碁を覗きにいったりしていましたから、3時間以上の対局は彼にとっては長すぎたのかもしれません。ちょっと気の毒でした。

 昨日の青年も、今日の少年も、来年には翔年をはるかに上回る力をつけていることでしょう。彼らに幸あれ!   
Posted by mtmt0414 at 13:09Comments(2)TrackBack(0)

August 02, 2010

一回戦は黒星スタート −US Go Open -

コロラド大学
コロラド大学

本日(8/1)の予定
8:00  事務局連絡事項他
9:00〜 US Go Open
13:00〜 プロ棋士の講義、実践解説、多面打ち指導碁等適宜あり
15:00  中山典之プロを偲ぶ会
24:00〜2:00 深夜の囲碁狂い大会


対局場のある建物
対局会場
ゆったりしたスペースのキャンパスに、こういう建物が散在しています。

事務局の連絡事項など伝達
事務局の説明
毎年のことですが、初日は参加者の確定に手間取り、組み合わせリストを再三やり直しするなど、棄権による対局できない人が生じないように、事務局の懸命の努力が続けられます。

翔年は US Openに出場しています。

一回戦の相手、Mr.Justin Teng
JustinTeng

緒戦の相手は中国系の若者、Mr.Justin Teng(三段)でした。翔年が中盤で作戦ミスを犯したようで、最後まで懸命に打ちましたが、相手の着手は正確で逆転のチャンスはなし。作って6.5目負けは完敗でした。横で対局していたもう若いとはいえないデイビッド氏(何時も米国の若者にやられている)が翔年に同情してポツリと漏らした。「我々の相手は年輩がふさわしい」

 恥ずかしい棋譜ですが掲載しておきます。(碁盤が出るまで時間がかかることがあります)


黒 Justin Teng 6.5目勝ち   白 松本 護 (125手以下省略)

  
Posted by mtmt0414 at 07:54Comments(2)TrackBack(0)

August 01, 2010

登録始まる −26th US Go Congress

 いよいよ全米囲碁大会(26th US Go Congress,7/31-8/7)の受付が午前10時より開始されました。

登録のために仲間達が集まり始める   by iphone
出場登録

翔年は16時頃につきましたが、その頃からだんだん仲間の数が増えてきました。そこここで、一年ぶりの仲間達が笑顔で迎えてくれます。


(※以下の写真は演奏の邪魔にならないよう、いずれも携帯のiphoneで取りましたので、解像度不足で見にくいですがご容赦ください)


和太鼓で開幕   
日本j太鼓

 オープニングセレモニーはいきなり和太鼓のパフォーマンスではじまりました。3人の日本娘(日系)の、リズム感と力強さ溢れたプロの演奏に皆さん、満足されたようでした。
 太鼓という打楽器はどの民族音楽でもなくてはならない重要な楽器と思いますが、太鼓の撥6本だけで、あれだけのパフォーマンスができるのですから、初めて見た方はびっくりされたのじゃないでしょうか。


尺八演奏  
尺八演奏

 最後は尺八演奏でした。和太鼓ではじまり、尺八でしめるなんて、なんだか日本フェスティヴァルみたいですね。(笑)

 演奏家は米国人でしたが、相当の力量の持ち主でした。尺八となると日本人以外にはなじみがない楽器なので、翔年は聴衆の反応が気になりました。
 夜も更けたこともあって、最後は60-70人ぐらいに減ってしまいましたが、後ろの席から観察した所、珍しい尺八に関心をよせて熱心に聴き入る人がいるかと思うと、ちょっと違和感を感じている様子の伺える人もいました。異文化を理解し、楽しめるようになるのは、何人であっても難しいものですからね。

 それでも演奏の合間に、尺八に関する質問が5,6件あったり、中国人女性が「題名は知りませんが…」といいながら「さくらさくら」のメロディを口ずさんでリクエストしました。すかさず翔年は題名をフォローしました。演奏家のMR.Michael Andrew Doherty がリクエストに応えて見事な演奏をしてくれたので、翔年は感激でした。

 閉会後の帰り道、米国人の一人が「尺八の音には精神的なものが篭もっている」と言いい、それは「禅からきている」といいきりました。そういう理解者がいてくれたのを知って翔年は大満足でした。

 明日から気分よく、囲碁に集中できそうです。

(追記)昨日のサンフランシスコの入国審査の遅れの影響か、関西から大会に参加の一行の旅程が狂って、オープニングセレモニーには参加していませんでした。到着が深夜になるのではないかとの情報もありました。無事に着いてくれることを祈ります。
  
Posted by mtmt0414 at 13:49Comments(0)TrackBack(0)

July 31, 2010

デンバーのホテルにやっと到着

 関空から飛び立った飛行機は予定通りサンフランシスコに昼前着陸しましたが、その後、入国審査で異常に手間取り、30日のスケジュールは滅茶苦茶になりました。

 翔年は英語耳を持たないので、何が原因でこうまで遅れたのか知りません。とに角、入国審査を終えて荷物を手にするまでに2時間半もかかりました。その間ずっと手荷物をかかえて立ちっぱなしで列に並んでいました。多分、サンフランシスコで乗り換えの旅行者はほとんど全員、乗り換えに失敗したと思います。

 乗り換え便がどうなるのか分らないので、今度は再チェックインが必要になり、また待ち行列でした。今度はみんな大きな荷物を曳いたり押したりしながら。

 待ち行列理論そのままでした。何らかの原因でシステムが遅れ始めると、ある箇所で待ち時間がだんだん膨らむ。それが二次原因となって、あとの工程に影響をあたえると、システムは全体として途方もない非効率な働きしかできなくなるのでした。
 再チェックインの時も、後からゾクゾクと旅行者が押しかけ、大変な混乱のなかで、これまたチェックインから再荷物預けまで2時間ほどの苦行。

 結局、デンバーのホテルに着いたのは夜の10時でした。やれやれ!

 明日からはツキが来ると信じてUS Open は頑張ります。

現地時間 31日(土) 深夜1:25 デンバーのホテルにて
 
 
  
Posted by mtmt0414 at 16:28Comments(0)TrackBack(0)

August 09, 2009

US Go Congress 終わる −3勝3敗

Mr. Jonathan Buss (六回戦)
JonathanBuss

 大会最終日。6回戦はやや年配のアメリカ人との対局だった。
 布石は互角と感じていた。40手目で相手は定石をはずして戦いを挑んできた。おだやかに打つ手も考えたが、この左下隅はわが方の石数の多い所。断固戦うことを決心した。せっかく大きくなりそうな自分の地は減るけれど、戦いの中で上辺の相手の模様への侵入を狙うのが、ここでは妥当という判断だった。
 戦いをはじめてみると、物凄くアグレッシブな石運びで、わけの分からない戦いが続いた。一進一退だった。ただ、相手は好戦的で手強いけれど、やや攻めにはやりすぎで、ディフェンスが甘いと感じ取っていた。

 150手ぐらい進んだところで、転機がやってきた。相手の猛烈な攻めを凌ぐとき、振り変わり策がひらめいた。相手は猪突猛進で16目の石をもぎ取ったけれど、翔年はその代償に20数目の石を得て戦いは治まった。相手の攻めの効果はあがらなかった。

 相手は熱くなっているのが分った。振り変わりの結果、お互いの弱い石が双方とも強くなったことにより、盤面は一転、大ヨセに入った。局面は翔年が相手の地をうまく減らせば、勝てる局勢になっていた。そういう大ヨセの攻防の中で、翔年は相手の地を減らす手と大石の切断を見合いにする手段が見えた。
 相手は地を死守したため、別の大石の切断に成功し、相手の投了となった。

 このような訳で、今年のUSコングレスは3勝3敗の成績で終了しました。

ランチ
本日の昼食
 昼食はこんなものをいただきました。菜食主義ではありませんが、野菜と果物をタップリ食べているので、寝不足以外、体調は何の問題もありませんでした。



さよならパーティ前の演奏、楽しいパーティ(左から ippon氏、Mさん、chanoyu氏、翔年)
パーティのはじまり深山さんを囲んで

 エベントの最後はいつものようにサヨナラパーティです。参加者が親交を深め、またの再会を約すいい機会となります。


(追記)
 ippon(一本)氏は柔道三段、以前「あなたはこわーい人です」というエッセイーに書かせてもらった人です。この秋、日本を再訪する約束をしてくれました。いきいき塾にも来るので、事件が起らないことを祈っています。
 chanoyu(茶の湯)氏は「淡交」というお茶の雑誌も読んでいる日本通です。袴姿が日本人よりも決まっていますね。

   
Posted by mtmt0414 at 20:18Comments(0)TrackBack(0)

August 08, 2009

US GO Congress 五日目と六日目

Mr.Patrik Allen(四回戦)
 John Stephenson

 四回戦の相手はPatrik llen。翔年の白番。 お互いに懸命に打った。緊迫したシーソーゲームだった。ヨセでうまい手を打たれて痺れた。コミにかからず、3.5目負け。


Jean Sebastien Lechassear(五回戦)
Jean Sebastien Lechasseur
 五回戦の相手はjean Sebastien Lechassear。昨日と同じく翔年の白番、一進一退の展開。12時半になっても終わりそうになかったので、打掛を提案。ランチを摂って、13時15分再開。一局を4時間近くかけて打った。今日は昨日と全く逆のコミかかりで3.5目の勝ち。




 通算成績は2勝3敗となった。

 レポートで翔年は勝敗の結果ばかりを報告していますが、実際の気持ちはそれとは別のところにあります。
 昨日と今日の相手は、思考のタイミングが合うというのでしょうか、お互いが考えていることが理解できるし、その上に自分の主張を貫こうと頑張ることもできて、そのプロセスが大変楽しいのです。けだし、「手談」とは名言です。碁の醍醐味と申せましょう。勝敗とは別の至福の時間を共有できることが幸せです。

 
 

  
Posted by mtmt0414 at 10:44Comments(0)TrackBack(0)

August 06, 2009

US Go Congress 三日目と四日目

Mr.John Stephenson(三回戦)
Mr.JohnStephenson
 三日目の相手はジョン氏(Mr.John Stephenson)。比較的順調に打てていて、これは間違いなくいただきと思ってた。ところが、好事魔多し。信じられないことが起った。初級者でも分るところを打ち忘れて、好局をフイにしてしまった。


 しばらくは茫然自失、自分が信じられませんでした。碁が嫌いになりました。2,3時間の間、碁を打っている人たちも嫌いでした。ようやく立ち直れたのは夕方にある男に会って、話したことがきっかけでした。(これは後日、書きたいと思います)


 四日目は公式戦はありません。観光に出かける人、残って碁を打つ人とさまざま。翔年はスミソニアン博物館にいきました。(主に航空宇宙博物館を見ました)


 博物館をでてから、付近をぶらぶらしている時、ふときれいな花に誘われてガーデンに入り込みました。いつの間にか、珍しい花達にカメラを向けて、名前をメモしていました。花の形が珍しくて、名前が面白いものをアップします。
  
Peace Candles(左)、Moon Beam(右)
PeaceCandlesMoonBeam
ピース・キャンドルは別名をパイナップル・リリーとも言うとかいてありました。花も名前も素敵ですね。

ムーン・ビームは月の光と言われれば納得です。




Lobster Claw(左)、 Flag Bush(右)
LobsterCrawFlagBush
カニの爪は花の形状がカニのハサミに似た花がつながって咲いていました。アルゼンチン、ペルーが原産地。
フラッグ・ブッシュは確かに白旗のように見えました。が、翔年には日本のハンゲショウのように見えました。帰国してから調べてみたいと思っています。



Egiyptian Papyrus(左), Easter Basket White(右)
EgiptianPapyrusEasterBasketWhite
エジプト紙は蚊帳吊り草にそっくりでした。この草から紙たできるのでしょうか?
イースター・バスケット・ホワイトはかわいいバスケットに花をつんだイメージでした。




Diamond Frost(左), 雀の水浴び(右)
DiamondFrost雀の水浴び
ダイヤモンド・霜とはよく言ったものですね。そのように見えました。
花壇の隅に水場があり、雀たちが嬉々として水浴びをしていました。



哀しみの顔(ロダン作)(左)、丸見え(右)
HeadofSorrow丸見え
美術館も少し覗いて見ました。ロダン作のブロンズに出会いました。ライトに照らされていたブロンズは「恍惚の顔」かと思いましたが、近寄ってみると小さく "Head of Sorrow" とありました。哀しみの顔だったようですが、恍惚と悲しみは皮膜の間なのでしょうか?



もう一つの塑像には名前がついていなかった。便宜上「丸見え」と名づけました。


今回、博物館、美術館、庭園などを巡りましたが、これはすべて入場料は無料でした。これは驚きです。それともう一つ、美術館で写真撮影も禁止されていませんでした。日本では考えられません。作品に厳重な柵もないし、無粋な「手を触れてはいけません」などの表示もないのは、翔年の好みです。


  
Posted by mtmt0414 at 20:34Comments(2)TrackBack(0)

August 04, 2009

US Go Congress 二日目

Mr.Andrew Briscoe(2回戦)
2回戦Andrew

二日目の対戦相手も若者、Mr.Andrew Briscoe四段。翔年の黒番(7目半コミだし)。
 相手は極端に地に辛い棋風で序盤から中盤まで、こちらが優勢を維持。油断したわけではないけれど、中央のどこかに大地がができそうで安心したのがいけなかった。
 随分粘られて、深く考えもせず、相手の手に乗って打ったのがいけなかったらしい。気がつけば相当追い込まれて形成不明に持ち込まれていた。最期は相手に先手先手と寄せられて、10目半も負けた。
 持ち時間を1時間も残して負けるとは……。 反省の多い一局だった。

午後、テニスを2時間ほどしていい汗をかいた。

強烈サーブさん(左)、デービーさん(右)
強烈サーブデービーさん

今日の五人は腕が揃っていて、楽しいダブルスでした。テニスをした経験のある方でしたら、二つの写真のフォームである程度察していただけると思う。
強烈サーブさんはきれいなフォームの長身から、ガンガン打ち込んでくる。これだけ、肘が高くあがって、ラケットヘッドをダウンさせて打てるプレイヤーはすくないし、デービーさんは女性とは思えないほど力強いストロークが特長的だった。

翔年は普段オムニコートでやっているので、こちらのハードコートのボールのバウンドに合わせにくくて、大分苦しめられた。






  
Posted by mtmt0414 at 02:36Comments(0)TrackBack(0)

August 03, 2009

US Go Congress はじまる −まず一勝

 いよいよ、アメリカの現地時間の8月2日(日)9時から US Go Congressが始まった。出場者は481人、プロの参加者が18人、計499人がヴァージニア州のるジョージ・メソン大学に世界中から碁好きが集まって囲碁を楽しむ。
 今年は豚インフルエンザや世界的不況の影響もあってか、参加者が予想よりも少ない。(日本からは22人+プロ棋士4人)

対局場のメインホールのある建物、対局場の風景
メイン会場建物会場風景
 
 大学校内は驚くほど広い。いつも人影はまばら。翔年はまだ探索していない。対局場は対局前なので、まだなんだか和やかさのこっています。



一回戦の相手 Mr Andrew Jackson
一回戦ジャクソン君
 翔年の一回戦の相手は若者、翔年の白番7.5目のコミ出しでした。
 お互い一手一手慎重に打ち進めました。序盤でリードしたと思ったのに、判断ミスのため、中盤の入り口でややリードをゆるしてしまった。持ち時間は各2時間(秒読み付き)とタップリあるので、良い手も悪い手も全て自分の実力と認めるしかありません。
 形勢が悪くなると、形勢挽回を焦って強引な打ち方をして、ますます形勢を損ねるのがが翔年の通弊なのですが、今回は時間を十分使って、守るべき所は守って手厚く得って、チャンスを待つ戦略をとりました。形勢不利の中で辛抱を重ねるのは精神的に苦しいけれど。
 終盤になってやっとそのガマン作戦が実って、左下隅の踏み込みがコウ含みの手になり、盤面6目、コミを入れて13目半の勝ちとなりました。幸運も味方してくれました。

 明日もこういう碁を打ちたいと思います。元気な女性からテニスを誘われて、16時からコートで汗をかく予定です。
 日中の気温は30度ぐらい、夜はクーラー消していても寒いくらい。

  
Posted by mtmt0414 at 11:07Comments(0)TrackBack(0)

August 13, 2008

盤外のトラブル(裏情報)

 US碁コングレスは時間がたっぷりあるので、心ゆくまで碁が楽しめるのですが、色々な文化を持った人種が集まっているので、たまにトラブルにも逢います。

 これは翔年の遭遇した盤外トラブルです。できるだけ事実をありのままに伝えて、みなさんのご判断を仰ぎたいと思います。(これは裏のコングレスです)

 大会最終日、相手は中国人(中国系アメリカ人?)女性のMs.Wan Chen でした。一手一手に時間をかけるタイプ。ランチタイムの12時には、翔年の残り時間は1時間以上あるのに、彼女はもう15分ぐらいしかありませんでした。
 黒番の彼女が地でリードしているのですが、碁形の厚い翔年が追い込みの効きそうな形勢でした。

 12時半になった時に、翔年はランチタイムによる中断を提案しました。彼女も同意したので、封じ手をするためにTD(トーナメントディレクター)を呼びました。(封じ手とは食事等のために、試合を中断するとき、考慮時間が不公平にならないよう、TD立会いのもとに、どちらかが着手を決めてから、両者の時計を止めて、相手に分からないように紙に「着手点」を書いておくことです)
 
 「今日は最終日だ。昼からはこの大部屋はさよならパーティのために片付けなければならない。試合は続行せよ」これにはびっくり。

 二人とも食事ができなくなると文句をいいましたが、TDは続行を主張します。こんな無茶な説明をするTDは初めてでした。翔年の脳裏にチラッと、その日の朝、会場片付けの手順の説明があったことを思い出しましたが、まさか食事が抜きになるとは思いもしませんでした。彼女は長々と文句を止めません。

 翔年はランチ抜きで打つ決心をしました。TDの裁定は絶対です。覆ることはありません。それにこのやり取りは翔年の持ち時間を費やしてしていますから、彼女の方は交渉が長引いても何の損もありませんが、翔年はうれしくありません。(できのいいTDなら両者の時計を止めるところです)

 「我々はつづけるしかない」と言って着手をし、時計のボタンを押しました。こうすれば彼女の持ち時間が減るので、彼女の文句はやみました。試合続行です。ところが、翔年の考慮時間になると、「お前の時間が1時間もある(残っている)から、我々は食事もできなくなってしまった」と逆に翔年に文句(泣き言)を言うのです。これはフェアではありません。筋違いもいいところ。
 こっちに何の落ち度もないのは明らかなので、相手にせず、冷静に着手を続けました。彼女の番になると静かになるのですが、こっちが考えているとまた文句をまくし立てます。

「文句があるなら俺にではなくTDを呼んで言え!」厳しくいいはなつと、彼女はまたTDを呼びましたが、らちがあくはずはありません。続行。
 また前と同じように、翔年の手番になると彼女の文句ともボヤキとも分からん英語の騒音が頭の上から降ってきます。

”Be quiet. I'm thinking." やっと黙らすことができました。
 そのころ彼女の持ち時間はいよいよ切迫して、残り2分ぐらいしかありません。彼女はTDに文句を言うため椅子から立ち上がったままで、必死に打っていたのです。

 こんな状況下でも翔年は冷静でした。その時は、女性に弱い中年のおっさんではありませんでしたし、また、外人に極端に弱い日本人でもありませんでした。ましてや、外国の理不尽な要求に弱腰でペコペコする日本政府のようでもありませんでした。



 碁形が厚いので、翔年は先手のヨセを打って、余得を確保しながら、最大の辺のすべりに手を廻したとき、勝てると思いました。彼女が落胆するのも分かりました。

 通常は先手になる隅のハネツギを打ってきた時、翔年は手を抜いて中央のかねて狙いの手を打ちました。彼女は隅を切り取り、翔年は中央の一子抜きと一種の振り代わりになりました。その後中央のコウを彼女が譲歩したとき、チャンスを掴みました。2線からの出切りを敢行し、相手が中央に一手手を戻す間に、隅に手が生じました。 全ての変化が読めていたわけではありませんが、13手の攻防で隅の特殊な関係から、白の一手勝ちとなりました。
 彼女はそれに気がついたとき、持っていた黒石を机の上に投げました。大きな音とともに石が跳ねました。(日本ではこれは子どもがやっても厳しくたしなめられます)


 こちらでは投了の意思表示はハッキリ "I'll resign"といいます。そして双方から握手の手を出します。(日本では静かにアアゲハマを盤上に置く人が多い)彼女は投了の意思表示をしなかった。それで翔年は彼女が石を崩し始めるまで、辛抱強くじっと待ちました。無用の言いがかり、トラブルを避けるためです。握手もなく味気ない終わり方でした。

 
 勝ったからいいようなものの、もし反対に、彼女のせいで感情が乱れ、考えがまとまらなくなって、勝てる碁を負けたとしたらどうだろうか?
 きっと、翔年はしばらく碁が嫌いになったかも知れません。


 さよならパーティの時、近くのテーブルにいた彼女に話しかけたところ、けろっとした顔で応じました。


  
Posted by mtmt0414 at 13:03Comments(8)TrackBack(0)

August 11, 2008

自転車のラッシュアワー? -小トラブル

 今朝、ポートランド州立大学経営のホテルを出発する間際に、小さなトラブルがあった。
 昨夜、フロントに翌朝7時半にシャトルを予約した際、7時25分に手配しておくと言うことだった。そのときは「朝食は空港で搭乗手続きをすべて終えてから、ゆっくりとればいいや」と考えていた。

 朝、チェックアウトの時にシャトルも確認するとOKだった。ところが予約の時間を10分過ぎてもシャトルは来ない。おかしい。フロントに文句をいうと直ぐ調べてくれたのはいいが、「今朝自転車のレースがあるので、市内の道路はアチコチ通行止めになっており、シャトルはホテルにこれません。ホテルから2ブロック先まで歩いて行って、そこで待て」というではないか。

 今になって何を言うかと腹立たしかったが、文句を言うより迅速な行動が大事。やむなく、重い荷物を引きずって指定の場所まで行った。がシャトルはどこにもいない。その街角で交通は遮断されており、レース参加のおびただしい数の自転車の集団が走りすぎるのをうらめしく眺めるばかり。

 10分ほど待ったが、シャトルは来ない。この状態で何もしないのは危険だ。30分以上の余裕時間を食いつぶしてしまっているし、このまま待ちぼうけを喰らうと、飛行機に乗れなくなってしまう。ホテルのフロントに善処させるしかないと、大急ぎでまたトランクを引っぱってホテルまで取って返した。気がせくし、荷物は重いし、涼しいポートランドの朝のはずなのに、汗びっしょりになりながら……。

 帰ってきた翔年を見て、フロントの女性は困った顔をしたが、「タクシーなら、ちょっと高くつくがいいか?」ときた。いいも悪いも早く来るんならいいに決まっている。「はよせんかい」。と言うことで、シャトルからタクシーに変えてもらって待ったが、ヤッパリこない。時間だけが無常に過ぎていく。


 そんなやり取りで、思案投げ首でいると、同じ境遇の男がもうひとりあらわれた。別のフロントマンから、2ブロック先へ行って待てと翔年と同じ事を言われ、ご丁寧にも地図で示されている男がいた。フロントがシャトルの会社とも今連絡がとれたから、今度は間違いないという。「ほんまかいな」と疑いつつも、その男と行動をともにすることにした。こういう場合、二人で行動するのは何かと心強い。

 ところが指定の場所についても、やっぱりシャトルは見当たらない。今度は二人で慌てた。男に携帯を持っているかと聞くと、力なく「持ってない」。またしてもピンチ。 
 だが、そのアメリ人の行動は早かった。電話でケリをつけるつもりだろう。翔年に荷物の番をいいおくと、近くの店に飛び込んでいった。とその時、街角を曲がってシャトルが来るのが目に入った。「やった!」。今度は翔年が走る番だ。シャトルの運転手に手で合図をしておいて、店の中の男にシャトルが見つかったことを大声で告げた。

 ホッとした二人は空港へ向かうシャトルの中で、どちらともなく顔を見合わせて、笑いだしたのだった。そしてそのナイスガイは「日曜の早朝に、サイクリング・ラッシュアワーにぶつかるとは思わなかった」とつぶやいた。

 こうして、翔年にはまだ人生のツキが残っているらしく、何とかサンフランシスコ行きの飛行機に間に合った。


 (お詫び)
 ”Hostelling International San Francisco - Downtown ”という長ったらしい名前のユースホステルに泊まっているのですが、ここのインターネットのワイヤレス接続が恐ろしく速度が遅い。画像のアップは時間がかかりすぎるので、日本のブロードバンドに慣れている身には辛いです。それで、これからのアメリカ便りは写真がありません。悪しからず。
  
Posted by mtmt0414 at 15:35Comments(6)TrackBack(0)

August 10, 2008

最終結果 -3勝3敗

Chen

 最終日の相手は中国系女性の Ms. Wan Chen 。翔年の白番。打ち始めてみると物凄く地の好きな碁。ちょっと模様が大きくなると見ると直ぐ打ち込んでくる。
 下辺の戦いで地はちょっと減らされたが、白が益々厚くなって、上辺にまで厚みが影響するようになっているし、自然に左辺の弱い白も余裕が生じた形になった。
 地ではリードを許しているが、厚みで後半の追い込みが効く形勢。こういう碁形は比較的打ちやすい。しかし、戦いの中で具体的な儲けにつなげなければならず、この筋を見つけるのがなかなか難しい。


 終盤で翔年が大きなすべりを打ったところで、彼女の勝ちたいという気持ちがますます強くなったのが分かった。こういう状況の時は無理をせず、狙いを持った厚い寄せを打っておればよい。

 リードを確かにしようと薄い所を放置して、彼女は隅のヨセを後手で打った。その時、隅の特殊な関係で、出切りから隅の攻め合いと上辺の石に死がかかるうまい手ができているのを見逃さなかった。13手の攻め合い勝ちを読みきって、終局となった。

 うれしい3勝目を上げた瞬間だった。何時もこういう碁が打てたら言うことないのだが……。

 あす、早朝にポートランドからサンフランシスコに飛びます  
Posted by mtmt0414 at 15:25Comments(0)TrackBack(0)

August 09, 2008

あっぷあっぷ−2勝3敗

Krishiner
 4回戦の相手は Mr.Chris Krischner。(クリス)翔年は中盤に強引な攻めに出て、大失敗に終わった。碁もそれでほとんどダメにしてしまった。短兵急はダメ。今年はどうかしている。時間があるので、それからあの手、この手を考えたが後の祭り。冷静に最強手で応じられて完敗した。
 昨年はこちらが完勝したのに……。

呉正一さん

5回戦は韓国人の Mr.Oh jung Il(呉 正一さん)。ジョン・イルという発音を聞いてびっくり。温厚な紳士でした。狙いの割り込みが決まってなんとか勝ちました。

 これで通算成績はあっぷあっぷですが2勝3敗。明日も頑張ってみます。


テニス仲間
 勝てば心もはずむ。テニス仲間と楽しいダブルス。
 H氏の感想。
「こちらの女の人はパワフルで女性と言う意識がありませんね」
それもそのはず、彼女は囲碁も有段者ですが、コングレスでは毎年サッカーもしています。

 写真右のマシュウー君は高校2年生で囲碁は7段、テニスもなかなかの腕前。シングルスを挑戦されたが、翔年は体力に自信がもてなかったので断った。たとえ体力に心配なくてももう勝てないかも?……

  
Posted by mtmt0414 at 15:17Comments(0)TrackBack(0)

August 08, 2008

中休みの日

 6日(水)は中日で正式対局は休み。一日だけの囲碁大会もあるにはあるが、参加するかしないかは各人の自由。半分以上の人たちは下の三つの観光コースのどれかに出かけたのではないかな?
1 「オレゴンの海岸戦」
2 「オレゴンワイン」
3 「コロンビア川の渓谷とフッド山」(バス2台)

武宮九段とMさん(後ろはコロンビア川)、コロンビア川に流れ込む支流の滝
武宮九段、Mさん滝

 翔年は3番目のコースに参加した。渓谷といっても主流のコロンビア川は相当大きい川で、たくさんの水力発電所が設置されていました。滝はコロンビア川にながれこむ支流にいくつもありました。写真は日本の滝と感じがよく似てますね。



59年5ヶ月働い水車
古い水車
 写真の水車は発電所からはずされた古い水車です。1941年に作られて、59年5ヶ月働いて、数年前に退役したと書いてありましたから、これは奇しくも翔年の人生とほとんど重なります。(翔年は満60歳で退職)

 水車君は翔年より7ヶ月短い稼動期間に、2億6592万ドル(約280億円)稼ぎ出しているそうで、翔年の完全に負け。
 彼の今の境遇は雨ざらしの観光用、翔年は碁を打って遊んでいる身分ですから、まぁ、こっちの方はちょっと人間らしいと言うところでしょうか。

 実際は発電所全体で電気を起して稼いだ訳ですから、この説明は水車が稼いだことになっていて、ちょっと違和感がありましたけど。
 ところが、75回転/分の下に、水車の径から外周の長さを計算し、それに59年5ヶ月の回転数をかけて「水車の外周が回転した長さは地球から月までを100回往復した」と説明がありました。技術者ではなく、普通の人たちに何とか分からせようとしている努力が感じられました。


フッド山氷河でスキー
 フッド山は標高4000メートル以上の山で、氷河は2000メートルのところまで流れてきていました。雪や氷があれば滑りたいのはどこの国の人も一緒。最近はスキーよりボードばっかりですね。
  
Posted by mtmt0414 at 15:07Comments(0)TrackBack(0)

August 07, 2008

宗教の社会への浸透度(キリスト教のケース)

聖書1
 ホテルの部屋に備え付けのギデオン協会のバイブル(HOLY BIBLE)を手に取りました。そしたら、最初の方にこの書は1,100の言語に翻訳されていると書いてありました。これにはびっくり。(地球上にある言語の数は数えられるものではないけれど、数千あると言われる)


 そして実際、24ヶ国語で下の言葉が書いてありました。
 神は、そのひとり子を賜ったほどに、この世を愛してくださった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。

その24ヶ国語はこれ。
1 アフリカ語(AFRIKAANS)
2 アラビヤ語
3 中国語
4 デンマーク語(DANISH)
5オランダ語
6 英語
7 フィンランド語(FINNISH)
8 フランス語
9 ドイツ語
10 ヘブライ語(HEBREW)
11 ヒンディー語(HINDI)
12 アイスランド語(ICELANDIC)
13 イタリヤ語
14 日本語
15 韓国語
15 ノルエー語(NORWEGIAN)
16 ポーランド語
17 ポルトガル語
18 ロシア語
19 シンハラ語(SINHALESE) → この言語は初めて知りました。
20 スペイン語
21 スワヒリ語
22 スウェーデン語
23 タミル語(TAMIL)
24 ベトナム語

 無神論者の翔年は、聖書は1100の言語に翻訳されていると言われ、実際に24ヶ国に訳された聖書の言葉を目のあたりにすると、キリスト教の人類文化への底知れない浸透度に恐怖を覚えます。

 同じ聖典から生まれた一神教のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教が、このように民族の文化の深奥いところに潜りこんでいるとしたら、世界平和はこれら宗教のために達成されることは決してないことに気がつき、愕然とします。これらの宗教には相手の神を信じる者を許す寛容はありませんから。

 「神は妄想である」のドーキンス博士らの地道な運動 "The Brights" が、21世紀の地球上に広がっていくことを願わずにはいられません。


  
Posted by mtmt0414 at 23:24Comments(0)TrackBack(0)

August 06, 2008

ようやく1勝

 今日の相手は日本から参加のK氏。コングレスで対戦するのは初めてだった。翔年の白番。
 お互い慎重に打って細かい形勢で終盤に入った。途中、小さなミスを犯すたびに形勢は揺れたように思うが、若干優勢を維持できているように感じていた。その感覚どおり、作って盤面3目、コミ7.5目なので3.5目の勝。ようやく1勝。

Youth/adult Pair Go
Yukinoちゃんペア碁

 やっと勝てて気をよくして、子どもと大人のペア碁を観戦。かわいい子ども達が大人とペアを組んで真剣に打っていました。とてもほほえましい。写真左の中央はYukinoちゃん(STakehara氏のお嬢ちゃん)。



道端の花たち
 会場からホテルへの帰りに道で見かけた花たち。ペチュニア?  
Posted by mtmt0414 at 06:58Comments(4)TrackBack(0)

August 05, 2008

二連敗!

 今日の相手は若いウィリアム君。読みのシッカリしたなかなかの打ち手と見た。
ウイリアム

 翔年の黒番。終盤に大きな山場がきたが、チャンスを生かせずに読み負けて、またしても敗戦。相手の地中にコウの手が生じていたのを分かっていながら、効果的に仕掛けようと考えすぎて、決行の手順を誤ってための痛い敗戦。まだまだ読みの正確さが不足していることを痛感した。これで2連敗。

 強気の翔年ではありますが、悔しくて情けなくて……。

 会場の北側の公園通り
公園通り

 大会会場のスミスホールの北側出口は散歩に快適の公園通り。今日はここをチョッと南へさがった所にあるテニスコートで、テニスをしました。明日も午後7時からテニスの約束ができた。



  
Posted by mtmt0414 at 11:39Comments(0)TrackBack(0)

August 04, 2008

US碁コングレス始まる

 いよいよ「第24回全米囲碁大会(24Th US GO Congress)がはじまりました。ここ、ポートランドの気候はさわやかな初夏の感じで、朝はTシャツの上に上着が必要なぐらいの涼しさです。

会場の建物(ポートランド州立大学の一部) 前夜祭の鏡割り
会場鏡割り
 今年の会場は町の中心部にある大学ですが、大学として塀で囲われていません。町のあちらこちらに大学の建物があり、市民と学生が一緒に住んでいるといった感じです。前夜祭では大学の日本研究者による「狂言」が日本語と英語のチャンポンで演じられたり、武宮九段も参加されて鏡割りが行われたり、日本人にとっては大変アットホームでした。

初日の会場風景、 一回戦の相手,Mr.stephen
初日の会場Stephen
 1回戦の相手は若いステファン君。翔年は白。緒戦はお互いに緊張する。双方慎重な立ち上がりから、互角で中盤まで進んだ。

 ようやく戦機が訪れた時、攻撃を開始し20子以上の黒石を取って、勝利を確信した。が、こういう時が一番危ない。好事魔多し。よく分かっているのに、やっぱり気分に緩みがあったんだろう。どう打っても生きていると思っていた白石が、判断ミスを2回も犯して、大石死んでしんまい、投了のやむなきに至った。途中で妥協して、生きていれば勝は間違いなかったのに・・・。
 勝てる相手に、勝ってる碁を負けて、本当に残念な敗戦だった。

University Place Hotel(宿泊)、自室の前がプール
宿泊ホテル部屋の前がプール
  
Posted by mtmt0414 at 08:13Comments(0)TrackBack(0)