October 19, 2004

タックスイーター退治 -どうしたらいいのか?

先に(1)から(5)でタックスイーターの跋扈ぶりを見てきた。我国のタックスイーターの物凄い繁殖力に改めてビックリしましたね。ウッカリしていると自分自身も巻きこまれてしまうのですから。いや、もう既に巻きこまれている。
その結果が国と地方の長期債務残高719兆円(今年度末)なのです。


こんな物凄い怪物退治の処方箋を考えるのだが、いくら考えても特効薬はないし、下剤を飲ませるぐらいではとても退治できるものではない。タックスイーターは長期自民党政権の下で、長期に亘って積み上げられてきた巧妙な利益誘導システム(政、官、業の癒着)によって繁殖してきたのですから。このような問題は複数の改革をセットにして断固やりぬかないととても退治はすることはできません。


退治のスローガンとしては、今叫ばれている
(1)政治財政改革
(2)社会制度改革
(3)教育改革

(4)世代間倫理の確立
を加えたらいいのだろうが、これらの中味が大切だ。目の前の利害調整ではなくて、よりよい社会を次の世代にバトンタッチするための改革でなければならないと思います。


翔年が今までのエントリーで主張してきた政治、経済、教育などへの提言はほとんどタックスイーター退治の線に沿っているものです。それらを要約しますと


(1)政治財政改革
A これ以上、憲法解釈を捻じ曲げてはならない自衛隊と選挙区の区割は違憲状態である。9条では国論を二分するかも知れないが、それを畏れていては何もできない。また、選挙の一票の重みも都市部と田舎でこれだけ違えば、民意を反映した国会になっていない。憲法をここまで捻じ曲げていいのなら、いい法律をいくら作っても法治国家にはなりえない。老人のボスに牛耳られて、そのおこぼれを頂戴しようとする輩にいいように税金を食い尽くされるだけ。


B 経団連主導の企業の政治献金は禁止すべき。カネまみれの自民党を金で操ろうとしている。そもそも企業には多様な社員がいる。その企業の資金が特定政党に献金されるのでは、民意を反映しない。民主主義を破壊する。タックスイーター主義だ


C 財政をこれ以上悪化させてはならない。


(2)社会制度改革
A 独占禁止法の改革 罰則をもっと強化すべきである。少年の凶悪犯が増えたからといって、刑法で罰を強化しておきながら、経済犯罪にはどうしてこうも罪を軽くしようとするのか。今の経済社会で談合や不正な入札で不当に締め出された企業も社員も生きていけない。これは大量殺人罪に相当する。不正、不当なことを行う会社が栄え、正直な会社が倒産に追いやられている現実は許されるものではない


B 企業の社会的責任とSRI(社会的責任投資)の考え方を広めよう。いい会社、反社会的行動をしない会社が活動しやすく栄えるようにしなければいけない。この面で我国は米国やヨーロッパより遅れている。


C 行政指導の透明化をすすめる。現状は役所が法律で定められた以外のことに口をはさみすぎる。先のダイエーの再建問題でも、経済産業省は相当道を外ずれたことをやっていたらしい。議員が口ち利きをし、役所が法に基かない行政指導をしたら、タックスイーターを飼っていると思って間違いない。企業は必ず議員に献金をはじめる。


D 監査法人の権限強化と罰則の強化をする。虚偽報告の満ち溢れた資本市場になれば世界中から資本を呼びこむことは不可能になり、確実に衰退に向う。こなったら、タックスイーターの被害だけではすまない。


(3)教育改革
A 学校教育は果して機能しているのだろうか。翔年にはよく分らないことが多すぎる。皆が行くからただそれだけの理由で考えもなく高校へ進学する、勉強はしたくないけれど、仕事をするのはもっと嫌だから、とりあえず大学へ行く。こういう生徒のいる学校。対する先生はジャージー姿、生徒と同じような言葉づかいで友達みたいに話している学校。教室が先生によってコントロールできてない授業。先生は管理されることを嫌い、勤務を査定されることを嫌う。このような公教育システムに予算をつぎ込んでもあんまり教育効果がないような気がする。


B あるところできいた実際あった話。「古典をもっと教えるべきだ。」という意見にたいして、ある女の先生は「古典はいいのですが、男女関係が・・・」と難色を示された。こういうまじめな先生も困る。大事なことを教えるのが困るとはどういうことだ。世の中には青少年に害を及ぼす恐れれのある雑誌やビデオが氾濫していると言うのに、それが自分の生徒の目に触れるのはちっとも困らず、古典のすばらしい情愛を教えることを嫌がるようじゃ、もう言うことはありません。生徒が美しく人生を生きるために教室では何を教えるべきか、教師も親も根本に立ちかえって考えなければならない。


C 教師は何を教えるべきかがわからず、親は何を習わせたいのかわからず、生徒は何を習いたいのか分らない状態に陥っている。性教育一つ取ってみても、教室と生徒のおかれている現実社会は大きく乖離してしまって、教育は現実に対応できていない。
こういうことなので、翔年は教育問題には大いに関心がありながら、有効な提言ができません。訳が分りません。


D 市民教育も大事で、市民社会が悪や不正を憎み内輪の仲間にだけ利益を誘導してくるような志の低いリーダーをえらばないようにならなければいけない。冠婚葬祭に欠かさず電報をくれる議員をあり難がり、そういうリーダーに投票することがあってはならない。これもどうしたらよいか分りません。社会のリーダー層から庶民に至るまでこれだけ腐敗が進行していると、お手上げになるのは悔しいけれど施すすべはありませんね


(4)世代間倫理の確立
A 働く若者が年金や医療の負担に耐えられなくなっている。政治は今においてもこれを直視せずに、解決の先送りを続けている。
世代間の問題はこのようなお金にまつわる制度の問題だけではない。環境問題がもっと深刻な課題となって目の前に迫ってきている。翔年は我々の世代が地球資源を無駄に消費することを制限し、可能な限りの良い地球環境を次世代にでき得る限り残し置く思想を打立てないといけないと思う。これは世代間倫理と言われる哲学です。今、世界に先駆けてこのことを立案し実現にむかって推進できる政治家はいるのでしょうか? 


B 先の(1)〜(3)の改革をするためには、利益囲い込み型の政治家や官僚や企業人は全く期待できません。ましてや、(4)のグローバルな地球環境を見通した世代間倫理の確率など、このような人たちに任せることはできません。
ここは若い人にどうしても政治の場に出てきてもらわねばなりません。せめて50年から100年先を見たグランドデザインを描ける政治家の出現を期待しています。こういうと2年先も分らない変化の時代に100年先のど分るわけが無いという反論があると思います。グランドデザインは5年に一回見直してもいいし、毎年見直してもいいのです。描かないことには議論はすすまず、なにも実現はできません。
政治に無関心な層が多いのは事実ですが、一票の重みを是正するだけで、自民党は完全敗北の淵に沈むのですし、そのときこそ、政策を基礎にした政党を出現させねばならないと信じます。現在の自民党も民主党も政策集団ではなく、ただの議員の集にすぎませんから。


次の衆議院議員選挙までに、各政党はせめてこの辺までの議論を煮詰めて、政策提言してほしいものです。


こんなことを大それたことを書いてはいますが、普段は囲碁三昧の日を送っているかと思えば、虫のオスメスの話とか有性生殖の話題とか脳の働きとか興味ある話題を追いかけたり、とおもうとテニスに打ち興じたり、ハーモニカのレッスンに四苦八苦したりと、要するにてんやわんやの徒であります。皆さんのご意見やご叱正を待っております。



この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
pro10s 様
先生、ご無沙汰いたしております。
「ご叱正を待っております」と書いたとたんに、最大級のお褒めの言葉を頂戴しました。拙文を毎日詠んでくださり、その上過分の言葉で励ましていただいて、本当にありがとうございます。
浅学非才は十分自覚しておりますが、あくまで一市民の立場から、世の中を眺めて、感じたままを書いていきたいと念じています。
今後ともご指導の程、よろしくお願いいたします。



Posted by ユリウス at October 20, 2004 10:50
お久し振りです。
と言っても、投稿がお久し振りで、貴殿のHPには毎日お邪魔しています。
このHPの多くの訪問者は小生と同じで、書き込みはしないが、毎日覗いている…。^^
では、何故、毎日来るのか?
)悗彬萋、ページが更新されている。
∀誕蠅多岐に亘り、何が書き込まれているかページを開いてみないと分からない。正論から雑学、下ねたまで(笑)
たまには心が和む素敵な写真がUPされている^^
少し上げただけでもこれだけ有ります。
一度お気に入りに登録してしまうと、毎日クリックしてしまうのは小生だけではないでしょう。^^
ご苦労様ですが、これからも多くの隠れファンの毎日の楽しみ、期待を裏切らないよう頑張って下さい。^^
Posted by pro10s at October 20, 2004 01:06