September 15, 2004

OさんのE-Mailへの返事

Oさんから9月9日のエントリーの後半部分、即ち憲法に関するご意見をメールでいただいた。Oさんは翔年より少しお若いまだ現役世代の方です。
項目ごとに引用させてもらいます。

『1 憲法イコ−ル天皇制とは思えないのです。日本の文化継承優先でもともと日本という歴史からそうしておいた方がよいのではないかという考えがあると思うのです。古墳研究や発掘調査も興味がなくなります。もう必要ないのではと。』

憲法=天皇制でないのはおっしゃるとおりです。でも、第一条から八条までに天皇制に関する条項がある意味は重大です。我国の憲法は大変理想主義的な憲法だと思います。人類が獲得した普遍的な価値である「自由」とか「基本的人権」とか「民主主義」とか「国民の義務」は明確に述べていますし、「完全平和主義」で「戦争の放棄」までもうたっているのはご承知のとおりですね。
ただ、Oさんもご指摘のように日本文化の継承優先で天皇制を維持しようとした場合、「法の下の平等」、「基本的人権」、「民主主義」、「男女同権」、「世襲の排除」など、ことごとく普遍的な価値と相反する尺度を持ちこむ無理をしなければなりません。それで、止むをえず、憲法の頭に天皇制を置かざるを得ないのです。ですから、翔年はこれらの条を自明のこととして議論を進めることには賛成できかねます。明かに価値観の違うもの(相反するもの)が第一条から第八条に並んでいます。

古墳調査や発掘調査について言えば、「人類とは何ぞや」、「日本人とは何ぞや」という普遍的命題を忘れない限り、興味が無くなるはずはないと考えます。むしろ宮内庁は現在流布している皇室の歴史を守ろうとする余り、古墳の現状の維持管理を錦の御旗にして、学術的な古墳の発掘や調査を拒んでいると翔年は思っています。(皇室に関する新発見は困るのでしょう。)

『2 もし天皇制がなくなっても、小生はいっこうに構わないと思いますが、何せ一時的に大金が出せない日本になってきてますから、宮内庁をはじめ右翼まで失業することに一体いくらの補償が必要でしょうか。また右翼が利用された騒動は大きな事件に繋がること間違いありません。さらに天皇制をなくして国民が得することがあっても、国を不安に導くリ−ダ−が現れない体制ができるでしょうか。天皇制を利用した歴史から、日本は戦争と平和の繰り返しですが。』

詳しいことは分りませんが、皇室の財産で十分なおつりがあるでしょう。ただし、右翼には保証をする必然性はありませんからビタ一文渡しません。また、右翼の騒動を恐れて国民の意思決定や行動が制約されるようでは法治国家とは申せません。天皇の権威や右翼の暴力などの目に見えない力(脅し)を利用しようとする勢力が存在するのは認めますが、これを必要悪として認めるような軟弱な考えは許してはならないと思っています。

何時の時代でも、正しくて強いリーダーが現れる保証は何処にもありません。また、天皇制の有り無しと日本が戦争に巻き込まれるかどうかということとは、余り関係がない議論のように思います。歴史に照らしてもおっしゃるとおりですもの。

『3 若かりしころの夢と結婚願望が普通の女性と同じであったとしても、嫁いだ選択枝にやはり無理があったのでしょうか。硬金縛り状態ですね。
ダイアナ妃のように離婚を認める国になっても良いと思います。別にその代で皇后が代わってもおかしくないし、病死もないとは言えないし。
皇太子が病死したら、その弟が継承し、離婚して戸籍移動して一般国民にもどってもおかしくないと思います。この程度の改憲は必要と思います。』

この項目はOさんとほぼ同じです。でも、本質的な第一条の議論が済んでからのことです。

はたしてOさんのおっしゃっていることを正しく理解してキチンとお答えできたかどうか心配です。Oさん、またのご意見を待っています。



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