September 02, 2004

二つの裁判  三菱自動車&ウィニー

夕刊一面に大きく三菱ふそうの「前会長、欠陥隠し否認」とウィニー事件の「開発者側、無罪を主張」が載っている。

横浜簡裁の三菱自の幹部を裁く裁判は道路運送車両法違反(虚偽報告)罪について「国に虚偽の報告をした」か「しなかった」かを争うものらしい。あれだけ長期にわたって(1992年〜2004年迄)車両の欠陥を隠しつづけ、その結果死傷事故が発生したにも拘らず、整備不良が原因だとユーザー責任にすり替えた悪徳幹部たちを裁くには余にも小さな土俵のように思う。この簡易裁判で問われている刑事責任は虚偽報告の20万円の罰金だけなのだ。宇佐美隆被告は「起訴状には納得できない点がある」と言っているそうだが、翔年はこの裁判そのものに「納得できない点がある」と言いたい。遺族も同じ思いであろう。

「まるT対策本部会議」(Tはトラックのことか? まさかトリックのTではあるまい)というわけの分らない緊急幹部会議を開き、ブランドに傷がつくリコールを避けようとして、あらゆる悪知恵をめぐらした三菱自の幹部に対して、虚偽報告という小さな罪を償わせるだけの裁判をやっていて、本当にこれで良いのか? こんなことで社会正義を守ることができるのか? 我国の法体系はこんなものなのか? 
法律門外漢の翔年はこんな疑問が湧いてきて、今も消えない。

一方、京都地裁のファイル共有ソフト開発者の刑事責任を問うウィニー事件の方は翔年は「開発者は無罪」だと信じる。違法コピーが簡単にできるソフトを開発したそのことをもって罪に問うことは出来ないのではないか。技術開発をした者とその成果物で不法な行為を実行した者とは違う。
分りやすい例えで言えば、コピーが簡単にできるテープレコーダーを開発したのはソニーだ。そのテープレコーダーで不法な録音をした者がいても、ソニーが罰せられることはない。ノーベルはダイナマイトを発明したが、そのダイナマイトを使ったテロリストが何人いようと、ノーベルが罪に問われることは無いんだ。この一点だけはハッキリしているのではないだろうか?



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最近、三菱自動車が燃えたって話を聞かないですよね? これってどうなんでしょう? 実は誰かが燃やしているんじゃないかと勘ぐってみたり・・・。 株価を下げたい空売っていた人が燃やしていたっていう説も捨てがたいです。 が、実はこれにはトリックと言うかカラクリがある.
三菱自動車はよく燃える?【初心者からの株講座日記】at September 26, 2004 01:31
この記事へのコメント
磯田 様

コメントありがとうございます。
三菱自も関電も東電も情ないですね。
我国の一流企業と言われている会社も魅力がだんだん失せていきます。
このよううな重厚長大型企業はリストラと称して、人件費をはじめとする経費削減ばかりやって、なんとか利益は出していますが、肝心の新しい仕事を生み出していないので問題です。
決断を欠き、先送り体質が禍して、新規事業がないからどこも元気がありません。先細り経営にならなければいいのですが・・・。

貴兄の記事が新聞に掲載された時は是非教えてください。楽しみにして待っています。


Posted by ユリウス at September 06, 2004 20:56
いつも楽しく読んでいます。

今回の裁判は三菱を更に窮地に追い込んだのではないでしょうか、滅び行く企業の姿が目に浮かびます。裁判の技術については門外漢ですが、真面目に懸命に働いている従業員が本当にお気の毒だと思います。
近くの販売店が店を閉めました、知人が配下を連れて他のディーラーに移りました「車しか扱ったことがないので他の仕事は考えられない」そうです。中高年社員と言われる人達が生活やローンを捨てる訳にもいかず選んだ厳しい道です。

経営が変わったと会社は言いますが何が変わったのでしょうかね?
会長・副会長・副社長などの曖昧職はそのままです、三菱系出身者で役員を固め、外部の意見を聞く意思があるとは思えず、多くのユーザーも多分同意見でしょう、そこで真面目に働いている人達には苦痛の毎日なんでしょうね・・キット

日本企業の特長は「優秀な管理職には恵まれても、経営が不在」と言われます。
その典型的な事例が最近では情報公開を渋る電力会社であり今回の三菱ではないかと思います。運良く役員になると勉強をしなくなるのも共通項ですかね・・
ご指摘の通り経済犯対する罰則の甘さもあるのではないでしょうか!!
法律が未整備だからこそ社会的な責任とかでの、不買運動などに繋がるのですかね?? (どうもそうではないと思いますが・・)

日本企業の経営不在について欧米系のビジネスマンは実に良く知っています、今回の具体的な事例などを基に今後新聞などに書いてみたいと思っています。
磯田昇



Posted by 磯田昇 at September 05, 2004 21:54