August 30, 2004

US Congressのこと(10) 中山先生の「いろは歌」

色は匂へど 散りぬるを
わが世たれぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず

昔はこの歌は誰でも知っていた。弘法大師作といわれている。
我国の表音文字四十七音すべてを用いて、かつ二度は使わないという奇跡的な歌である。そして我国の歴史の中でこのような四十七音または四十八音(んを入れる)の歌はまともなものは数例を数えるだけという。

ところが、わが中山先生はこのような歌を一千余首も作られて、その内の百吟を出版されたのだ。

「圍爐端歌百吟」蠏汞臚押(神11年11月9日刊  定価3000円
圍爐端歌百吟





翔年ごときがあれこれ言う前に、実作を鑑賞していただこう。






「い」囲碁いろは歌
いろは歌詠み 名乗あげ      いろはうたよみ なのりあけ
囲碁に智慧追ひ 夢を得ぬ     ゐこにちゑおひ ゆめをえぬ
照る月 笑へ 星 眠れ      てるつきわらへ ほしねむれ
吹く風止まず 怎麼生と      ふくかぜやまず そもさんと

怎麼生=「さぁどうじゃ」とか「いかが」の意味。禅宗で用いる俗語。


「と」遠き歌
遠き万里の 旅路ゆゑ        とほきはんりの たひちゆゑ
囲碁得て寝ざる 夜明け前      ゐこえてねさる よあけまえ
不足もならず お主 吾       ふそくもならす おぬしわれ
烏鷺愛づ身をや いかにせむ     うろめつみをや いかにせむ

烏鷺=囲碁の別称。白黒の石を鷺と烏に見立てたもの。

こんな具合に、「い」「ろ」「は」から始って「ん」まで並べられてはだれだって仰天してしまう。


この文を翔年は先生の了解を得ないで書いている。著書の百吟はどれも素晴らしいものであるが、これらの歌の分る人は少ない。奇跡とも思える歌が100首も載っているのだが、この本が売れて売れて困るという話は聞かない。最近の出版界はつまらない本の販売に力を入れて、文化に貢献する本当にすばらし本を売ることには不熱心だ。本屋に行けば憂うるべき事態が進行しているのがよく分る。
それで、読者の皆さんでこの歌に関心のある方はどうかこの本を求めて欲しいのです。ご連絡をいただければ先生に取次ぐ労は惜しみませんから。

まだ、あります。
「囲碁いろは歌」 壮光舎印刷蝓1994年11月3日発行 1800円
囲碁いろは歌

この本はいろは歌の他に川柳や珍瓏と言って19路の碁盤の全局面を使ったシチョウ問題などもあって、先生の多彩な一面が伺えます。








珍瓏
珍瓏

このハート型は世界中の碁打に拍手をもって迎えられました。










こんなもんもあります。
「新いろは歌掌典」
新いろは歌掌典

裏面には四十八字歌家元中山典之とありますから笑えます。
しかしよく考えてみると、一首作っただけでも奇跡みたいなものなのに、先生はそれを千首もつくって、こうして並べておられるのです。家元というより、これはもう天才と呼ぶしか打つ手がないでしょう。

古事記や日本書紀や万葉集が編まれたのが8世紀だ。それ以降、これだけの業をなした日本人は居ません。
中山先生の偉業に翔年は大きな驚きを禁じ得ません。


「囲碁いろは歌」が世に出てから五年たって「圍爐端歌百吟」が出版されたわけです。今夏、米国でお会いした時、先生は後の本の歌に自信ありげでした。

翔年は歌も古文も門外漢ながら、二つの本の歌をよく味わってみようと思いました。
専門的なことはよく分りませんが、細部にも神経を配られて、確かに歌の調べが格段によくなっているように感じました。
改めて先生の歌が進化(深化)していると感服した次第です。


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この記事へのコメント
中山典之先生よりご連絡頂きました。
有難う御座いました。
いずれお会いできる日を楽しみにしております。

藤原賢司
東京都台東区今戸2-30-12
TEL03-3874-9191
Posted by fujiwara kenji at February 06, 2006 16:40
fujiwara kenji さま

いらっしゃいませ。
早速、中山先生にご連絡して、fujiwara 様にお届けできるように致しましょう。
勿論、お望みのサインもしていただけると思います。
ただ、先生はお忙しいと思いますので、少し時間をいただければ幸いです。
Posted by ユリウス at February 01, 2006 22:18
トリナクコエスユメサマセ ミヨアケワタルヒンカシヲ
ソライロハヱテオキツヘニ ホフネムレヰヌモヤノウチ

上記 とりな歌(坂本百次郎作)を調べておりました所
中山典之さんのこの本にめぐり合いました。

先生へのお取次ぎと本を購入したくメールしました。(出来るならサイン入)
東京都台東区今戸2-30-12
藤原賢司 57才。自営業。字書屋稼業。
TEL 03-3874-9191

ご連絡お待ちしております。
Posted by fujiwara kenji at February 01, 2006 18:27