September 11, 2016

天皇の「生前退位」問題を考える -その真意は? ソースは? 黒幕は?-

 
天皇皇后

 7月13日 NHK午後7時の「天皇生前退位」ニュースは単純なスクープではなかったと思う。十分な取材がなされていたと感じた。

 そうすると、ニュースソースは? その意図は? この時期に発表したのは何故?  黒幕は誰?

 疑問はいっぱいあるが、今のところハッキリしません。憶測ばかりです。このような微妙な問題の発表にゴーサインを出した黒幕は一体誰なのか?

 この疑問に少しでも迫りたい。

 そのため天皇の生前退位に関係しそうな皇室報道を過去に遡って確認しつつ、時系列に並べて、何か手掛かりを見つける努力を読者と共にしたいと思います。「また、あれか、時系列か」と言わないでください。(笑)

 特別のニュースソースを持たない個人は、公開情報を集めてそれを分析するしかありません。この時系列情報はいろんな疑問の解決に役立つと信じます。

 採用した事実情報は主に「文芸春秋」(9月号)のいろんな方々の記事から、後はWebにある雑多な記事群から、「事実らしきもの」を抜き書きしました。(もし、事実誤認がありましたら、連絡いただければ幸いです。直ちに訂正します。画像はネットで拾ってきました。よろしく)




文芸春秋9月号

早速、10年以上前からの事実を並べてみます。

2003年(平成15年)
?月?日
 天皇が前立腺ガンの手術を受ける。
 → 医師の見解はステージB2、ガンは切除。以後はホルモン療法が継続されている。ムーンフェイス(ふっくらした顔)はそのせいらしい。


2011年(平成23年)
2月?日
 心臓の冠動脈血管の狭窄が発見され、再び「健康不安」がもちあがった。
 → これは心筋梗塞の心配がある恐ろしい病気。

3月11日
 東日本大震災発生
 → 地震、津波、原発事故は日本中を大きく揺さぶった。後日、陛下は被災地への慰労の旅をされた。

?月?日
 天皇、皇太子、秋篠宮、宮内庁長官の4者会談が定期的に開かれるようになったらしい。 
 → 報道関係者によると宮内庁関係者に天皇の健康に関する取材をしても、ナシのつぶてだったという。報道管制がひかれていたのは間違いない。

11月30日
 秋篠宮誕生日の会見
 秋篠宮:「定年制というものは、やはり必要になってくると思います。一定の年齢を過ぎれば、人間はだんだんいろんなことをすることが難しくなっていきますので…」
 → 天皇の健康を気づかった発言ですが、今となっては、天皇の「ご意向」を述べたものともとれます。


2012年平成24年
2月?日
 天皇陛下の冠動脈のバイパス手術が成功、ご退院さる。

12月23日(天皇誕生日)
 天皇:「負担の軽減は、公的行事の場合、公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分考えてしなくてはいけません。いまのところしばらくはこのままでいきたいと考えています。」
 →高齢の健康不安を抱えた庶民なら、こっちの会は出ますが、そっちはちょっと遠いから失礼しますで済みます。陛下は公務ですから、公平の原則を踏まえなければならないからこうはいかない。ままならない。


2013年(平成25年)
11月14日(木)
 宮内庁が「ご陵とご葬儀のあり方について」を発表。ご陵の縮小という天皇陛下のご意向に沿って、葬儀形式を「土葬」から「火葬」に変更。これに伴う葬儀の細部はこれから詰める。
 → 天皇が高齢になって、事後の事をいろいろ配慮されていることが窺えます。

12月23日(天皇誕生日)
 天皇:「日本国憲法には『天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行い、国政に関する権能を有しない。』と規定されています。この条項を遵守することを念頭において、私は天皇としての活動を律しています。「いまのところしばらくはこのままで
いきたいと思っています。」
 → いわずもがなのこと。自分は憲法に定める国事行為のみを行っていると、改めて国民に向かって述べられた真意は何か? よく分かりません。
 下司の勘繰りと言われそうですが、敢えて言うと、天皇が新しく始められた「サイパン、パラオ、フィリピンなど太平洋戦争の激戦地を慰霊のために訪問されているのは、憲法に定められている国事行為ではない」という意見へのやんわりした反論かも知れません。今まで、このような天皇の反論は聞いたことありませんけど…。


2015年(平成27年)
12月23日(天皇誕生日)
 天皇:「私はこの誕生日で八十二になります。年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。」
 → 事実、この年に、こういうことは2回あったという。


2016年(平成28年)
5月9日
 宮内庁が両陛下の公務削減を発表
 → 天皇が難色を示されてわずかな削減にとどまったという。

5月?〜6月?
 陛下のご意向を慮って、宮内庁幹部の会合が秘密裏に開かれるようになった。
 →摂政を置かない場合のやり方、新法なら何がネックになるか? これには黒幕が加わったのではないでしょうか?
 
7月10日(月)
 参議院選挙の開票結果で、自民党は議員定数242人の単独過半数(122議席)を無所属議員の入党を加えて獲得した。また、憲法改正に賛成する勢力が三分の二に達した。

7月13日(水)
 NHKが午後7時のニュースで、天皇の「生前退位」の意向を報道。
 → 報道によれば陛下は「数年以内に」退位をご希望らしい。

 宮内庁の山本信一郎次長:「天皇陛下が『生前退位』の意向を宮内庁関係者に伝えているという事実は一切ない。そうした前提で、今後の対応を検討していることもない。」
 →NHKのニュース直後に、宮内庁記者クラブで次長はニュースをこのように完全否定した。このニュースソースを本当に知らなかったのか、それとも知っていて完全に白を切ったのか判断できません。
 今までの時系列から見ると結果的に、山本次長は事実と大きく違うこと、すなわち「嘘を」報道陣に(国民に向かって)言ったことになります。知らなかったのなら、知らなかったといえばよいし、調べてから後日答えますと言えば済むこと。
 報道を全否定するなら、宮内庁の役人としてNHKに「この誤報を取り消せ」というような発言があってしかるべき。そういう発言が一切なかったのだから、この人の言はとても信用できません。要するに筋を通すことができない人です。


7月14日(木)
 前日のニュースに対する注目すべき反応です。

 宮内庁風岡典之長官:「従来から陛下は憲法上、制度や国政に関する発言はしていない。第三者が推測や解説をするのは適切でないので、お気持ちを表明することは控えたい」
 → コメントの前半ではやはり、ニュースを否定している。だが、後半では「陛下のお気持ちは知っているが」これを言うことは控えると言ってますね。
 要するにニュースは打消し、陛下のお気持ちには煙幕を張るという、いかにも宮内庁らしいよく考えられた発言です。メディアと国民にとっては本当のことはさっぱり分からないコメントです。

 麻生太郎副総裁:「大正天皇の後半の頃も、昭和天皇が実質的にしておられた面がある。
 → これは事実を言ってます。落としどころを示唆したアドバルーンのように見えます。

 官邸関係者X:「安倍総理は心底驚いた様子で、情報源の確認を指示しました」
 → 総理大臣も発表のことは知らなかったのか。ちょっと問題ではないか? ところが、このニュースが事前に知らされなかったことに不満をいう政府関係者が一人もいないのは何故だろう? 総理は事前に知っていたのでは? 「皇室会議に諮るべき」とか、なんとかかんとか、漏れてこないのは不思議。天皇に関することとなると、どなたも未だに自由に物がいいにくくなるようですね。
 このことは翔年が一番危惧するところです。

  

時系列から何かを読み解こうとして

「分かった事」

1. 「生前退位」は天皇の強い「ご意向」である。

2. 天皇は現在の「国民の象徴としての天皇制」を次世代にスムーズに引継ぎたいと思っている。

3. だから、自分の健康上の理由で公務をだんだん縮小するようなことは避けたい気持ちがある。(加齢とともに公務を次々に縮小していたら、ついには次世代に引き継ぐものがなくなってしまう)

4. 天皇家と宮内庁幹部でそのご意向は共有され、内部で秘密裏にいろいろな検討が行われている。

5. 国民の反発をまねかないような発表ストーリーを考え、NHKにゴーサインを出した黒幕がいるはず。

6. NHKはこの黒幕と通じている。


「分からない事」

1. 天皇のご意向を受けて意図的に「生前退位」をリークしているのは誰?

2. この件は限られたごく少数が関与している。その黒幕は誰?

3. この時期にNHKにゴーサイン出した意図は? 



 読者のみなさん、他に何か気づかれたことがありましたでしょうか? ありましたら是非、教えていただきたいと思います。



 翔年は天皇の「生前退位」問題は単にこれだけに限って処理してはならないと考えています。ですから、皇室典範をこちょこちょっと修正して事を済ませることには反対です。

 現憲法の第一条〜第八条は天皇と皇室の事が書いてあるのですから、国民は九条論議の前に、もう一度天皇制を含め、この国のあり方について憲法を読んで、ジックリ考えることが必要であると思っています。


 そういう観点から、翔年はあと二つ、「天皇陵の謎」(宮内庁管理下にあって歴史を隠蔽している)という事実と「日本国憲法のここがヘン」(時代に合わない)を書きたいと思います。

 二つとも大きな問題なので、なかなかアップできないと思いますが、何とか努力して今年中にはアップしたいと思っています





どういう風にして年を取っていくかを知ることは、人生の知恵にとって主要な仕事であり、偉大な生き方における最も難しい知識である。
                 -A.アミエル[1821-81](文学者.哲学者)-





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この記事へのコメント
唐突の送信をご容赦ください。
この度、碁の普及の一助となればと、ネット碁会所「みんなの碁」をオープンしました。
http://www.minnanogo.com/g/

裾野が広がらないのは、接する機会がないことも一因かと思います。
・既存の碁会所も初心者は、入りにくく、勇気を出して入っても、初級者だと相手にしてもらえず、つまらなくなって遠ざかった。
という話もよく聞きます。

都会なら近所や通勤路に碁会所が複数存在するので、自分に見合った碁会所を選べます。
しかし、碁会所が全くない地域の人もいるようです。「独学で習得したが打つ機会がない」という人もいます。
打つ機会拡大の一助になれば...と思っています。

Posted by みんなの碁 at September 22, 2016 19:30