May 09, 2016

スイスイ論語 -夕刊読売新聞より-

 インターネットが発達したおかげで、最近の新聞はニュースが遅く感じられるようになって、世界のニュースはネットに頼ることが多くなっている。そういうわけで、新聞は文化欄、文芸欄の気に入った記事を丹念に読む機会が増えてきた。
 
 先週土曜日の読売新聞夕刊に「スイスイ論語」というこども向け(本当は親向け?)記事が目につきました。


「スイスイ論語」  5/7夕刊読売新聞より(クリックで拡大、読めます)
論語(読売)


性、 相近し。 習い、相遠し。(陽貨17)

とあって、こどもにも分かるように、訳はちょっとやさしめに書いてあった。翔年の読者は年配者が多いはず(笑)なので、最も信頼している諸橋鐵次先生の訳をコピーしました。

(諸橋訳)
人間の天性(これは恐らく気質をも含めて言ったものであろう)は、甲の人と乙の人との間に大差のあるものではなく、大体似たり寄ったりである。ただその後の習慣によって甲の人と乙の人との間に大きな距離の差が創られて行くのである。

 これは性善説に近い思想だと思う。もっと教育の大切さをキッパリと言い切った次の言葉はどうでしょう? 翔年はこの言葉がとても好きです。


教えありて 類なし。(衛霊公15)

(諸橋訳)
人はいかなる種類の人でも、教育の善悪によって支配されないものはない。

(諸橋解説)
「類」は種類であり、例えば人の貴賤、老少、或いは気質・習俗の相違などはすべて「類」である。貴い人も賤しい人も、老人でも年少者でも、すべて教育の善悪によって支配せられ、これはこの種類の人であるから絶対に移らぬという差別はないとの意で、教育の力の偉大さを述べたものである。




論語の類書(翔年の本棚の一部,5/9)
本棚の論語

 すいすい論語の記事を書いたのはこども論語塾講師の安岡定子という人らしい。安岡正篤先生と関係があるだろうと推察してググったら、果たして先生のお孫さんにあたる方らしい。彼女の公式HPはここ です。
 子供たちに論語を教える塾をあちこちで開催したり、講演会を各地で開催したり、論語の普及活動に励んでおられる素晴らしい方とお見受けしました。

 読売新聞の「スイスイ論語」の次回は6月4日に掲載予定です。どんな語句が掲載されるか楽しみです。それについてまた書きたいと思っています。




追加:人間にとってどれほど教育環境が大事かということは、いくら言い過ぎても言い過ぎることはないと思います。ドロシーさんのおっしゃる通りです。

『 子供は大人の鏡』
子供は、批判されて育つと人を責めることを学ぶ
子供は、憎しみの中で育つと人と争うことを学ぶ
子供は、恐怖の中で育つと、オドオドした小心者になる
子供は、憐れみを受けて育つと、自分を可哀相だと思うようになる
子供は、馬鹿にされて育つと、自分を表現できなくなる
子供は、嫉妬の中で育つと、人を妬むようになる
子供は、引け目を感じながら育つと、罪悪感を持つようになる
子供は、辛抱強さを見て育つと、耐えることを学ぶ
子供は、正直さと公平さを見て育つと、真実と正義を学ぶ
子供は、励まされて育つと、自信を持つようになる
子供は、褒められて育つと、人に感謝するようになる
子供は、存在を認められて育つと、目標を持つようになる
子供は、皆で分け合うのを見て育つと、人に分け与えるようになる
子供は、静かな落ち着きの中で育つと、平和な心を持つようになる
子供は、安心感を与えられて育つと、自分や人を信じるようになる
子供は、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと、生きることは楽しいことだと知る
子供は、周りから受け入れられて育つと、世界中が愛で溢れていることを知る
       -ドロシー.L.ノルテ-




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