November 29, 2014

「後妻業」という新ビジネス? -黒川博行の小説「後妻業」-

後妻業001
 「後妻業」という最近のビジネス?小説をよんだ。作者は今年直木賞を受章した黒川博行氏。なかなか歯切れの良い文体で新商売が活写されていて秀逸。

 へたに翔年が解説するよりも、じかに中身を引用して感じてもらった方がずっと良い。後期高齢者予備軍(翔年もその一人)は老後の備えに役立つことまちがいなし。(青字は引用文です)
 ちょっと品位を欠く表現が頻出しますが、「後妻業」という特殊な新職業を描いているためやむを得ない。お許し下さい。



後妻業の経営者:
 金がほしいんやったら爺を紹介したる。一千万でも二千万でも、おまえの手練手管でかせげや。

→ 「後妻業」起業の薦めか? 後妻業の経営者は結婚相談所と密接に連携していることが多いが、とにかく自立した生き方を教えてくれるらしい。儲け折半で、業務のコンサルもしてくれるというから、起業しやすいらしい。

経営者:
 爺を騙すのは功徳や。

→ 孤独老人救済事業? という側面もあるらしい。

脂ぎったアボガド爺。

→ 色黒で脂ぎった皮が厚いお年寄り? 業界用語である。表現が秀逸。

新しい後妻業の女性:
 「竿師」ってなによ。

経営者:
 股座の竿で女を釣るんや。

→ 経営者は業界用語も噛んで含めるように教えてくれる。


 詳しいことは小説をお読みいただくとして、手広く繁盛していた「後妻業」のアウトラインを小説から引用してキーボードを閉じます。
「(前略)あいつはあんたのことを一から十まで調べ上げている」
「黒澤小夜子、昭和18年、門真で出生。結婚して星野。……(中略) 星野、岸上、西山から武内まで、あんたが籍をいれた男の名前はみんな知っていた。(中略) 末長が比叡山で死んだことも、名城が白浜で死んだことも、元木と武内が徳島のつるぎ町で死んだことも、なにもかも本多は調べてメモ帳に書いていた。そいつを報告書にして弁護士に渡すと、おれを脅しよったんや」

 → 安易に起業するとこのようなリスクがあります。(笑) 




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この記事へのコメント
翔年 様

後妻業さんと出逢うことがあるなしかかわらず、今もこれからも「もがきながら」あの世を
選択します。1事例ですみませんが、「お正月を楽しみにする」のメールがありながら、青酸物の検出があり、殺人容疑てす。他にあやうくなれば安楽死への想いを伝えたていたら、もうその時期と後妻が判断したら、どのような行動を後妻は取るのでしょうか?法がどうあれ、後妻の想いにいろいろあるような気がします。お金じゃないこともあるかもしれず、まあ何人もから相続すれば、
馬鹿な極悪後妻と思います。
Posted by 奈良のO at December 06, 2014 20:55
奈良のO様
「人間至る処青山あり」です。
我がいきいき教は、死に場所をあれこれ考えるより、ただただ前進あるのみ としております。

Posted by ユリウス at December 06, 2014 21:31