November 09, 2014

歳をとるってどんなこと -芹沢春江さんと茨木のり子さんに学ぶ-

今朝、幼馴染のおkeiさんから、紅葉や花の美しい写真付きのこんな配信があった。


兎原のもり便りの皆様
久し振りに神戸市北区にあるしあわせの村へ行って来ました
よくこんな遠い所まで3年間も通ったものだと13年前に思いを馳せながら
秋真っ只中の村内の散歩しました
紅葉は華やかな半面、一抹の寂しさを感じたのは私だけでしょうか?


  朝刊に芹沢春江さんが 84歳 の時、年賀状に書かれた詞の事がありました
  ご存知の方も多いと思いますが・・・(童謡 ウサギとカメよ の旋律で歌ってみてください)

  1、年をとるってどんなこと
    忘れっぽいというけれど
    一杯詰まった知恵の箱
    出すのにちょっと迷うだけ

  2、年を取るってどんなこと
    耳は遠いし目も悪い
    あらゆる事をキャッチして
    私を育てた疲れです

  3、年を取るってどんなこと
    腰が曲がると言うけれど
    お世話になった人々に
    感謝感謝の姿です

 4、年を取るってどんなこと
   だれでも同じ年を取る
   どうせ取るなら元気よく
   楽しく年を取りましょう 
  


 楽しく歳をとりましょうというメッセージを込めた楽しい詩ですね。後期高齢者予備軍の翔年は歳のとり方や死に方に大いに関心がある。成り行きまかせの「自然体の老い方」がいいのか、それとも「積極的に老いに向かう老い方」がいいのか、意見の分かれるところではあります。

 どちらかと言えば翔年は積極派、だから茨木のり子さんのこんな詩が大好き。(73歳の時の作品)

茨木のり子

  倚りかからず      

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない

もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない

もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない

もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない

ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい

じぶんの耳目
じぶんの二本の足のみで立っていて
なに不都合のことやある

倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ



 すごい気魄です。でも翔年は背もたれに寄りかかって本を読むことくらいはできると思っていたら、それを見透かしたようにのり子さんはもっとラジカルに生きなさいとおっしゃる。「これを指針にして生きよ!」と…。


  自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ



 気概をもって生きるのは素晴らしいことだと思う。ただし、翔年の場合、独りよがりのとこがあるから、判断力の欠如から周囲に迷惑をかけることが大いにありうる。さて、どうしたものか? (笑)




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この記事へのコメント
人生のセイムスケールで検索していたら辿りつきました。
私はまだ30代ですが、これからの人生の事、老いの事をぼんやりと考えていた最中で、詩がとても響きました!
ブログこれからも楽しみにしています(*^^*)
Posted by genko at November 19, 2014 03:20
genko 様

こんにちは!
「人生のセイムスケール」からきてくださったとのこと、ありがとうございます。今後とも「人セム」と「もの言う翔年」をどうかよろしくお願いします。
Posted by ユリウス at November 19, 2014 09:31
初めまして。
「年をとるってどんなこと」を知りたくて…こちらへ辿り着きました。ブログを拝見して、又、一つ世界が広がったような(ちょっとオーバーですね;)
また、お邪魔させて下さいね。
Posted by メイ at February 24, 2017 07:29
メイ さま

命にとって時は残酷ですね。どうとらえたら、いいのでしょうか。

年を取ることにも一つの取り柄はあるはず。それは、年をとっても過ちは避けられないとしても、すぐに落ち着きを取り戻すことが出来るということだ。     -J.W.ゲーテ[1749-1832](詩人.作家.ワイマール首相)-

錆びてしまうより、燃え尽きた方がマシだ。   -ニールヤング(ミュージシャン)-

齢と共にワインのように立派になると思ってる奴もいる。だが酢になるのが現実だ。     -映画「パルプ・フィクション」-

人間は歳を取るものだと始終考えていること程、人間を老けさせるものはない。     -リヒテンベルク[1742-99](物理学者)-

ダヴィンチのこの言葉に救われた人はおおいのではないでしょうか。

あたかもよく過ごした一日が安らかな眠りをあたえるように、よく用いられた一生は安らかな死を与えられる。 -レオナルド・ダ・ヴィンチ-

またのお越しをお待ちしてます。


Posted by ユリウス at February 24, 2017 10:07