June 04, 2014

語源の快楽(28) - ルビ -

 演出家の鴨下信一氏の「ルビつき」という随筆(文藝春秋6月号)に、面白いことが書いてあった。翔年は好奇心をいたく刺激されたので、ネットでも詳しく調べました。新しい言葉が生れる機縁は本当に面白いと感じた次第です。


 活字の大きさを示すのにイギリスの印刷業界ではポイントを使っていた。それが我が国に導入された。ポイントは味気ない数字で呼ばずに、例えば
9ポイント=ブルジョアジー
6.1/2ポイント=エメラルド
5ポイント=パール
5.1/2ポイント=ルビイ
などと呼ばれていたという。

 そのうち漢字を使う我が国は独自の「号数活字」という規格をつくり、初号〜八号にいたる9段階になった。号数とポイントと関連付けると
初号=42ポイント
八号=4ポイント
に相当した。

 当時、印刷物の漢字には振り仮名をつけるのが普通だった。それによく使われたのが七号活字で大きさが1.884mmだった。(細かい数字で恐縮ですが、ここがポイントなのでご辛抱下さい)この大きさはイギリスのルビイの1.933mmとほぼ同じ大きさだったことから、業界用語として「難しい字にルビイを振る」という言い方が生れた。その「ルビイ」が日本流になまって「ルビを振る」となって、ルビは「振り仮名」という意味を持つに至ったらしい。

 因みに「六号活字」という際どい隠語があるそうな。意味は「悪口を書いた文、すっぱ抜き文などの総称」を表すという。なぜならこの種の文章は六号活字で書かれていたから。
 悪口を言いふらしたり、口の軽い男のことを「六号男」とか「六号居士」と呼ぶのも面白いかもしれませんね。

※1ポイント(Pt)=0.3514mm


蛇足:
ネット上でもHTML言語をを使えば、振り仮名が使ええると知ったので、ちょっと挑戦してみました。
紫陽花(あじさい)が咲いている。

そうなると、こういう表記もできる事例として示しておきたいですね。読者のCRTでうまく表示されたらご喝采。(笑)
山小屋(ヒュッテ)が建っている。





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