May 28, 2014

体にいい油、悪い油 -最近の研究結果より-

 翔年は「植物油は健康的だが、動物の脂や鉱物性の油は体に悪い」と思い込んでいた。「文藝春秋6月号」に最近の研究結果にもとづいた新しい知見がまとめられていた。今までの常識とちょっとズレタところもあるので、記録しておきたい。大櫛陽一東海大学名誉教授の談話より。

良い油
 一例をあげれば、リノール酸はコレストロールや血圧を下げる作用があるから健康にいいとされていたが、最近の研究では必ずしも健康にいいとは言えないという。取りすぎると、心臓病、脳卒中、ガン、アレルギー疾患などが増えるという。
 それで日本脂質栄養学会はリノール酸を減らす栄養指導をするように提言しています。こういう見解を聞くと今までの情報は一体なんだったんだと言いたくなりますね。つい最近も、高血圧の基準が変わったばかりですけど…。

 ということで、脂肪酸の種類と特徴をリストにして、現状より増やすものを↑、減らすものを↓、現状維持を→、摂取してはいけないものには×をつけておきます。(現在の知見です、また変わるかも知れません)

↑ 飽和脂肪酸: 血液中の中性脂肪を増やす。
  含まれる食材: 豚脂(ラード)、牛脂やバター、牛肉、豚肉、鶏肉
  〇 長寿老人のインタビューで好きな食べ物に「肉類」をあげる方が結構いらっしゃいますね。納得です。

↑ αリノレン酸:  体内でEPA、DHAを合成する。血流を促す。がん細胞の炎症を抑える。血圧を下げる。
  含まれる食材: 青じそ、えごま、葉野菜、しそ油、えごま油、亜麻仁油など

↑ EPA/DHA: 動脈硬化予防、心疾患予防、がん細胞の炎症を抑える。抗アレルギー
  含まれる食材: うなぎ、まぐろ、ぶり、さば、はまち、さんまなど。

→γ-リノレン酸: 血糖値を下げる、血圧を下げる、血流の流れをよくする。
  含まれる食材: 海藻類

→アラキドン酸: 免疫力をたかめる、血圧の調整
  含まれる食材: レバー、タマゴ、魚介類の胆

↓ オイレン酸: 腸の働きをよくし、便秘を予防
  含まれる食材: オリーブオイル、キャノーラ油、綿実油

↓ リノール酸: コレストロール、血圧を下げる。αリノレン酸のEPA,DHEへの変換を阻止する。
  含まれる食材: 紅茶油、ひまわり油、大豆油、コーン油、ごま油

× トランス脂肪酸: 血管の炎症を性を高める。心臓病のリスクを高める。
  含まれる食材: マーガリン、ショートニング、スナック菓子など
 

 翔年は思う。上のリストは脂肪酸が体によい働きをするかどうかという視点からまとめたものですから、体によいからといってそれを頑張って食べなくてもいいではないか。食事はすべからく多種類のものを調理して、偏りをしないようになるべく満遍なくたべるのがいいのだと思う。偏食が一番イカンと信じます。この方針で生活しておれば、どんな新しい知見の発表があろうと、「ああ、そうですか」と笑ってすませられます。
 例えば翔年は発がん性があるといわれているワラビもおいしくいただくし、マーガリンも食します。神経質に考えないで、おおよその最近の研究結果を知って、それにあんまり反したことをしなければいいのではないでしょうか? このエントリーの趣旨に必ずしもピッタリしていませんが、その程度のこととお考え下さい。




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