January 02, 2014

ソフトバンクの勢いが止まらない -グローバルな視点と巧みな財務戦略-

 ソフトバンク蠅寮いが止まらない。昨年、無謀とも言われたスプリント・コーポレーション(以下、スプリント)やガンホー・エンターティメントなどの子会社化により、2013年度上期の連結業績は大きく拡大し、売上高、営業利益、純利益がいずれも上期において過去最高益となった。


1 ソフトバンクの株価推移
ソフトバンクの株価推移
  株価は会社の通信簿とするなら、市場がどんな採点をしたのかちょっと確かめてみよう。
 
この躍進は 孫正義社長のグローバルな視点に基ずく大胆な戦略と巧みな財務戦略があるようだ。

翔年は1980年代のパソコンのゲームソフトのレンタル事業をやっていた頃から、この会社をずっと見続けてきたが、近年の孫社長の力量を評価しないわけにはいかない。今やわが国の企業の中で、まだまだ伸びる力を秘めている有力な企業に見えます。

株の予想屋ではないが、そう考えるに至った事実だけは記録しておきたい。今年1年でソフトバンクの時価総額は3倍の11兆円にもなったのですから。
大納会の株価は9,200円でした。



2 事業概況(2013年度上期の売上高、営業利益)
ソフトバンクの業績グラフ001
 
 売上高は過去最高の2.6兆円(過去最高、前年同期比+73%)。
 営業利益は7151億円(8期連続最高益、前年同期比+67%


3 孫社長の大望
 ソフトバンクをあらゆる面で世界一の企業にしたいと社長は語ったことがある。また、直近の株主通信でも「モバイルインターネット世界NO.1の実現に向けて成長をつづけてまいります。」と力強く宣言している。
 構想実現力は、周囲をあっといわせた2006年のボーダーフォン買収や昨年のスプリント買収、いち早いiPhoneの販売などで十分に示された。


4 通信会社としての規模拡大
 孫社長は米国最大手への躍進を目指しており、Tモバイル買収はその目標に近づく一里塚だと思う。スプリントとTモバイルを合わせた総契約数は9800万件となる。これに対しAT&Tは1億0800万件、ベライゾンは1億0100万件だ。(スプリントとTモバイルの統合を米国政府が認めるかどうか現在は不明だ、いづれ認められるとするのが大方の見方)
 ソフトバンクの累計契約数は3,354万4,500なので、これにスプリントとTモバイルを加えると総契約数は1億3,200万件となり、単純に数の上では十分対抗できる企業規模となる。聴くところによると、こうなれば中国の通信会社に次ぐ世界第二位の通信会社にのし上がるらしい。あながち孫社長の大口とは言えませんね。
 それに翔年は我が国最大の通信会社、NTTやドコモにはグローバルな視点や戦略の欠如を感じているので、どうしてもソフトバンクを応援したくなるのです。今の時代、世界戦略をもたず、国内競争に明け暮れる会社ではいかんともしようがありません。世界への飛翔を目指す元気な我が国企業がもっともっと出てくることを臨んでいます。


5 中国に投資しているアリババの株式上場が近い??
 いろいろと問題の多い中国経済だけど、このほど中国は本土の証券取引所への5社の新規株式公開(IPO)を承認し、IPO凍結を解除した。当局は2014年、改革後の市場の再始動を目指すと言っている。これはソフトバンクにとって追い風になる。ソフトバンクは2000年にいち早く電子商取引最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)に投資(株式35%取得)している。今やアリババ株の価値は数兆円といわれている。
 読者のみなさん、アリババがIPOを実施すれば、米フェイスブック以降で最も大きなテクノロジーIPOとなる可能性があるのですよ。


6 したたかな財務戦略
 スプリント買収を見たヘッジファンドの運用責任者は「一種の利ざや取引だ」と直感したという。超低金利の続く日本で資金を借り、米国で安定した事業に振り向ければ、それだけで確実に利ざやを抜けると貸し手には映るらしい。ということは、信用格付けは多少低くても、貸し手がある限り、ずっと借りられるということになるから、借金過多を心配する投資家の心理を安心させる効果も出ていると思われる。


7 心配があるとすれば…
 翔年の目には孫社長の下に社長候補が育っているようには見えません。内実は分りませんが、NO.2が弱いようでは企業は成長はおろか存続さえ危うくなります。そろそろ、これがNo.2かな?と思わせてくれる人物に光が当たることを期待しています。


8 小さなことですが、株主優待について
ソフトバンクの株主優待001
 配当は今期は一株あたり20円です。
 株主優待ではホワイトプランが毎月無料(6ヶ月で13,440円)というのが大きいと思います。


(参考)
このエントリーは主にウオールストリート・ジャーナルの記事、日経の記事・ソフトバンクの株主通信の記事を参考にしてまとめたものです。翔年の見方が入っているので、勿論文責は翔年です。見方が間違っていたらごめんなさい。





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