November 23, 2013

猪瀬東京都知事の言い訳  -いいわけない!-

 またしても政治家と金の問題が発覚した。報道によると猪瀬東京都知事が選挙違反事件で強制捜査を受けている徳州会から知事選前に5,000万円を借受て、最近返却したことが発覚した。徳田虎雄氏の病院経営の業績も功績も知っている。猪瀬知事の道路公団民営化の仕事は本気で支持していたから、その奮闘振りはつぶさに見ていた。
 二人とも最初は正義の味方だったのに、政界に足を踏み入れたことによって、汚い金に手を染めるようになっていったのだろうか? 残念でならない。

猪瀬東京都知事001
 猪瀬知事は辞任せざるを得なくなるのではないかと思うので、借金の経緯を時系列に並べて書き出しておきます。ただ、翔年は人物の真の評価は長い目で見ないと分らないと思っている。猪瀬知事のこれまでの経歴を尊敬の念をもって書き加えておきます。
 この時系列リストは今後の捜査によって事実が変ったり、新たな事実が加わったら、書き換えることにします。

1946年11月20日生まれ(長野県)
 
1987年 『ミカドの肖像』により、第18回大宅壮一ノンフィクション賞
→ 翔年はこのノンフィクションで猪瀬氏を知りました。着眼点の優れたなかなかの力作です。今も本棚にあります。

2002年 道路関係四公団民営化推進委員会委員に就任
→ 既得権益者の反対を押さえ込んだ奮闘ぶりは今も記憶にあたらしい。

2007年 石原慎太郎知事の下で東京都副知事
→ 作家コンビは石原知事が大所高所から、そのフォローや具体的事項は猪瀬副知事が処理するという役割分担で流石と思わせた。
      
2010年6月 『東京の副知事になってみたら』(小学館101新書)
→ 政策論がすごくわかりやすく書かれている良書。この本も買いました。買ったということは、作家の力量をかったということです。「新しい東京論、日本論と受け止めてもらえればありがたい」とはご本人の弁。




さて、今回の選挙資金と疑われる金の流れです。事実の羅列にすぎませんが、そこには何らかの意図が見えているのではないでしょうか?
2012年
11月6日   猪瀬知事(67)が徳田虎雄・元衆議院議員(75)の入院先を訪れ、支援を要請
11月中旬  徳田毅・衆議院議員(45)が議員会館で猪瀬知事に5,000万円を手渡す
11月21日  猪瀬知事が都知事選への出馬を表明
12月16日  猪瀬知事が史上最多の434万票で初当選


2013年
9月17日   東京地検特捜部が公職選挙法違反容疑で徳州会を強制捜査
9月下旬   猪瀬知事の秘書らが虎雄容疑者の妻に5,000万円を返却
11月13日  特捜部が虎雄容疑者の妻(75)の自宅を捜索し、5,000万円を押収
11月22日  猪瀬知事が5,000万円の提供を受けたことを認める


1 22日の記者会見で猪瀬知事は「個人の借入金だ。借用書は書いた」、「選挙には使わず、妻名義の貸金庫に預けていた」、「今年1,2月に返すと伝えたが、返すチャンスがなかった」と説明した。
2 資金は知事の公的な報告書に記載されていない。
→ これまでのところ、上の言い訳はいずれもいいわけありませんね。

もう少し事件の進展と猪瀬氏の出処進退を見届けたい。



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この記事へのコメント
翔年 様
個人が必要で借用とは誰も信じないと思います。
他にはいろいろと考えられますが真実は?
結果的には維新支持は激減とおもいます。
都知事選と維新票の各1は無駄でした。

奈良・東京のO
Posted by 奈良・東京のO at December 06, 2013 14:36
奈良・東京のO様

知事は病院の開設の許認可権限などを持つそうです。
そういう公権力を持つ方が選挙資金であれ、個人の資金であれ、何であれ、無担保、無利子で5000万円もの大金を借り入れていいわけありません。
猪瀬知事はそれを百も承知しているから、奥さん名義の貸金庫にそっと隠していたのだと思います。

もう少し、事態の推移を見守りながら、キチンと事実を押さえて行きたいと思っています。
Posted by ユリウス at December 07, 2013 00:57
翔年 様

来年、還暦ですが、残り少ないと思いますので、最後の仕事に準備、ボチボチ実行となるでしょう。誰でも最期は奉仕に向かうはずが70近くで自らが邪魔してはまことに残念です。高校同期が転職して県議に、転職はあまり良くないような気がします。真の勇気は転職決意する別のような気がします。何十年も重ねた経験は、次のやることに時を惜しむ。答弁は漫画、漫画家ではないでしょう。
Posted by 奈良.東京のO at December 10, 2013 21:04
奈良・東京のOさま

何に転進されるのか分りませんが、思う存分のご活躍を期待します。
人生の終楽章を美しく奏でたいものですが、これがなかなか難しい。

人生にはお金よりももっと大切なものがあるのはみんな分っているのです。でも、問題はそれらすべてに金がかかることなんです。(笑)

徳田虎雄氏も猪瀬東京都知事も晩節を汚されたと愚考します。
Posted by ユリウス at December 10, 2013 22:15
私は、まだ猪瀬知事の本質は変わっていないと思います。なぜなら、猪瀬知事は、庶民の側に立っている政治家だからです。

追及している政治家たちは、格差を格差拡大させるアメリカの年次改革要望書(2002年 )の障害になる猪瀬知事。
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1298.html

彼を引きすりおろして、東京都の更なる貧困層の増加を推進するつもりです。

その第一歩としての東京都の「法人住民税6,000億円を国税化」。猪瀬知事は、これに警戒し、反対し続けていました。
http://blogos.com/article/75669/

だから、富裕層以外を国民だと思っていない政治家たちは、猪瀬知事が邪魔だと考えたのでしょう。

アメリカ企業が運営しているウィキでも、猪瀬知事が非常に悪く書かれているのも、その証左だと考えられます。

「国家戦略特区」が格差拡大の温床になるという根拠は、その担当者に、あの竹中平蔵が選ばれたからです。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE9AO02D20131125


確かに、

徳洲会=問題ある

かも知れませんが、それが

猪瀬=問題がある

にはならないと思います。なぜなら、その論法ですと、一度でも問題を起こした人物と接点があるだけで、誰でも問題のある人物になってしまうからです。

非常に多くの人が問題人物になってしまうのではないでしょうか?










Posted by  椎亜 at December 13, 2013 12:12
推亜さま

今は論点を猪瀬知事が政治家として信頼できるかどうかに絞るべきで、論点を拡散させてはなりません。憶測ではなく、できるだけ事実だけを見ましょう。それに私は徳州会に問題があるから、猪瀬知事に問題があるなんて、一言もいっていません。猪瀬知事に問題があるかどうかを問題にしています。

猪瀬知事が公の場で発言したことを時系列でならべるとこうなります。
1 (当初の発言)「知らないといったら知らない」
2 (その翌日)「個人として借用をお願いした」
3 (11月22日1時の囲み取材)「資金提供という形で応援してもらうことになった」、「選挙にはお金がかかるかもしれない」
4 (22日15時の定例の記者会見)「(選挙資金でないと)断言できる」、「申し出があれば断るのも失礼だから預かった」、「(借用書は)あるかどうか分らない」
5 (23日)「(借用書は)探せばある」、「公開する必用はない」
6 (26日に署名された借用書を公開)「信用していただくしかない」

これはドロナワ式答弁としか言えないです。今まで権力の不正を追及してきたジャーナリストにしては支離滅裂の感がありますね。



Posted by ユリウス at December 16, 2013 14:05