October 04, 2013

政策決定の大前提 -人口、食料、エネルギー、環境、安全保障- (その1)

 何ごとにせよ、政治的な決断には大局的視野がかかせない。といって、政策の一つ一つに、一々大前提から論じることは議論が散漫になって細部に行き着かないきらいがある。なにより大前提から論じ始めると時間や紙数に無駄が生じる。といって、例えば「原子力発電問題」を論じるのに、人口動態、エネルギー、地球環境、安全保障について深い理解を欠いては、その議論の結論はたかが知れている。使い物にならない。

 やむを得ない面があると思われるが、Blogで大きな政治的問題を論じられているときに、ややもするとこういう大前提をすっ飛ばして一気に結論に至っていると思われるものがよくある。原子力発電をゼロにしたら、日本はどうなるか? 世界はどうなるか?というような、その先の見通しに関する議論が欠落していたり、荒っぽすぎてはその議論にかんたんに与することはできない。


 前置きはこれぐらいにして、このエントリーではいろいろな政策の大前提になる「人口動態」を(その一)として、事実をまとめておきたい。議論が共通の事実認識から出発できるように。(その二以下は適宜アップします)

超満員、身動きできません。人類の異常繁殖?
超満員

フランス国立人口研究所(INED)が2日に発表した報告書によると

(1) 世界人口: 現在 71億人  → 2050年 97億人 → 2100年 100億人〜110億人
 恐ろしいことに、37年後には地球人口は現在より36.6%も増加する。2100年の予想人口は世界銀行や各国の有力な機関の推定数字とほぼ同じ。

(2) アフリカ大陸の人口爆発: 現在 11億人 → 2050年 25億人
 アフリカ女性の出生率は4.8人、因みにわが国の2012年の出生率は1.41人

(3) アジア地域: 現在 43億人 → 2050年 52億人

(4) 南北アメリカ大陸: 現在9.6億人 → 2050年 12億人

(5) 現在人口の多い国:
 1 中国    13億人
 2 インド    12
 3 米国     3.2
 4 インドネシア  2.5
 5 ブラジル   2.0

(6)将来動向(2050年):
 1 インド 13億人 → 16億人  中国を抜いて世界一人口の多い国となる
 2 ナイジェリアは4.4億人となって米国を抜く。


 この数字をみたら、貧困、飢餓、戦争(食料とエネルギー不足に起因する)をどのように回避するかが人類の課題であることは論をまたない。

 翔年の見るところ、中国政府はいち早くまがりながらも経済力と軍事力を背景にして自国だけでこの難問に対処しようとしている。自国の優位を目指すアクションなので世界の各地で摩擦や緊張状態を生み出しながら。

 人類はまだ世界人口増大をを抑制する有効な国際機関をもたないし、国際紛争を民主的手談で平和的に解決する機関も持たない。

 食料も資源もエネルギーも自給できないわが国がこれらの問題に国際的かかわって、緊張を和らげるためにどのようにリーダーシップを発揮するべきかの議論が必要なのではないでしょうか?

世界の人口動態(国連人口白書より) (クリックで拡大)
世界の人口動態



 今後、食料問題や資源エネルギーの基本的問題を長期的視点で捕まえるために、事実蒐集につとめて機会を見てアップしたいと思っている。


(参考)
過去の記事
2012/03/03 『根本から考える(5) -エネルギーから食料不足、人口過剰問題へ-』
2012/04/25 『根本から考える(8) -人口減少問題はない』






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