局面は左辺から上辺にかけて、目の無い黒石が30数目と目の無い白石40目数目がからみ合って、お互いにコウを譲れない形になっています。そのプロセスを盤上で見てください。初手から見ていただくと、対局者の闘志が伝わってきます。(まき戻しは|<) それにしてもやや不利な攻め合いの形勢を三劫に持ち込んだ山下名人の深い読みには驚かされました。
(碁盤の画面を出すには"Java(TM)"の実行環境が必要です)
第22期竜星戦決勝戦(先山下名人vs河野臨九段)の三劫無勝負の局面
三劫無勝負の後、改めて打ち直した結果、山下名人が黒番中押し勝ちで優勝した。
三劫の話題
1 囲碁のルール:
日本囲碁規約では、「双方の合意によって無勝負」と決められている。
2 本能寺の変:
囲碁史によると、織田信長が寂光寺にて日海と鹿塩利玄の勝負を観戦した折、三コウが現れ無勝負となった。ところがその夜「本能寺の変」が起き、信長は明智光秀に討ち取られた。このことから、以後三コウは不吉の前兆とされるようになった。(ところが、残された棋譜をみる限り、三コウになりそうな場所はなく、後世の作り話である可能性が高い)
3 超治勲は4回も:
三コウはルール上の珍形の中では比較的よく出現し、プロの対局でも数十例が記録されている。趙治勲は三コウ・四コウ無勝負を4回経験している。この記録だけを見ても、趙治勲は只者でないと知れる。
4 発生率:
「三コウ」「四コウ」「長生」など、同じ手順が延々と繰り返す局面ができると、囲碁規約によって両者合意のうえ無勝負になる。その発生率は9千局に1度程度らしい。
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