March 12, 2012

今朝、共感した句と歌  -読売俳壇、歌壇より-

 何故か、今朝は新聞の俳壇、歌壇に目がとまった。年配の作者の歌と思われるものに共感できるのが多かったです。

黄薔薇     Photo by 青木繁伸氏の「植物園」
バラ

告げぬまま気づかれぬまま冬の薔薇   飯塚佳代

→ つつましい冬薔薇さんが好ましく感じられます。作者は年配の女性? ついででなんですが、こんな秀句が思い出されます。こちら、作者は男性。若者?   
薔薇一輪心の奥にかすり傷


頑として座らぬ杖の人おりてぽつんと一つ席空いたまま   瀬戸順治

→ 杖をついていながら、席を譲られることを自分に許さない老人。頑固なのか、それとも座るスペースが狭かったのか、はたまた膝を曲げるのが痛いのか? 作者は席を譲った人なんでしょうか。また親切をお願いしますね。

ラグビーの競技のごとく親切は後ろの人へパスしていかむ   五十嵐幸助

→ 何事もパスを受ける方の構えが大切かと、身につまされました。


平然と脳の萎縮がひどいという医師に静かに礼を言う母   大和田弓子

→ 娘である作者は医師に少しムッとしたはず、でも母の態度を見て気持ちが母に向かう。あざやかな情景の切り取り。


※盗作、これが一番嫌なこと
2月14日、3月5日の読売俳壇で入選していた句が「先行句」があったという理由で本日、入選取消しになってます。短詩型文学故の事故と思いたいが、やはり投句する人に問題があるのかな? これに関して、2007年9月30日のエントリー「類似句、挨拶句、物まね句」 を書いています。

蛇足
黄色の薔薇は一番香りが強いですね。ジュリエットの言葉。
『名前に何の意味があるというの?薔薇はたとえ違う名前で呼ばれようとその芳しい香りに変わりはないもの』

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