December 08, 2011

「脱北者保護せず」中国に誓約 −バカな政府

 今朝の読売新聞の一面を見てください。この一事で、民主党政権が如何に恥さらしな政府であるかということが世界中に知れわたりました。

脱北保護せず001
 日本政府が今年初め中国政府の求めに応じ、北朝鮮からの脱出住民(脱北者)の保護について「中国国内法を尊重し、脱北者を公館外から公館に連れ込まない」と誓約する文書を提出していたことが7日、分った。複数の日本政府関係者が明らかにした。

 今年初めなら、当時の責任者は菅総理と前原外務大臣になります。
 これは何が何でも酷すぎる。我が国は北朝鮮人権法を制定し、脱北者問題を北朝鮮による人権侵害と位置づけて、保護、支援に当たってきたはずではなかったか。中国は難民条約に加入していながら、生命を脅かされている脱北者を北朝鮮に送還している国であり、このような行為は国際法上許されないことです。何時から、我が国はこのよな中国の属国のような立場になっているのか。日本人の人権意識が問われる事態である。野党は国会で十分内容を質してもらいたい。

 その後の情報です。
読売オンラインより。
 政府は8日、北朝鮮からの脱出住民(脱北者)を公館外から公館に連れ込まないと中国に誓約した文書について確認を拒んだ。
 玄葉外相や藤村官房長官は、中国経由での脱北者保護を継続すると強調したが、自民党は事実関係を明らかにするよう政府を厳しく追及する方針だ。
 この問題は、8日昼の参院外交防衛委員会で自民党の山本一太氏が取り上げた。玄葉氏は「安全とかプライバシーとか色々ある。今こういう場で申し上げるのは差し控える」と、文書の有無を明らかにしなかった。山本氏は「言えないというのは、事実だと言っているように聞こえる」と追及したが、玄葉氏は「日本が中国から脱北者の受け入れをしないということは絶対にない」と強調し、脱北者を日本が受け入れないことを明示したような誓約書の提出は否定した。
 藤村氏も8日午前の記者会見で文書の存在について「具体的には明らかにすることは差し控えたい」と述べた。


TBSNewsより。
 日本政府が中国政府に対し、中国国内で脱北者を保護しないことを約束する誓約文書を提出していたことがわかりました。
 文書は今年春、日本政府から中国政府に提出されたもので、「中国の国内法を尊重して、脱北者を公館内に連れ込むことはしない」と誓約する内容だったということです。
 政府関係者によると、去年12月、北朝鮮との国境地帯で脱北兵士が中国人住民を射殺する事件が起きたあと、中国政府が各国の大使館に「脱北者を保護しないでほしい」と要請したということです。
 これに関連し、藤村官房長官は「中国からの脱北者の受け入れを今後行わないなどと言ったことはない。人道的観点から今後引き続き適切に対処していく」と説明しています。(08日13:02)


 これは非常に重大な問題です。他国民とはいえ、人権を侵され、命を脅かされて出国してきた人々に対して、なんという酷い仕打ちでしょうか? 翔年は中国国内にも目に余る人権侵害が日常的に行われているのを知っている。世界中の心ある人々はインターネットなどを通じて自由や人権意識の高い中国人を何かと支援しているのを知っている。「アラブの春」の次は「北京の春」を期待しているです。「人権」や「自由」という人類が到達した普遍的な価値をないがしろにしているいる中国政府に手を貸すなど、考えられない愚行を我が政府がしているとは、世界に対して顔向けできないほど恥ずかしいことと思わねばなりません。



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