November 27, 2010

英語の道草(1) - brown thumb

 インターネット全盛の時代に入ってきたと思う。ネットを歩き回るには、どうしても共通語が必要になる。ネットのコミュニケーションに、いちいちお国言葉を相手の言葉に翻訳しているヒマはない。それで世界ではますます英語を学ぶ人が増えてきているという。
 そんな訳で、インターネットにどっぷり浸かっている翔年も必要に迫られるかたちで、英語に接している時間が少しずつ増えてきたように思う。

 言語学者のD・クリスタル先生の推計によると

世界の英語人口  =14億〜15億人
英語がネイティブ =約4億人

だそうだ。ということは英語を使う人の7割が非ネイティブスピーカーなのだ。英語が否応無くグローバル化していることは認めざるをえない。
 そしてネット上や本なにやかやで、時に面白い表現、なるほどと思う英語表現に出会う。そんなネット散歩でであった言葉たちを忘れないために、ちょっと道草してここに書き記しておきたい。

brown thumb = 植物栽培の下手な人、 →反対語=green thumb
green thumb = 園芸の才(親指が緑色になるくらい植物をいじっているところから)、green fingersともいう。これは覚えやすいですね。
(例文)Mabel has a green thumb (or fingers) and has the largest garden of sunflowers in the neighborhood.

 フィンガーといえば007のゴールドフィンガーを思い出す。歌詞の一番はこんなでした。

007

Gold finger
He's the man
The man with the Midas touch
A spider's touch
Such a cold finger
Beckons you to enter his web of sin
But don't go



※Midas=(ギリシャ神話の)ミダス。欲張りなPhyrygiaの王、Dionysusによって、手に触れるものすべてが金になる苦悩(褒美?)を与えられた。ディオニュソスは豊穣と葡萄酒と酩酊の神。
beckon=手招きする

Dionysus
ディオニソス

 手はわが国の古い歌にも歌われている。
稲搗けば かかる我が手を 今宵もか 殿の若子が 取りて嘆かむ  万葉集
(毎日、稲を搗(ツ)くから手にあかぎれができてしまった。こんな手をとって、うちの若様は「可愛いね」と言ってくれる)
※かかる=あかぎれができること。

 さて、人間には連想力がそなわっている。杵を臼に何度も打ち下ろす稲搗きの作業から性行為を連想して、万葉人はこんな歌を歌っている。

 






おして否(イナ)と 稲は搗かねど 波のほの いたぶらしもよ 昨夜(サヨ)ひとり寝て  万葉集
(辛抱して「いな」と稲を搗くわけではないが、心が落ち着かない。昨夜は一人で寝たから)

 美しい考えは宝石よりも人目につかぬが、穀物を挽く侍女の手の中にさえ見られる。 −プタハホプテの智慧− 

 
 英語には"finger play" というエロチックな行為の表現がもともとあるから、それを知っている方が"gold finger"は味わい深いかも…。

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この記事へのコメント
どういたしまして。

ユリウスさんは 503ページに
チャレンジしているんですね!
残り 423ページ頑張ってください ^^

僕も「キリン読み」で
これからも頑張ります。
 
Posted by ブログ社長 ムラウチ at December 21, 2010 12:18
ブログ社長ムラウチ様

ブログ村ではお世話になっております。
大著を読破されていて凄いですね。
リー・クアンユーは政治家として立派な人なので、共感される所が多いでしょうね。

小生は「背教者」と呼ばれているローマ皇帝「ユリアヌス」を小説で読んでいます。ゴア・ヴィダル著"Julian" 503ページ。
でもまだ80ページあたりをウロウロしています。
小生のように無理に背伸びした読書は「キリン読み」というそうです。(笑)

忘れずに来てくださってうれしいです。
ありがとうございました。



Posted by ユリウス at December 19, 2010 20:54
ユリウスさん
お久しぶりです!

英語を使う人の 7割が
非ネイティブスピーカーなんて
びっくりですね。

以前、ユリウスさんから教わった方式で
あれからどんどん洋書に
チャレンジしています。

先日も、リー・クアンユー元首相の
729ページの大著を読破しました。
引き続き、ユリウス方式で
洋書にチャレンジし続けます(^^)


2年前のコメントでのアドバイス
http://murauchi.info/weblog/2008/11/the_audacity_of_hope.html
ありがとうございました。
 
Posted by ブログ社長 ムラウチ at December 19, 2010 12:28