November 15, 2010

推理力 −女の勘

 今はそうでもないらしいが、昔は筋骨隆々の男はよくもてた。(もてていたと思う)力道山や千代の富士の腕や胸の筋肉を触らせてもらったと自慢げにいう女がいたことを翔年は覚えている。

 さて、最近のサッカー選手の話。有名な選手だったのだが、その選手の名前がどうしてもでてきません。しかたがない。仮にベッカム選手として話をすすめさせてもらいます。

 TVのスポーツ番組だったと思う。イギリスのサッカー界の貴公子が来日したとき、日本中が大騒ぎになり、若い女性のレポーターはやや緊張の面持ちであった。近くで見るベッカムの鍛え上げた身体は半端じゃない。レポーターは視聴者にサービスしようとしたのだろうか、恥ずかしげに「ちょっと腕に触っていいですか?」と右腕の力瘤に触らせてもらって、「わー、かたーい!」と舞い上がっていた。(声のトーンが高かった)
 「脚はもっと硬いよ、ここ」と太腿(フトモモ)を指差されて、おそるおそる触ると、さすが、サッカー選手、鋼鉄のように硬い。「筋肉なのに人間の物とは思えない硬さです」とレポーター。と、彼は「もっと硬いとこあるよ」といった。瞬間、若いレポーターの顔に朱がさした映像が映った。彼はぽつんと言った。

「骨だよ」

※米原万里著「必笑小咄のテクニック」を参考にしました。シチュエーションと会話は、当Blogにふさわしくということは、上品に変えてあります。

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