September 17, 2010

第35期名人戦第2局 −高尾挑戦者64手目を封ず

 井山裕太名人(21)に高尾紳路九段(33)が挑戦している第35期囲碁名人戦第2局は16日午前9時、四国の松山市道後湯之町の大和屋本店にてはじまった。第1局の白番を制している若い井山名人がどんな戦い方をするのか、じっくりと鑑賞したい。

先番(6目半コミダシ) 井山名人  白番 高尾挑戦者
高尾挑戦者が64手目を封じ、1日目を終えた局面。(碁盤がでるまでしばらく時間がかかることがあります)



 翔年は今回の名人戦は若い井山名人を応援しているが、手厚い棋風で、正々堂々と戦う高尾九段にも親近感を抱いている。
 63手目までの形勢は素人には全くわからない。ただ、白の高尾挑戦者は棋風どおり手厚く構えており、名人は地を確保しつつ黒の攻撃に備えているところか。

 明日の白の着手が興味深い。というのは、翔年は厚い碁が好きで、攻めるのが大好き(単に攻められるのが嫌なだけ)だけど、ややもすると地に甘くなる。今回の場面から、高尾挑戦者がどんな構想で白を攻めながら利益をあげていくのか、それを名人がどのようにかわすのか、じっくり楽しみたいと思う。

 解説の結城聡九段のコメント:「次は上辺で変化が起こるかもしれません。封じ手が今後の方向性を決める大きな鍵になりそうです。」


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