June 24, 2010

碁聖戦挑戦手合い −坂井七段の健闘に期待

タイトル保持者 張 栩(30歳) vs 坂井秀至(37歳)chosakai

 明日開幕する第35期碁聖戦挑戦手合五番勝負、張栩碁聖VS坂井秀至七段の第1局は宮城県仙台市「茶寮宗園」で行われる。
 異色の棋士、坂井七段が若いがわが国囲碁界の第一人者張 栩碁聖(棋聖・十段・王座のタイトルを合わせ持つ)に対して、どのような碁を打つのか、翔年は大きな期待に胸をワクワクさせている。


 二人の過去の対戦成績は 張 栩 碁聖 2勝 − 坂井秀至七段 2勝となっている。



日付    棋戦名    勝者    結果   敗者( 段位、タイトルは当時 )
2007/03/08 第32期 名人戦 リーグ戦 坂井 秀至 七段 半目 張 栩 碁聖

2008/02/11 第55期 NHK杯 準々決勝 張 栩 名人 中押 坂井 秀至 七段

2008/11/17 第56期 NHK杯 3回戦 坂井 秀至 七段 中押 張 栩 NHK

2010/04/19 第35期 名人戦 リーグ戦 張 栩 棋聖 3目半 坂井 秀至 七段
 

 期待している理由は過去の対戦成績が拮抗しているからではない。坂井七段は京都大学医学部を卒業し、医師の資格を持つという棋士の中では異色の人だからだ。彼は平成13年にプロ試験を受けて関西棋院の棋士になっている。従来から、囲碁界では伸び盛りの10代に別の道を歩んだ人間が囲碁界に入ってきても、高段者にはなれてもタイトルに手が届く棋士にはなれないとされてきた。
 
 翔年はプロ棋士の技量を云々できる資格はないけれど、入段してからの坂井七段を注目し、陰ながら応援してきた。安定した技術をもった一流棋士であることは間違いないが、いま一つ、爆発力がほしいなと思っていた。
 ところが、5月に行われた碁聖戦挑戦者決定戦での山下敬吾九段との一戦は、目の覚めるような戦いぶりで、山下九段の大石をし止めている
 興味のある方は高野圭介氏の碁吉会HP の棋譜つき碁盤と記事を是非ご覧下さい。高野氏の言葉では「仏壇返しの大技決まる」となってます。
 その後、関西棋院の第一位決定戦においても、中野九段の大石を屠って大勝しました。この二つの勝ち方があまりにも華やかなので、翔年はひょっとしたら坂井七段は一皮むけたのではないかと、思うようになったのです。
 
 張 栩碁聖に対してどんな戦いをするのか、タイトルに手が届く棋士に成長しているのか、大きな期待を込めてこの五番勝負を見届けたい


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この記事へのコメント
高野圭介さま

ご教示、ありがとうございました。
なるほど、黒87と先手で封鎖しても、よくなかったというわけですね。
原因はもっと前にあると。

小生が辛いと感じた着手は
黒119 → 連絡しただけ
黒125 → 利かされ
黒145 → 気がさす
黒161 → 働きに乏しい
黒171 → 目つくり
の五手でした。
妙手や悪手は指摘できませんが、小生でも辛いと思う手があるというのは、それ以前に問題があるのでしょうね。

第二局(7月9日)に期待します。


Posted by ユリウス at June 25, 2010 21:36
ユリウス様

黒87までの変化で、直後の評判は白乗りであった。

シメツケたが、黒の包囲網の中の白は完全にアジよく活きている。
残念ながら、白は先行したと、思った。
この差が致命傷となったかも  高野拝
Posted by 高野圭介 at June 25, 2010 05:04
高野圭介さま

はい、心から応援します。
残念です。いい所なく「中押し負け」でした。
手の善悪は分りませんが、張 栩碁聖の奔放な着手に対して、常識的な応手が多かったように見ましたが、どうでしょうか?
次回はのびのびと戦って欲しいと思います。
Posted by ユリウス at June 24, 2010 20:56

坂井秀至vs山下敬吾の碁聖戦の決勝戦が6月24.25日にに打たれます。

http://kk.kyodo.co.jp/pb/gosei/goseiindex.htm

坂井秀至をどうぞ応援願います。

高野圭介  Kono Keisuke

Posted by 高野圭介 at June 24, 2010 05:53