高槻市立小寺池図書館の「リサイクル・ブック・フェア」に初めて行って驚いた。れっきとした本が古本市のようにいっぱい並べられていて、全てタダだという。一人五冊(本5、雑誌5)の制限があるものの、下のような譲渡申込書で申し込めば持って帰ってよろしいとのこと。
無償譲渡申込書
早いもの勝ちだから、押し合いへし合いの大混雑の中、翔年は次の5冊を手に入れることができた。
1 大内 力著「農業の基本的価値」 家の光協会刊 平成2年10月1日 定価1400円
→ 日本の農業問題の根本が分りやすく書いてある?らしい。
2 小田島雄志著「小田島雄志の芝居遊歩」 白水社刊 1992年7月25日 定価1600円
→ 著者にはシェイクスピア全集(37冊)の翻訳でお世話になっている。内容は演劇に関する軽い読み物らしいから楽しみだ。
3 四方 洋著「駅と列車 メディアへの挑戦」 講談社刊 1989年4月5日 定価1200円
→ 駅とか空港とか港とかホテルとか、とに角不特定多数の人間が集散する場所は情報も集まってくるに違いない。そういう切り口なのではないかと思って持って帰った。
4 大杉正明著「ラジオ英会話 キーフレーズ集」 NHK出版刊 1996年7月24日 定価1300円
→ 著者の講座はたまに聞いたことがあるが、本当に楽しいものだった。人柄には惚れる。趣味がテニス、ジャズ、映画というのもうれしい。
5 渡辺淳一著「かりそめ」 新潮社刊 1999年11月25日 定価1500円
→ 氏の小説はときにふれて読んできたが、これは読んでいなかった。通俗的だなぁと思えるところがあちこちにあるのに、何故か離れられない。多分自分の中にそういう部分があるからに違いない。それに実は、一度氏の講演会にも出かけている。何か惹かれているところがあるのだろう。
タダで持って帰った本は新本にして、しめて7000円である。市の図書館は毎年予算を計上して多くの本を購入しているのだから、保管場所がなくなってこういう挙に出たのだろうか。個人でも保管場所が無いために泣く泣く本を手放さざるを得なくなった悲哀を聞くことがある。図書館も同じ悩みがあるのだろう。
それにしても読まれもしない本を毎年買いこんで、タダでバラ撒くとは気前がよ過ぎる。本を消費物のように扱っているように感じるので、翔年はあまり嬉しい気分になれない。市の無駄遣いといっては言い過ぎだろうか?