October 29, 2009

日本郵政の経営陣 - ひどい老害?

 民主党が主導した日本郵政の経営人事が28日に決まった。新経営陣は9人から18人に増えただけではない。改革とは程遠い、昔に戻ることを企図した布陣に見える。マスコミの報道では全員の年齢が記載されなかったが、翔年が調べた所、恐るべき高年齢の経営陣だ。若い人が取締役会を見学したら、老人ホームと錯覚したとしても許されると思う。
 見識の欠如した政治家が好き放題の人事をした結果、日本郵政は「民」から「官」へ大きく舵を切った。民間会社でありながら、何もかも「政治家」が決めている。(コンプライアンス皆無)

取締役の年代別人数を見ると
70歳代=11名、最高齢は曽野綾子の78歳
60歳代=5名
50歳代=1名
40歳代=1名
平均年齢=67.7歳
この布陣で、21世紀のわが国の郵政事業を描くことができるのだろうか? 

会長 ※西岡喬(三菱重工業相談役)73歳
社長 斎藤次郎(元大蔵次官)73歳

「副社長、4人」 
足立盛二郎(元郵政事業庁長官)65歳、→ こういう経歴の方が必要なの?
坂篤郎(前内閣官房副長官補)62歳、
高井俊成(元日本長期信用銀行常務)63歳、
関根誠二郎(キヤノン情報通信システム本部長)61歳

「取締役、12人」
石 弘光(元政府税調会長)72歳、
井上秀一(元NTT東日本社長)71歳、
入交太郎(入交グループ代表取締役)50歳、
岡村 正(東芝相談役)71歳、
※奥田碩(トヨタ自動車相談役)76歳 →最も留任して欲しくない人物です。
神野吾郎(中部ガス代表取締役)49歳、
小池清彦(新潟県加茂市長)72歳、→ 市長は民間企業の役員になってはならない。
杉山幸一(元三菱重工業常務)72歳、
曽野綾子(作家)78歳、→ 保守的なひと、何といってもご高齢。
原田明夫(元検事総長)69歳、
松尾新吾(九州電力会長)71歳、
渡辺隆夫(西陣織工業組合理事長)70歳
(※印は留任)


 翔年は思う。小沢幹事長の選挙対策が政策とセットになっている。例えば、農家への個別所得補償で、田舎の票を金で買い、今また、郵政を官業に戻して地方の票をごっそりいただくのだろう。「自民党をぶっ壊す」といって郵政民営化を推し進めたことで、田舎の郵便局長を中心とした自民党の集票マシーンが壊れた。小沢民主党はそこにつけこんで、選挙の集票マシーンをそっくり手に入れる腹づもりであろう。
 そうするとかつての自民党がそうだったように、選挙の一票の価値を公平にしなければならないという発想は民主党からは出てこないであろう。(だんだん民主党は昔の自民党に近くなった来ている。)
 この観点は今後もシッカリ監視していきたい。



この記事へのコメント
名無し貧乏さま

おっしゃる通り、政治の現状はひど過ぎます。
現状に満足しないのが若者の特権であるのに、我が国の若者には公憤がないのでしょうか?
全ての原因を教育のせいにする訳にはいきません。
明治維新で政治状況をひっくり返したのはめぐまれない下級武士でしたし、戦後の復興に奮闘したのも若い力でした。
Posted by ユリウス at July 17, 2011 23:56
〉賢明かどうかは判りませんが、懸命に生きている日本人は多いと信じています
 
私の周囲にいる人たちは、懸命に日々生活しております。ユリウス様がおっしゃるように、与党、野党問わず労害がひどい、地位に執着して何ら手を打たないトップ、学級委員会のような予算会議。国会の審議はホームルームではないです。誰も責任を取らない、地位に執着している。まずこの国難を解決すべき法案を通すべきだとおもいます。

〉若い人たちが政治に参加してくれることを期待しているのですが

さうですね。若い人たちの政治参加が望まれますが、教育の大げさにいえば崩壊なんです。若い人たちにいち早く今の日本の現状を認識してもらわないと、解決はない。学校で愛国を教えない国なんてありますか。
国のために、命をかけないまでも国を大切にする教育をしないと、若者の
政治参加は今の状況では、むつかしいです。



Posted by 名無し貧乏 at July 16, 2011 02:15
名無し貧乏さま
>選挙で選んだ国民があほですなぁ。
ぼくもそうです。
自民党政権の末期がひどかったので、民主党に改革を期待したのですけど、全くの期待はずれでした。不明を恥じています。
賢明かどうかは判りませんが、懸命に生きている日本人は多いと信じています。
与党、野党を問わず、政治の老害がひどいので、若い人たちが政治に参加してくれることを期待しているのですが、若者人口が少ない上に若者の投票率が低いので、選挙のたびにガッカリしています。
政策の一致(国家観、国政の範囲、税、国際貢献等)で政党を再編成するにはどうしても若い力が必要です。それこそが政治システムの改革だと思うからです。


Posted by ユリウス at July 05, 2011 11:51
ユリウス様

心に響くお言葉、ありがとうございます。
庶民は日々、丁寧に懸命に生活しています。
政治の迷走にはあきあきしています。
選挙で選んだ国民があほですなぁ。
政府の姿は、国民の姿。衆愚の極みが生んだ。
賢明な日本人は、黙々と生きています。
Posted by 名無し貧乏 at July 04, 2011 12:26
名無し貧乏さま

ご協力、ありがとうございます。
他人の生活がうらやましいですか? 
生活がくるしいですか?
こころの働きでこころの平衡をとりもどされることを祈っています。

『心こそ 心迷わす 心なれ 心に心 心許すな』

Posted by ユリウス at July 04, 2011 01:43
ユリウス様

失礼いたしました。
今後このようなコメントはいたしません。
ただ、あまりにも贅沢なものでうらやましいというか。
自分は、真面目に仕事をしていますが、生活が苦しい。


Posted by 名無し 貧乏 at July 03, 2011 21:22
阿修羅さま
名無し貧乏さま

隠し子がどうの、贅沢の暮らしがどうのこうのというような
噂話に類する話題はこのBlogでは扱いません。
ですから、このようなコメントは控えていただくとありがたいです。
大きな不正によって蓄財がなされたという事実があれば別ですが…。
Posted by ユリウス at July 03, 2011 21:04
渡邉隆夫の隠し子、かって愛人であった平野真理の子供さんは
贅沢なお暮らしです。夢のよう、アマンホテルへ、国内は一流和風旅館
へお泊まり。さすが西陣関係の会長の元愛人です。
Posted by 名無し 貧乏 at July 03, 2011 20:48
渡邉隆夫の隠し子;かつて愛人だった平野真理の子供;贅沢な生活しやがって
Posted by 阿修廉 at April 10, 2011 10:20
奈良のO 様

おっしゃるとおりです。
首相がいいわけをしたり、筋の通らない説明をするのは論外とおもいます。
こういうことを繰り返せば、国民の心がだんだん離れていくでしょう。

来年度予算については、財政の規律が守れるかどうかが最大のポイントだと認識しています。別のエントリーで論じたいと思っています。

Posted by ユリウス at November 12, 2009 00:37
新政権は美辞麗句の連発でマニフェスト実行予算不足の穴埋めをはじめた.首相は「葉たばこ農家の影響も考える必要がある」としながらも、「一気に大きな税収を上げたいという発想ではなく、健康のためにいかにあるべきかという判断をすべきだ」と「税収より健康」を強調した。 
本当に健康が大事なら、タバコ販売を禁止すればいい.そんな国も世界には幾つかあり、なにも値上げしなくてもたばこをやめる人は沢山います.値上げ目的はたばこ中毒者から金をまきあげることだ.
Posted by 奈良のO at November 10, 2009 21:54