June 12, 2009

淡路島へ行った −国生みの神話など

 昨日、バスで明石海峡大橋を渡って淡路島に行った。バス中で自称19歳のガイドさん(聞けばガイド歴30年)がイザナギ、イザナミの二神の「国生み神話」の一部を説明してくれた。

淡路島明石海峡大橋


右からI氏、Kさん、翔年
百段園にて

 『天上の「天の浮橋」に立って、「天の沼矛(アメノヌボコ)」をもって青海原をかきまわし、その矛を引き上げたときに、矛の先から滴り落ちる潮が凝り固まって一つの島となりました。これが「淤能碁呂島(オノコロジマ)」で、次にできたのが淡路島である』と。

 なかなか示唆にとんだ大人のお話ではある。説明は間違ってはいない。けれど十分ではなかった。未成年(19歳?)では無理もない。「国生み神話」で誰もが興味を抱くところはここではないのかな?


 古事記によれば、淤能碁呂島に降り立ったって、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の男女二神は、こんな会話を交わしたことになっている。大事なところなので、誤解をうんではいけない。現代語訳もつけておこう。



伊邪那岐(イザナギ):「汝(いまし)が身(み)はいかに成れる」
(あなたの体はどのようにできていますか)

伊邪那美(イザナミ):「わが身はなりなりて成り合はざる処一処あり」
(私の体には、成長して、成長していないところが1ヶ所あります)

伊邪那岐(イザナギ):「わが身はなりなりて成り余れる処一処あり。故(かれ)このわが身の成り余れる処を以て、汝が身の成り合はざる処を刺し塞ぎて、国土(くに)を生み成さんと以為(おも)ふ。生むこといかん。」
(私の体には、成長して、成長し過ぎたところが1ヶ所あります。そこで、この私の成長し過ぎたところで、あなたの成長していないところを刺して塞いで、国土を生みたいと思います。生むのはどうですか)


もう少し読みたいが、紙数がつきました。また機会があればまた……。


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