April 16, 2009

「花尽くし」と「虫尽くし」の詩

 いつもお世話になっている西沢爽著「雑学猥学」で、しゃれた「花尽くし」を見つけた。

「花尽くし」
返事をくれなきゃ 芍薬(シャクヤク)で
毎日 手紙を 杜若(カキツバタ)
書いて 破って 葛(クズ)の花
あなたの 返事を 菊の花

手紙の返事も 梨の花
高根の花だと あきらめた
どうせあの娘は 人の花
そっと涙を 蕗の花


 以前、2004/8/31に奥本先生の「虫尽くし」を披露したのをご記憶の読者もおられよう。再掲しておこう。


「虫尽し」      奥本大三郎
飯にゴマダラふりかけて
何はなくともオオムラサキ
あわててかきこむシジミ汁
デリアスリンゴを一かじり
マッチの軸で歯をセセリ
センチにしゃがむひとときも
煙草を口にクワガタの
白い小灰をはたいては
コガネのたまる夢を見る

結局建たないマイマイホーム
競馬でちょっとヤマキチョウ
最初の馬券はスジボソヤマキ
最終レースの大穴を
思いもかけずトリバネアゲハ
見事あたってテングチョウ

勝ってカブトの緒をしめよ
彼女にあげるホウセキフタオ
同僚さそって飲みすぎて
酔ってはからむオオトラカミキリ
たかるシデムシ、寄生バチ
残りの金もオトシブミ

深夜のホームにタテハチョウ
這って帰れば女房の
そのまなざしもトゲトゲの
アオスジアゲハにカミナリハムシ
明日からはまたオケラかな



 このようなよく出来ている「ことば遊び歌」は大好きだ。次はしゃれた隠し言葉の手紙といこう。

「別居の妻へ」  荻生待也
なつのこある
らすじゃないが
くこがあわれ
れもつらいぜ
くつじゃなしに
んじつほれた
めさん、おまえ
れしいへんじを

 隠し言葉が、一文字目を縦に読み込んである。仲直りできるかは保障できないが、もらった方は悪い気はせんでしょうナ。
一度、お試しあれ!

 さて最期は、一休禅師の作と伝えられる詩だが、漢詩なので子供にはチトむずかしいかも…。
 大人の方だけ、「続きを読む」をクリックして、先へお進みください。


「諸仏出身門」     一休禅師
百発毛頭擁丸痕  ひゃっぱつ もうとう がんこんをようす
慢唯有口更無言  みだりに くちあるといえども さらにいうことなし
一切衆生迷遥所  いっさい しゅじょう まようところ
十方諸仏出身門  じゅっぽう しょぶつ しゅしんもん

 「漢検」を毎年受けても、この詩が読めて意味がわかるようになるかどうか? 

(意訳)
一粒の真珠のようなものを、つつむように毛が生い茂っていて、そこにはもの言わぬ口がある。あらゆる男すべてが迷わずにはいられない場所だが、それは無理もない。お釈迦様はじめ尊い仏様たちみんな、そこから生まれ出たのだ。


 上の詩と同じ考えであろうか、絵画の世界ではギュスターヴ・クールベが「世界の起源」という作品を残している。オルセー美術館へ行かれたら、見てきて欲しい。ぎょっとされるはずだ。フランスは遠すぎるとおっしゃる方はこちらでご覧下さい。


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この記事へのコメント
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