October 25, 2008

語源の快楽(22) −言葉は雑学の宝庫

 英語のBarbarian(野蛮人)の語源を今日知った。
 古代ギリシア人は,たくさんのポリスをつくって対立抗争し,最後まで統一国家をつくらなかったが,彼等のあいだには共通の言語・宗教をもつ同一民族であるという意識が生まれた。ギリシア人は自分たちをヘレネス(英雄ヘレンの子孫の意),その国土をへラスと称していた。
 彼らにとって、外国語はどれもバルバルバルだった。そこで、異民族をバルバ人(バルバロイ)とよんで区別した。
 これが英語のBarbarian(野蛮人)の語源だという。

 共通の言語や宗教(これを文化と言ってもよいが)を持たないと、コミュニケーションができないから、野蛮人に見えるのは仕方のないところであろう。この現象は世界の各地で見られる。


 ところが、反対にこういう話もある。
 昔、モジェスカと言うポーランドの女優は感情あふれる演技で人気があった。ある時、ポーランド語のわからない外国人の集会で、詩をくちずさんでみせた。終わると、だれもが感動の涙にむせんでいた。ポーランド語のアルファベットを、くり返しただけだったのに。

1 「だから女は怖い」と思う人はマイナス思考傾向
2 「好意をもったら言葉なんかいらない」と思う人はプラス思考傾向(または惚れやすい傾向もしくはだまされやすい傾向があるかも…)
3 「だから、大衆はあてにならない」と思う人はシニカル思考傾向
があるかも? 
翔年は3ですね。

 もっと凄い洞察力を持った人の話。
 哲学者のデカルト(1596-1650)は猿はしゃべれるのだが、仕事をさせられてはたまらないと、黙っているのではと考えた。

 地球上に存在する言語の数は数えられないが、百万人以上の人が日常的に使っているのは、175。そのうち、上位の10は一億人以上。多い順に
中国、英、ロシア、スペイン、ヒンズー、ベンガル、アラビア、ポルトガル、ドイツ、日本。


※このエントリーは「アシモフの雑学コレクション」を参考にしました。

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この記事へのコメント
奈良のO 様

>コミュニケーションは同一語、同一民族でも成り立たないことが増えてきた.
同感です。人間の言葉のコミュニケーション力にはどうしても知性が磨かれなければならないと考えます。

英語で "What a guy !"(何という奴だ!) は、アメリカでは賞賛用、イギリスでは侮蔑用の表現です。

Posted by ユリウス at October 25, 2008 22:51
偶然にも本日、言語に関する2つの出来事に会いました.
金田一京助が「アイヌ語」に関心を抱いた報道.野蛮人と考える歴史も
キリシャ思考に近いと思われました.少数民族から得られる宝庫は沢山ありましょう.小職が今懸念する若者(30歳以下に多い)の言語錯誤からくる身勝手な論理です.言語論理からきた傷害・犯罪,こうだからこうなんだ、だからこうしたが茶飯事のようです.翔年と観点が異なるかもしれませんが、
小職も3の考えに近いと思っています.
なにせ、言葉の論理で勝ち負けや正論が通せない.コミュニケーションは同一語、同一民族でも成り立たないことが増えてきた.何でだろうか、今の若者に多いのは言葉の論理に不安をあまり感じていないせいか、そのあとにある傷害・問題をほとんど考えていないという事実に会いました.運がよかったのは出会いが小職であって、言葉の論理が通せず、逃げ去った.運がわるければ、将来を失うくらいの相手もいると思われました.


Posted by 奈良のO at October 25, 2008 22:19