April 04, 2008

遺伝子が惜しい? 欲しい??

 最近、中年のある女性グループでこんなことが話題になったと耳にした。グループの従兄弟にあたる方が天才なんだという話。どれぐらい天才かというと、三歳頃には身の回りにある英語やローマ字で書かれたものは何でも意味が理解できたという凄い早熟ぶり。また、音楽的センスもすばらしく、ピアノを習うとすぐに相当のレベルで弾けるようになったし、長じてフランスに留学してからは、学ぶだけでなく、フランス語で講義できるのだそうだ。これだけ聞けば只者じゃないことは確かだ。誰だって会ってみたいと思う。

 それにそのいとこは独身だというからたまらない。女性グループではその男性が独身でいるのは何故か? 理由は何? 従兄弟なら、本人に聞いたらどう? 聞いてみてよ! と話は相当盛り上がったそうです。
 ちょっとはしたないような気もしますが、まぁ要するに、このままでは「遺伝子が惜しい!」、「何とかならないの?」と言うわけ。

 生臭い話はこれぐらいにして、以下は遺伝子のサイエンスの話。単純に考えると、このままの状態で時が経つと、彼の遺伝子は次の世代に残らないように思える。翔年は素晴らしい遺伝子のもらい手が出てきて欲しいと思うが、よくよく考えてみると、独身を続けたとしても、彼には自分の遺伝子を残す戦略があるのです。

一つは女性の誰かにコッソリ受け取ってもらう方法。このやり方は誰でも大体分かる。
もう一つは2人の兄弟か8人のイトコの為に献身的につくす方法。

 後者はちょっと詳しい説明が要る。
 遺伝子のみに注目すると、兄弟とは1/2の確立で遺伝子を共有しているし、イトコなら1/8ですね。簡単にいうと、かれの遺伝子は8人のイトコの中に分散されて宿っているのです。例えば父方、母方のイトコを4人ずつ招集すれば、天才と目されている彼の遺伝子が揃う可能性があるということ。

 このことはJ・B・S・ホールデンという天才学者(イギリス人)が発見したことだと、竹内久美子さんの著書「そんなばかな!」に書いてある。ホールデンは生涯に2度結婚し、いずれの場合も子を熱望したが、ついに得られなかった。年齢的にもう無理だと悟った頃のこと、ロンドンの中心街のパブでこう叫んだそうだ。「二人のキョウダイか八人のイトコのためなら、私はいつでも命を投げ出す用意がある!
 これは子を思う親の気持ちと全くおなじですね。

 親→子→孫 という直系ルートばっかり目が行くと、自分で繁殖できない個体は行き止りの失格者のように見えるが、実はそうではない、ということをホールデンは教えてくれている。



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この記事へのコメント
奈良のO さま

>おい、みんな集まれや
如何にも奈良のOさまらしい。
一族郎党の長として尊敬を集めておいでなのだろうと拝察いたしております。
遺伝子に注目するとなかなか興味深いです。
今日は京都のホテルで27日まで囲碁合宿です。
碁の遺伝子は誰から貰ったんだろう?

何時もコメントありがとうございます。
一度お目にかかりたいです。

Posted by ユリウス at April 25, 2008 21:21
遺伝子の身近な課題です。NHKからのまた聞きです。
褐色系遺伝子を引き継ぐ民族はその遺伝子の合う国で暮らし、白色系も同じだそうです。前者がビタミンD不足、後者が紫外線過度による皮膚癌の発生で、地球の温暖化もあって被害が拡大しているとのことでした。温暖化が進めば日本もいずれはシベリア方面に大移動か、褐色系との混血遺伝子を残さねばと考えます。子孫には、白人との国際結婚はやめとけ!なんて、これは差別でなく、地球環境変化からの教えと考えます。
話しが変わりますが、水質汚染や環境破壊は、国民が”地下水の価値観”に
無関心、水道をひねれば水があるに慣らされ、その先にダムがあり、またダムを創るゼネコンにあり、政治にあると繋がります。是非とも”地下水”に
価値観を抱かれたいと願います。地下水をもっと使えば、国はよくなると信じます。なんか今日は水のギリシャ哲学者の精霊が目にうかんだようです。
Posted by 奈良のO at April 20, 2008 22:07
奈良のOさま

 年をとると、何かと葬祭に参列する機会が増えます。そんな時、
イトコの息子や孫達の中に、自分と同じ遺伝子を持っていることを
実感することがあります。

 また、亡くなった方とそっくりの背格好、風貌でしゃべり方まで
よく似ている人に会うことがあります。これなどは、同族の親近感
としてとらえてもいいし、仏縁と呼んでもいい。
 遺伝子が近いことはハッキリしていますね。



Posted by ユリウス at April 08, 2008 09:33
ユリウス様

 このお話は素晴らしい親族愛と思いました。直系の子供に期待するまでは遠く、遺伝子を残したいとか、天才の流れでなく生き方として姪や甥に期待できるところがあり、「おい、みんな集まれや」と声をかけたことがあり、来てくれました。
 遡れば藤原道長の遺伝子は絶えませんが、NHKの公表では時の権力者が「遺伝子を残す」は何ら天才とはかけ離れた、権力存続の残し方(血族)であり、子孫の生育時には紫式部らの家庭教師をつけて、それなりの教養が身に付けば何とかなる考えで良かったのでしょうか、テレビに出てきた末裔はそんな風にはみえなかったのですが、誇りにすべきことが何かを模索していたように感じられました。
Posted by 奈良のO at April 07, 2008 23:02