August 15, 2007

小池百合子防衛大臣、人事は静かにやりなさい!

 asahi.com によると
 小池防衛相は14日、退任を言い渡して関係がぎくしゃくしている守屋武昌事務次官と防衛省内で会談した。塩崎官房長官の判断で凍結された守屋氏の退任・後任人事について、小池氏が「内閣改造後の新しい大臣が次官人事を行う」と伝え、27日に予定される内閣改造までは決着を棚上げすることで譲歩した。

 2人が交互に官邸に足を運んで火花を散らした前日とは打って変わり、「2人とも大人だから、じっくりやろうということ」(守屋氏周辺)と不自然に静かな話し合いだったという。

 小池氏は会談後、報道陣に対して「我々は日本国の防衛をやっているのであって、自己防衛をやっているのではない」と語った。




 人事の要諦は「密かに、断行する」ことだ。そして一旦決せられた「人事には解説は不要」と翔年は思う。だから周りが何と言おうと、人事権者があれこれ解説をしてはならない。害多くして益なし。

一連の騒動を時系列的に整理してみよう。
1 6日(小池の訪米前)、官邸に首相を訪ね守屋氏退任の人事構想を伝えた。
→ 彼女はこれで根回しは終わったと思い込んだらしい。

2 7日、新聞に守屋武昌防衛次官の退任、後任は警察庁出身の西川徹矢官房長が就任と報じられた。
→ 誰が情報を漏らしたのか?

3 13日 彼女は15日の閣議で守屋氏の交替人事を決定しようとしたが、塩崎官房長官は小池氏に「人事は、内閣改造で選ばれた次の大臣が決める」と言い渡した。
→ 彼女は相当抵抗したらしい。

4 14日 冒頭のとおり、小池、守屋会談がおこなわれ、次官交替人事は27日の内閣改造後に先送りされることで決着したらしい。

→ なんたる醜態であろう。一連の騒ぎは小池防衛大臣の浅慮と思い込みがもたらしたものではないのか。記者会見の「我々は日本国の防衛をやっているのであって、自己防衛をやっているのではない」というコメントも何かそらぞらしくて嫌ですね。これを聞いて大臣の人柄に対する敬愛や尊敬の念が浮かぶ人がいるだろうか?



その他の小池百合子語録をみよう。
1 2006年4月入院(過労?)したことがあった。退院し、公務に復帰する会見で「女性の場合、男性の10倍くらい結果を出さないとなかなか認められないから、つい、がんばりすぎちゃうんですよね。

2 クールビズの時には、「男性社員の厚着のせいで女子社員が冷房で寒い思いをしている。」

3 「子供を産む機械」発言に対し、2月4日、テレビ番組にて「柳澤(伯夫)さんだけじゃなくて、イスラムの国よりも、日本における男性の、女性に対する見方は遅れてるんじゃないか

 一連のコメントには納得させるものを含んではいるが、言外に「世の中の悪い古い男達を相手に戦っている自分」とか、「世の中のどうしようもない馬鹿な男どものせいで女性が迷惑している」というようなメッセージが込められているようだ。

4 ライス国務長官との会談では「私は日本のライスマダム・スシと呼んでください」などと英語でジョークを飛ばした。あんまり感心しないジョークだと思う。

 ジョークを飛ばすのなら、「女性を産む機械」発言に対し、「女が産む機械なら、男は機械の油差しの職工じゃないの!」ぐらいのタンカを切る豪快な女性大臣が現れないものか。


政治資金関係のあやしい煙
小池の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」(会長宮内義彦)が、家賃や水道光熱費が無料である議員会館を「主たる事務所」としながら、2001〜2005年までに事務所費4200万円超、光熱水費300万円超を計上していることが明らかになっている。


追記(8/16朝)
読売新聞に小池防衛相が不満げに「私は何も手順を間違えていない」と人事手続きに問題はないと強調している。
これはピントはずれだ。人事はパソコンの操作とは違う。手順を間違わなかったらうまくいくというような問題ではない。
今問われているのは手続きの適不適ではない。人事権者の人物、識見であることが理解できていないようだ。先が思いやられる。




この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
桂木俊介 さま

暑中お見舞い、ありがとうございます。
関西は異常な暑さはまだまだ続いております。

おっしゃるとおり、大臣と次官の携帯電話のやり取りの話など、国土防衛が任務の大臣がベラベラしゃべることではないと思います。
機密保持が出来ない、情報のコントロールも出来ない、部下の掌握も出来ないんじゃ話になりませんね。
防衛省の改革は何時になったらできるのでしょう?

新たな組閣に期待したいですが、安倍総理ではあんまり・・・・。

Posted by ユリウス at August 19, 2007 20:38
 翔年 さま
ご無沙汰です、遅ればせながら残暑お見舞い申しあげます。  
東京は今日から少し凌ぎ易くなりました。

防衛省のいざこざに付いては、国民としてアホラシイと思う反面、あのような程度の知識・見識しかない大臣が担当していて有事に本当に大丈夫か?(多分大丈夫ではない・・)との素朴な疑問が湧いてきます。
マスコミ・芸能界出身なのかは知りませんが、だから何でもTVや新聞にしゃべれば良いものではないとの常識も全く無いようですね・・・

少しは真面目に働いている官僚にしても馬鹿馬鹿しく信頼出来なくなるのは止むを得ないのではないかと思います。 グチっぽい話だけでは問題が解決しません、新たな組閣を期待したいし、参議院でマジョリティーを取った民主党などにも少しは期待したいと思います。 桂木俊介(N.Isoda)
Posted by 桂木俊介 at August 18, 2007 12:30