August 09, 2007

言葉 言葉 言葉(words words words)

 サンフランシスコで書店へよった時、たまたま"words words words"という本が目に飛び込んできた。ぱらぱらっと見ると面白そう。読むのは大変そうだが、中身がいいので買った。

words words words
 本の中身が、「読め!、早く読め!」と囁く。帰りの機中で三分の一ほど読んだ。著者はDavid Cristal、オクスフォード大学の人らしい。

 「スプートニク(sputnik)」という言葉は1957年にはみんなの口に上った。その後インターネット上に「グランドゼロ(Ground zero)」が2001年9月11日の事件を表す言葉として氾濫しているが、これらもやがて消えていく運命にある。著者は学者らしく、人類が獲得した言葉は歴史とともに変遷するとして、広い学識の中から一般人に興味が持てる事柄を、色々な角度から論じて、言葉への興味をかきたてる。


 冒頭にでてくる「言葉に関する格言」で気に入ったものがこれ。どこの国のどんな人種も「言葉」には大いに敬意をはらっていることがよく分かる。

言葉は賢者の薬。 (A word is medicine to the wise.(Telugu)※Telugu=テルグ語(ドラヴィダ語の一種)

言葉に出会うより大きな喜びはない。(There is noting one goes to meet with more pleasure than the word.(Ruwandan) ※Ruwandan=アフリカのルワンダ人

 言葉の乱れについて(使い方の間違い)は、"aftermath(余波、結果)の事例があげられている。

Smith held a victory party in the aftermath of his election as leader.(スミスはリーダー選挙の祝勝会を開いた)
 これは"Aftermath"という言葉が、結果は結果でも悪い結果についていう言葉だそうで、間違いだという。

 以前(2004年05月19日)に、このBlogでも「耳障り&耳触り」というエントリーで、これは耳に障ることをあらわしているから、「耳障りが良い」という表現はありえないと書いたことがある。これはそれの英語版だ。このようなきまりは言葉には結構あるのじゃないかな。

 著者はその後で、英国のインターネット上の"corpus"(コーパス)にふれて、ここでは非常にたくさんの言葉の事例が集められており、例えば自分の気に入った表現が正しいと、一千例を集めて主張することが出来るし、相手の主張を否定することも可能だそうだ。すべて事例の数で勝負できるというから面白い。
 (この手の試みはいろんなところで見かけるが、英国のコーパスは凄い規模です。)

 次の機会に、この本の中から「語源の快楽」について書きます。





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この記事へのコメント
サクラメント さま

こちらこそ大変お世話になりました。無事、暑い日本に帰ってきました。
あなたのお陰で、言葉の不自由な日本人がどれほど安心しているか計り知れません。同胞になりかわり厚く御礼申し上げます。

そうそう、空港で前田六段にお会いし、フライトがキャンセルになったことなど聞きました。もし、小生がそんな事態になったらとおもうと、ぞっとします。まぁ、60年以上生きてきたのですから、今更どなってもよいとは思っておりますが・・・。

来年もどうかよろしくお願いします。
Posted by ユリウス at August 10, 2007 10:22
無事、ご帰国のことと拝察申し上げます。
全米囲碁大会は強豪相手に4勝2敗での見事な勝ち越し、お疲れ様でした。
また、テニスを通じては国際親善に寄与され、本当にご苦労様でした。
サンフランシスコ空港では関西棋院の前田六段とも出会われたそうですね。
フィラデルフィア空港ではシカゴからサクラメントまでのフライトがキャンセルとなったと知らされ、旅程を変更し、デンバーで一泊しました。
そして、サクラメントからサンフランシスコのフライトも遅延し、急遽、車で前田六段をシスコまでお送りしました。
ハプニングは色々有りましたが、前田六段も無事帰国し、碁聖戦に間に合ったようです。(結果は…)
来年は貴殿もサクラメントにもお寄り戴けるよう、宜しくお願い致します。
Posted by サクラメント at August 10, 2007 07:12