May 13, 2007

雑学コレクション

 雑学の本は巷にあふれ返っていますが、学生時代に買った星新一編訳「アシモフ雑学コレクション」(原著"Asaac Ashimov's Book of Facts")はそんな中でも出色のできばえの本で大好きです。
 地球のことから動物、歴史、文学、天才、人の死にざままで、あらゆる分野のことが、天才アシモフのエネルギッシュな活動があってはじめて、これだけの知識集約を可能にしたのだろうと驚嘆します。

雑学コレクション

 雑学は単に知識を集める楽しみだけではない。訳者の星新一の表現を借りれば、「驚く楽しみ」があるから、いいのです。

楽しみは物識(シリ)人に希にあひて古しへ今を語りあふとき    橘曙覧


 たとえば、パラパラッと頁をくれば
1935年に、ペルシャが国名をイランに変えた。ペルシャと呼ばれていた以前の国名はイランだった。
というような、いらんことまで書いてあります。


 有名なリンカーン大統領のゲティスバーグの演説は、『どの新聞もからかい半分の評価だった。シカゴのタイムズ紙は「退屈で、うんざりする表現で、みっともない」だった』とあります。

 今ではアメリカの小学生が学ぶどの歴史教科書にも「無駄死にしたのではなく、神のもとで、この国に新に自由を生み出し、人民の、人民による、人民のための政府を、この地上から消えうせないようにするために命を捧げた」(He affirmed that those who died at Gettysburg did not die in vain, but so that this nation, under God, shall have a new birth of freedom, and that goverment of the peaple, by the peaple, for the peaple, shall not perish from the earth.)と書かれているのに・・・。

これを知ると、新聞と言うものは、昔も今も、時代の後からついて来る存在なんだなぁと妙に納得できます。



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