March 16, 2007

木瓜(ボケ)の花

 自宅近くの喫茶店の窓際に、桃の花よりもっと濃艶な花が飾られていた。ボケの花だという。ママにこんな美しい花が何で「ボケ」なんて呼ばれなければならないの、せめて「認知症花」と呼びたいと冗談口をたたいて、ボケと呼ばれる理由を聞いたが分からない。客の若い女性も知らないという。

緋木瓜 photo by 青木繁伸氏
ボケ

 早速、木瓜を調べてみました。翔年が見たのは緋色の花だったので、これは緋木瓜と呼ぶらしい。
他に淡紅色の香篆木瓜(コウテンボケ)、花が大輪で枝が横に伸びる淀木瓜、純白の白木瓜など、園芸用に品種も多いそうだ。
 ボケの実が瓜に似ていることをご存知の方は、漢字の木瓜には異論はないでしょう。


 木瓜の実 photo by 青木繁伸氏

木瓜の実


 ボケは漢名の木瓜(ボクカ)から転じたという説と「毛介(モケ)」、または「母計」がなまったものという説があって、翔年はどっちが正しいのか分かりませんでしたが、最後に杉本つとむ著「語源海」にあたって、納得の説明に出会いました。

 それによると木瓜(モックヮ)がモッカウからさらになまって、モケmoke →ボケboke(m→bの子音交替)となったそうだ。さすが、杉本先生、納得致しました。


 美しい花を前にすれば、いい句ができるらしい、たくさんあります。


ある街の木瓜の肉色頭を去らず   三谷 昭

赤い木瓜ゆれをはり我ゆれゐたり   加藤楸邨

木瓜咲くや漱石拙を守るべく    夏目漱石

口ごたえすまじと思ふ木瓜の花    星野立子


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この記事へのコメント
み 様

いらしゃい。こんばんは!
たまさんのBBSでは、時々、お見苦しいところをお目にかけています。スミマセン。

ベルギーに木瓜も木蓮もあるのですね。なんだか不思議な感じがします。いきいき塾は梅が終わったところで、17日に行ったときは、マンサク、沈丁花が盛り、水仙はつぼみを膨らませておりながら、こんな態度でした。

黄水仙みな横向くはよそよそし    長谷川照子

ところで、予後の具合はどうですか、お大事になさって下さい。
ときどきはこちらへも遊びに来てくださいね。
コメント、ありがとうございました。
Posted by ユリウス at March 22, 2007 23:09
はじめまして。「み」です。たまさんの所でたびたびお名前を拝見し、今日はユリウスさんの所へお邪魔しました。時々他の方々の投稿に対するユリウスさんの“喝”にびびりながらも、正に禅道の喝だなあ、と我背筋を伸ばしています。

ベルギーでは今ちょうど木瓜と木蓮が盛りです。どちらも日本っぽい花だなあと眺めています。いきいき塾の周りも春の盛りでしょうか。
Posted by み at March 22, 2007 22:04