February 09, 2007

春蘭、ほくろ、ジジババ

春蘭、読売

 今朝の読売新聞文化欄に「世界らん展」の特集があり、「もてなしの心を伝えたい」というタイトルで、駐日ルクセンブルク大使のミッシェル・プランシェール=トマシーニさんが紹介されていた。日本人的なタイトルにも惹かれたが、それよりも大使は、実は今回の出品には『尻込みする気持ち』もあったという。ルクセンブルグでは、ランは『官能的なイメージ』を持たれているからだ。マナー本に『女性に贈ってはいけない』と書かれているほどだというから、よけい興味を惹かれた。


春蘭  photo by 青木氏の「植物園へようこそ!」より
春蘭1春蘭2

 平井照敏編の「歳時記」の春蘭の項には「らん科の多年草。山野の疎林などに多く、日当たりのよい所にある。ひげのような根から細長いかたい葉を四方に出す。早春、花茎を出し、花が一つ咲く。肉厚の五弁花で黄緑色に紅紫の斑点がある。別名が多い。花を塩漬けにして茶とし、つぼみを吸い物のたねにする。」とサラッと書いてある。

 写真と「官能的なイメージ」、「女性には贈ってはいけない」、「別名が多い」などの記述から、何かを感じた読者もいらっしゃるでしょう。今日のエントリーはこの三つのキーワードで出来ています。



 見る人によっては、この花は「蘂柱が男性器、唇弁が女性器」に見えるらしい、それも両性器がくっつきあっているように見えるからたまらない。
 駐日ルクセンブルク大使のミッシェルさんが「尻込み」された理由はこれでしょうし、コメントの言葉は、それを上品に表現されたものと察しました。

 別名の「ほくろ」は紅紫の斑点があるところからこう呼ばれるのでしょう。形態が凄いので、地方により、「ジジババ」とか「スンドババ」などと呼ばれたりもしているということです。
 園芸誌などに「この花は地味で、これを好むのがお年寄り、それでジジババの名がある」なんて書いてあるのもあるそうですが、何かの間違いでしょう。そうでなければ、下手なジョーク。


 これだけの予備知識をもって、下の俳句を鑑賞すれば、また味わい深いものがあります。

杣出の渓春蘭のふるへをり     石原八束

雪深くして春蘭の濡れゐたり     池上浩山人

夜ならでは人を訪い得ず夜の春蘭    中村草田男

春蘭にくちづけ去りぬ人居ぬま     杉田久女

交わりや春蘭掘りてくれしより    松本つや女


 不思議なことに、春蘭を詠んだ古い句が見つかりません。もし、ご存知の方がいらっしゃっいましたら、是非教えてください。昔の俳人が詠まない理由が何かあるのだろうか?


※ 春蘭に関連する過去のエントリーに興味のある方は、「続きを読む」をクリックして読んでください。


 ありがとうございます。是非、「ミト(美処)とホト(秀処)」をお読みください。
 コメントいただけるとさらにありがたいです。


この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
突然失礼します<m(__)m> 【初心者のための30日間日割りテキスト】これで、主婦の私でも収入得ることできて、 今では海外旅行にまでいけるようになりました♪一度ご覧下さい。ご不要の際は削除願います。
主婦でもできた!たった1ヶ月でラクラク幸せネット起業【主婦でもできた!たった1ヶ月でラクラク幸せネット起業】at February 10, 2007 10:16