December 11, 2006

平原誠之のピアノコンサート 

「もっと文化を! 市民の会」代表の江口宏氏とのご縁で、久しぶりにピアノコンサートに行った。そこはまさに平原誠之ワールドでした。3時間にわたってすっぽり浸ってきました。

平原誠之(ピアニスト)
平原誠之

プログラム
第一部
1 アヴェ・マリア 作曲:J.S.バッハ 編曲:グノー
→ トレモロが印象的。

2 アダージョ 作曲:アルビノーニ
→ 通常のクラシックコンサートとは異質なものを感じはじめる。

3 G線上のアリア 作曲:J.S.バッハ 編曲:T.A.ジョンソン、平原誠之
→ プログラムの2から3に切れ目なく入った。ここに至って、平原ワールドに引き込まれる。

4 ギター曲「アルハンブラ宮殿の思い出」 作曲:タレガ 編曲:平原誠之
→ 解説によれば、高度なトレモロ奏法でこの曲では7、000回もの連打音が絶え間なく続くという。イメージが大きくふくらみ、翔年は音のマジックを感じた。

5 幻想即興曲 嬰ハ短調 作曲:ショパン
→ 無心に子供が音に戯れているみたい、首の振り方は知恵遅れの子供の動作みたい。クラシックファンはこのパフォーマンスに違和感を抱く方がいらっしゃるかもしれない。ピアニストは神がかり的になって演奏していると思われるので、翔年は外見より、音のみに集中して、全てを受け入れることにした。

6 ハンガリー舞曲第1番ト短調 作曲:ブラームス、編曲平原誠之
→ 編曲によって、より情熱的で技巧的な演奏スタイル。一言で言えば「物凄い」。

7 宗教的幻想曲「おお神よ、我に力を与え給え 〜魂〜」ニ短調 作曲:平原誠之
→ 出だしは左手一本の演奏、続いて右手一本での演奏、どちらも十分な音域と表現力を持っており、びっくりした。解説によれば、片手で両手の音域を奏でている超絶技巧的な作品だという。この作品はバッハのシャコンヌからインスピレーションを得て、22歳の時に作曲したものだそうだ。それも10分の作品を10分で完成したと知って、度肝を抜かれた。モーツアルト見たいではないか。「音楽力の爆発」に脱帽。


第二部
1 珠玉の映画音楽「ある愛の歌」 作曲:フランシス・レイ、編曲:平原誠之

2 ロミオとジュリエット 作曲:ニノ・ロータ、編曲:平原誠之
→ 高音部の旋律のせつなさ。

3 歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私の愛しいお父様」 作曲:プッチーニ、編曲平原誠之
→ 背後にあったかい音楽を感じた。

4 歌劇「トゥランドット」より「誰も寝てはならぬ」 作曲:プッチーニ、編曲平原誠之5 ハンガリー舞曲第4番嬰へ短調 作曲:ブラームス、編曲:平原誠之

6 革命のエチュードハ短調 作曲ショパン

7 ピアノ協奏曲第1番ニ短調より第1楽章 作曲:平原誠之
全楽章では1時間に及ぶ大作と聞きました。今回は第一楽章23分だけ。圧巻。

アンコール曲
・美空ひばりの「川のながれのように」
・乙女の祈り
・聖夜〜たくさんの曲をメドレーでつなぐ

 コンサートは途中10分の休憩を挟んで、3時間の熱演、譜面は一切なし。自由でのびのび、迫力十分。
 素人の悲しさ、音楽を語る言葉を持たない。即興演奏が行われたのかどうか、よく分からなかったが、それに近い部分があったのは確かです。


平原誠之のHPはここ。是非、お訪ねください。
 彼は狭い島国日本より、広いアメリカに行って演奏活動をする方がいいように感じる。なぜなら、彼の音楽は大きい。自由な国アメリカの方が、先入観なく彼の音楽性を受け入れて、素直に認めてくれると思うから。

 このコンサートは江口氏の企画で、市民スポンサーによって、200人の中高生が招待されていたのもすばらしいことだった。あの日(9/22)、偶然街角で江口氏に出会わなかったら、そして氏が声を掛けてくださらなかったら、翔年はこの天才を知らずに生を終えたかもしれません。江口さん、ありがとう。



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この記事へのコメント
kompf さま

コメント、ありがとうございます。

>プログラムを見ると馴染みのある作品が多く、「多くの人に音楽を楽しんでもらいたい」という平原氏の思いが込められているのかな?
そのとおりだと思います。中高生の招待客もいましたから。
それと、市民の会の江口氏が音楽畑の方ではありませんので、こういうプログラムになったのでしょう。小生はこれぐらいが丁度いいです。

>機会があれば彼の音楽に触れてみたいです。
是非、専門家の厳しい耳で聞いていただきたいと思います。そんな機会がありましたら、悪評でも結構ですから教えてください。
kompfさんの耳は信頼していますから。
Posted by ユリウス at December 13, 2006 22:30
コンサート、楽しまれたようですね。
ひとつひとつにつけられた感想から、ユリウスさんが平原誠之氏の音楽に大きな感銘を受けたことが伝わってきました。

プログラムを見ると馴染みのある作品が多く、「多くの人に音楽を楽しんでもらいたい」という平山氏の思いが込められているのかな?と思いました。

このコンサートを、「クラシックのリサイタル」という風に見ると何かと規格外かもしれませんが、きっとそういう既存の枠には収まらない、自由な「音を楽しむ」コンサートだったのだと思います。
機会があれば彼の音楽に触れてみたいです。

ブログの再開、お待ちしております。
Posted by kompf at December 12, 2006 17:19