December 09, 2006

トレジャーチェストが殿堂入り

 先月末、米国カリフォルニア州、サクラメントにお住まいのY.S.氏からメールが入った。

碁ワールド11月号

「さて、突然ですが、Robert Barber氏からメールが届きました。
今年のコングレスで中山先生に送られた「中山賞」の賞品の宝石入れが日本棋院の博物館に寄付されたとのニュースが入ったそうです。
囲碁ワールド11月号の79ページに記事が出ているそうですが、これに関し、その宝石入れの製作者のJeffが詳細を知りたいそうです。」

 事情をご存じない方や「月刊碁ワールド」誌の中山典之先生の「ずいひつ」を読んでない方には、もう一つピンとこない話だと思います。その間のいきさつを書いて、読者がピンときたとおっしゃるようにして、責を果たしたい。

 中山プロ(日本棋院六段)に初めてお目にかかったのは、ワシントンDCのアーリントンにあるメリーマウント大学で1995年に開催された「第10回全米囲碁大会」であった。爾来、親しくお付き合いいただいているが、実は中山先生と米国囲碁人との付き合いはもっともっと長く、25年にも亘るのだそうだ。(8月21日に書いた)そして残念なことにご家庭の事情のため、今年が最後となった。

こうなるとアメリカの囲碁ファン達の行動は早い。何か賞を贈りたいということになり、第一回ナカヤマ賞が今年の碁コングレスの最終日に先生に授与された。記念品は前述のジェフ(工芸品作家)が丹精こめて拵えたトレジャーチェスト(宝石箱)だった。授賞式の時、翔年もその場にいたので現物を見せてもらったが、よくできた玉手箱に見えました。そして、この玉手箱が日本棋院・囲碁殿堂資料館に展示されることが決まったというわけです。

「碁ワールド11月号に載った記事」(記事をクリックして拡大し、拡大したものを再クリックすると、文字も読める大きさになります)
随筆2随筆1

 シカゴ在住のバーバー氏がどうしてこのニュースを知ったのか知る由もありませんが、とにかく日米囲碁の20年以上にわたる交流の証として、こういう記念品がしかるべき場所に残されるのは結構なこと。作者のジェフ氏が雑誌の記事に関心を持たれるのももっともな事。
 翔年は少しでもお役に立ちたいと思い、既にバックナンバー扱いになっていた「碁ワールド11月号」を取り寄せたという次第です。囲碁を覚えていたおかげで、次から次へと楽しいこと、うれしいことが、国内外でしゅったいします。ありがたいことです。


 ちなみに、先生の多才多芸ぶりはつとに有名。これは囲碁ファンの作った川柳の選者をなさっているときの一例です。合いの手が先生。

ねんごろに なぐさめられる程の負け    森本博之
   なぐさめられるほどに 立つ腹   中山典之

こんな調子で幾らでもアイデアがでてくるらしい。


 最後に先生の著書の宣伝です。

「囲碁の世界」 岩波新書
「昭和囲碁風雲録、上、下」 岩波書店
「実録囲碁講談」 岩波現代文庫
「囲碁いろは歌」 壮光舎
「圍爐端歌百吟」 芸艸堂
「囲碁いろは経」 山田大成堂(非売品) 
「新いろは歌掌典」 非売品
「碁裡夢中囲碁いろは川柳」  三一書房
「シチョウの世界」日本棋院
「囲碁界の母・喜多文子」 日本棋院
その他、多数の興味ある著書があります。

 もし、先生のサイン入りの本がお入用でしたら、翔年は先生への取次ぎの労をいといません。遠慮なくご連絡ください。




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この記事へのコメント
サクラメント さま

中山先生とアメリカの囲碁ファンとの絆は、傍らで見ていても
大変深くて、美しいと思います。

また、ペンシルベニアでお会いしましょう。
よろしくお願いします。

ところで、Pro10sは改名ですか?






Posted by ユリウス at December 11, 2006 17:06
日本よりアメリカで有名な中山六段、その長年の功績を永遠に称えるために創設された「ナカヤマ賞」。
その受賞の瞬間にも同じテーブルで立ち会われた貴殿ならでわの感動が伝わってきます。
プロ、アマの違いはあっても貴殿も10年の長きに亘り日米親善にご活躍されています。
来年もペンシルベニアでお会い出来るのを楽しみにしております。
Posted by サクラメント at December 10, 2006 07:39