自宅からまっすぐ北へ、住宅街を二丁目から五丁目まで歩くと北摂の山裾に至る。まもなく道標に従って、脇道へそれ、用水路沿いの小径をまず神峰山寺(ｶﾌﾞｻﾞﾝｼﾞ)へ向かう。
古い道標
今日の行程：自宅 → 神峰山寺 → 本山寺 → ポンポン山
下を見下ろすと、山間部の田んぼはスッカリ取り入れもすみ、たんたんとした田園風景が広がっている。ところどころ、昔なつかしい稲を稲木に掛けて自然乾燥している田が見える。
神峰山寺山門
道中で突然大鹿に遭遇した。一瞬のことだったが、野生の動物らしく、あらあらしく目の前を駆けぬけて行った。びっくりしたが、鹿の方がもっと驚いていたのかも知れん。
勧請掛
本山寺(ﾎﾝｻﾞﾝｼﾞ)の入り口に「勧請掛（ｶﾝｼﾞｮｳｶﾞｹ)」があった。これは「縄に櫁(ｼｷﾐ)を結びつけたもので、聖地との境界を意味していますが、大阪商人らはその長短などで米価や株価を占った」そうです。合理的な浪速商人らしくない商人もいたのだ。
ポンポン山山頂
ポンポン山の標高は６７８ｍ、大阪府と京都府の府県境にある。眼下に神足や向日町らしき町並みがみえた。
山頂は大人三人しかいなくて、静かそのもの。里に近いところでは小鳥の声が聞こえたりしていたが、山頂はそんな物音もなく、下の方から沢風の音がかすかに聞こえているのみ。穏やかな秋の太陽を受けて、しばし中秋の午後を楽しんだのでした。
よく、クイズに出される問題です。
１ 大阪で一番高い山は？
答：金剛山、１１２５ｍ
２ では一番低い山は？
答：こちら
