June 03, 2006

村上ファンドと東京地検特捜部の戦い

 今日の日経夕刊によると東京地検特捜部は村上代表を任意で事情聴取した模様だ。容疑は「日本放送株のインサイダー取引」だという。翔年はライブドアとフジテレビの激しいバトルの時の株式取得の時期や取得数から見て、今回の新聞報道は間違っているのではないかと思っている。もし、報道のストーりーで、別の新たな証拠を掴んでいないのなら、検察は立件できないないのではないかとさえ思う。

 次の事実がその根拠です。

(1)2003/09/30 村上ファンドが日本放送株の6.3%取得し、筆頭株主に
→ 最初にニッポン放送に目をつけたのは村上ファンドです。(ホリエモンでないことがキーポイント

(2)2004/03/31 村上ファンドの持ち株比率、16.6%に増加
→ 市場にちょうちんがついて、株が上がるのでファンドが買いますのは、当たり前といえば当たり前の行為である。これがいけないというなら、ファンドはなりたたない。

(3)2004/09/10 フジテレビが日本放送株の12.3%を取得し、第二位の株主に
→ フジテレビが防戦したのも頷ける。それによって株価が上昇するのは想定範囲内のこと。

(4)2005/01/05 村上ファンドの保有比率、18.57%に増加
→ この買い増しが、今回、インサイダー取引の疑いをかけられている

(5)2005/01/17 フジテレビが日本放送の株式公開買付け(TOB)を発表
→ フジテレビののほほん経営者が自己保身に走り出しました。

(6)2005/02/08 ライブドアが日本株を大量取得、持ち株比率、35%に
→ ライブドアは村上ファンドの動きをみて、一気に日本放送株を大量取得して、フジテレビへの支配を強めようとしたことは、一連の動きから見て明らかである。
多分、村上ファンドから株がライブドア側に流れたことも大かたの推測とおりでしょう。ただし、村上氏もホリエモンも馬鹿じゃない。共同謀議の資料は出てこないでしょう。むしろ、二人は友人関係らしいから、阿吽の呼吸で株取引を行ったと考えることができる。その方が自然に思える。

(7)2005/02/10 フジテレビがTOBの取得目標を50%から25%に引き下げ
→ 勝負はもうついていた。

(8)2005/02/28 村上ファンドの保有比率、3.44%に低下
→ 村上ファンドは株を安く買って高く売ったので、利益を出したことは間違いありません。
巨額の利益をやっかみ煽る記事を書いて読者に媚びている新聞記事が多いのは嘆かわしい。

 上の一連の事実から、翔年は日本放送とフジテレビの資本の捩れ現象に目をつけたのは村上ファンドであって、ホリエモンが後から追随したと見ている。あるいは、村上氏がホリエモンをその気にさせるような示唆をしたことも十分考えられる。ここが翔年と新聞報道の違うところです。インサイダーをいうなら、むしろ、ライブドア側でアベコベでしょう。



 ついでに阪神の株について一言。
 地検特捜部のこの動きによって、阪急は労せずして「阪神株のTOB」は成功することになるでしょう。ただし、TOBの一株930円は高い買い物となりました。村上ファンドは運の良いことに、株価下落の心配なしに、間違いなく大量の株を売れることになりました。両者痛み分けというところ。

 歴史に「もし」はないけれど、もし、阪急のTOBの発表前に東京地検のこの動きが報じられていたら、株価下落によって、村上ファンドは手痛い損失を蒙ったでしょうし、阪急はTOBの一株価格をもっと下げることができたことは間違いありません。そして、市場の混乱はもっと、もっと大きかったものと思われます。



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