March 24, 2006

グーグルで気になること

 「世界のすべての情報を探しだせるようにする」という大目標を掲げて、大躍進するグーグルだが、最近のグーグルの動きについて、翔年はちょっと気になることがある。

 今朝の日経にエリック・シュミット最高経営責任者(CEO)のインタビュー記事がでた。彼のコメントによって、ハッキリしたこともある。詳しく見て、翔年の危惧するところをもの申したい。

1 「手元資金は株主配分より企業買収や研究開発など成長投資に回す」
→ 若い成長企業の考え方としてはいい。株主も配当より成長を望んでいると思うから。

2 「我々の使命は他人が製作したコンテンツをより多くの人に届けるのを手助けすること。自らコンテンツを製作する考えはない」
→ 検索会社としてはそうであろう。自らコンテンツをクリエイトしない、ということは、情報の流通業なんですね。ちょっと寂しい気もするが、この思想を貫くと、情報の自由往来を邪魔することで利益を得ようとする(特許権、著作権、情報の囲い込みなど)企業や団体と、今後、対立が強まるかも知れない。すでに著作権はネット上で動揺しはじめていますしね。

3 「中国市民にできる限りの情報を提供するのが次善の策と考えた。」「グーグルを上回る良質なサービスは中国にはない。利益追求目的で中国政府に屈したとの意見は、中国市場が小さく採算に乗らないことを知らない人間の言うことだ。」
→ これは先だって、グーグルが中国政府の言論統制に従うと決めたことへの説明だが、よく聞くと2の精神に真向から反する行動だ。エリックCEOのコメントもなんとなく、言訳っぽいです。
 翔年はこの見解には同意できない。もし、エリックCEOが3で言うように考えて企業活動をするのなら、中国政府の言論統制に手を貸すことになり、これは「他人の作ったコンテンツをより多くの人に届けるのを手助けする」という自分の言葉を否定しかねない行動となる。
 もし、邪悪な政府が存在し、その政府の言論統制に従って情報をコントロールすることを是とするのなら、情報を扱う会社としては極めて志の低い会社であり、危険な情報会社だといわざるを得ません。近代市民社会はとうてい受け入れることができません。

4 「我々は性別や年齢、郵便番号などかなりの個人情報を持ち、広告対象を絞り込む重要な資産となる。利用者保護は最重要で、政府に利用されるべきでない
→ これは米国政府が青少年保護のためにグーグルに情報提供を求めたことに対する会社の見解で、このコメントは筋が通っている
同じ事を中国政府から要求された場合、グーグルは拒否することができるのか? 翔年の危惧はこの一点にあります。


 グーグルの驚異的な伸張のおかげで、我々ネット利用者は利便性を享受しているが、それはとりもなおさず、グーグル依存度がきわめて高いことをも意味する。

 グーグル社が情報の自由な流れを堰きとめるような政府や情報の自由往来を邪魔する団体に今後手を貸すかどうか、注視していきたい。
 グーグル社の対応によっては、利用者はグーグルの利用を止めることによって、抗議しなければならなくなることも視野にいれながら・・・。



この記事へのトラックバックURL

この記事へのトラックバック
グーグルと中国のウェブ検閲の関係について問題になったのは記憶に新しい。 最近「キッズgoo」がネットで話題になっている。キッズグーは子供専用検索サイトなので教育上好ましくないサイトは表示できないようになっている。ところが、「アジアの真実」のような嫌韓・嫌中を...
WEBのフィルタリング【のびぃ太のおしゃべり広場】at March 24, 2006 23:07