翔年はあまり数字に強くない。べらぼうに大きな数字はピントこないことがよくある。具体的にお金だとせいぜい1千万円ぐらいまで、面積だと300坪ぐらいまでしか実感がありません。その点、小さい数字は、通常10の何乗分の一で表されることが多いので、なんとなく安心するし、概念的にも掴みやすい。(大きい数字もこの表現のほうが掴みやすいと思うのですが)
年末は国家予算の数字やべらぼうな国の借金額が紙面を踊るので、できるだけ馴染むように努めたいと思っています。
さて、大きい数字には桁ごとに、単位がついている。基本的に我国は4桁ごと、英米は3桁ごとだけれど、欧米にも米国式と英国式があって、これはこれで結構ややこしい。
億万長者は英語ではビリオネア(Billionaire)だけど、アメリカではBillionは10億だし、英国では1兆だ。だから、英国のほうが大金持ちというわけではないが、下に示すようにアメリカは10の三乗ごとに桁用語を使うのに対して、イギリスは10の6乗ごとに桁用語を使う。それも下に示すように、その桁用語が同じ(綴りも発音も)だから、本当にややこしい。それにアメリカは使いすぎて33乗から上の単位はないらしい。(翔年が知らないだけかも)どなたか、アメリカの上の方の用語をご存じでしょうか?
10の乗数 日本 米国 英国
3 千 Thousand Thousand
4 万
6 Million Million
8 億
9 Billion ※Bilionaire(億万長者)
12 兆 Trillion Billion ※Billionaire
15 Quadrillion
16 京(ケイ)
18 Quintillion Trillion
20 垓(ガイ)
21 Sextillion
24 杼(ジョ)Septillion Quadrillion
27 Octillion
28 穣(ジョウ)
30 Nonillion Quintillion
32 溝(コウ)
33 Decillion
36 澗(カン) Sextillion
40 正(セイ)
42 Septillion
44 載(サイ) ※千載一隅の好機 ←千年に一度の好機という説明は間違い?
48 極(ゴク) Octillion
52 恒河沙(ゴウカシャ)
54 Nonillion
56 阿僧祇(アソウギ)
60 那由他(ナユタ) Decillion
64 不可思議(フカシギ)
68 無量(ムリョウ)※感無量 or 感慨無量
72 大数(タイスウ)
それにしても凄い単位ですね。
ちなみに、ドイツもフランスも英国と同じ桁の単位を使っているようです。
でっかい数に驚いた所で、でっかいお話を三つ。
1 太陽の予想寿命は110億年。
2 銀河系のなかで、太陽より大きい恒星は、5%しかない。5%といっても、50億ですが・・・。
3 インドの須弥山という山は仏教世界の宇宙模型です。古代インドでは由旬(ユジュン)という単位を使いました。由旬はだいたい7Km。山の高さは272万由旬もあるそうですから、メートル法に換算すると約2000万Kmの高峰ということになります。