November 02, 2005

トイレット・ペーパー物語

 トイレットペーパーの元祖については「蕗の葉(拭きの葉)」で金田一京助先生の説を2004/4/2に、その他の葉っぱについては「ママコノシリヌグイ」で書いた。 ところが、その後、翔年のこの方面の知識が増えたので、少し追加したくなりました。新しい読者は上のどちらかのエントリーをよんでから、以下を読んでいただければありがたい。

 アジサイはある地方では「クソシバ」と呼ばれていることは前に書いた。これが伊豆地方では「カンジョ柴」と称されていると最近知った。「カンジョ」とは「閑所」、英語では”Rest Room" と上品に言う場所ですね。優美な「紫陽花」が「便所柴」とは随分思い切った名称だけれど、これはこの地方では昔から紫陽花の葉を便所で用いてきたからでありましょう。使用感を翔年に聞かれても困りますが、長らくこの地方で使われてきたとすれば、悪くは無いハズです。これが正しい歴史認識です。それに紫陽花の葉っぱは強い匂いがするので、臭気をかき消す役割も担っていたのではないでしょうか。

 さて、人類の長い歴史を振り返ってみれば、紙で拭いたり、お湯できれいに洗うようになったのはごく新しいことであり、何千年にも渡って我々の祖先は自然物を用いてきたと拝察する。
 石や棒や縄や藁がその任務についていたと言うし、現代でもある国では左手はまだ任務にあると聞く。逆に文明の進んでいたギリシャでは「海綿」を使ったそうですから、さすがに賢いもんだと感心しますね。

 ものの本によると「にんにく」でふいたと文献にあるそうですし、色々な人工物を試したと書いてある文献も存在するそうです。

 どんな物を試して比較検討したか、次を読む前にみなさん、考えてみてください。この種の話に興味の無い方は「続きを読む」をクリックしないでください。



 試したものはナプキン、クッション、シーツ、カーテン、パジャマ、襟巻きだったそうです。でも、どれも帯に短し、たすきに長しで、結論はやっぱり自然物、それも植物ではなく動物でした。
 「生きている鵞鳥の首」、これが最高だそうです。鵞鳥の迷惑さえかまわなければ、なかなかよさそうではあります。

 さて、トイレット・ぺーパーの幅はJISで114mmと決められていますが、外国のペーパーは少し幅が狭いような気がしますが、どうなのでしょうか? 
 翔年はあまり興味がないので測っていません。

(主に塩田丸男氏の随筆を参考にしました。)

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この記事へのコメント
とりぶう さま

読んでいただき、ありがとうございました。
これからも、あなたの面白いエッセーを期待しております。

ところで、一昨年冬、小生は宮古島に一週間滞在しました。南の島特有のおおらかな人情を感じました。
また行きたい所です。





Posted by ユリウス at March 17, 2009 22:37
深いですね〜。
生きているガチョウの首!?
それを試そうと思った人の勇気に拍手すべき、でしょうか。
海綿はわりとナットクですね。
トイレットペーパーにも無限の可能性があるというのを発見できてよかったです。
すごく楽しい情報ありがとうございました!
Posted by とりぶう at March 17, 2009 18:08