3/1と4/9に西武鉄道という会社の黒い体質について批判した。その続報です。
西武鉄道の堤義明会長(69)は14日、本社で記者会見し、同社の役員らが土地取引を偽装して総会屋に資金提供した商法違反事件の責任をとり、同日付で会長を辞任、取締役からも退くと発表した。責任をとった人に追討ちをかけるようで心苦しいが、このリーダーのこのバカみたいないい訳だけはキチンと記録に残しておきたい。以下は主に読売新聞夕刊より。
1 これまで事件について語らなかった理由は「気管支炎で通院していた。声がでなかったので、声がでるのを待って会見した。」のだそうだ。
2 ご自身の事件への関与については、「(経営は前社長らに)全面的に任せていた」と否定し、事件の全容についても「報告を受けていないので分らない」という説明だったそうだ。
自らが選んで社長や専務につけた者たち(組織人)が、犯罪者として起訴されているのに、報告がないから全容が分らないとは冗談じゃない。今だに解明のために自ら動こうとしないのはどうしてだろうかと考えざるを得ない。総会屋に巨額の利益を供与するという犯罪を組織的に行ったのは、何か知られたくない恥部が隠されていることを示唆しているように思える。
当初、西武鉄道は利益供与とされた土地売却について「通常の取引きだった」と主張していた。それが別の土地の売却を巡り元専務らが逮捕されるや、一転これまでの主張を撤回した経緯を知るものにとって、如何にコクドの会長で、かつ日本オリンピック委員会(JOC)の名誉会長さんの言であっても、「ハイ、そうですか」と信じるわけにはいかない。信がおけない方をオリンピックであれ、何であれ、国民を代表する団体のリーダーとしていただくわけにはいない。
堤会長の率いるグループ企業については今しばらく注視していきたい。新聞記者諸君にも頑張っていただきたいと思う。これまでのところ、一件落着にはほど遠いと言わざるを得ません。