June 24, 2004

生命誌研究館

昨日、ハーモニカレッスンの帰りに中村圭子先生の『生命誌研究館』に初めて行った。

04-06-23_12-02.jpg

展示は二つあって、ひとつは「オサムシ」の種を、地球規模のスケールで、形態ではなくDNAレベルで徹底的に分析していてすばらしかった。翔年の知識はダーウインの進化論やファーブルの昆虫記など博物誌的な古い知識しかないので、「種の拡散」とか「平行進化」とか新しい考え方に惹きつけられて、予定時間を大幅にオーバーしてしまった。

もう一つの展示は「虫愛でる姫」の物語。多分、館長のアイデアだと思うが日本の古典を下敷にして、自然界の認識の仕方や自然との係わりなど、わかりやすい語り口で大人も子供も「生命」について考えさせられる仕掛けは大変面白い。
生命誌研究館ホームページ


先生の科学によって科学を超える思想に全面的にな声援を送りたい。
中村圭子著「自然はひとつ -総合的な自然の見方、考え方」とマット・リドレー著、中村圭子、斎藤隆央訳「ゲノムが語る23の物語」を購入。読書の楽しみがまた増えたことに感謝。

折から、今朝の読売に「子供の創造性を育てよう」と新技術開発財団の高橋昌義氏の記事が出ていた。創造性の前に必要なのは好奇心だと言うわけで、子供たちの理科離れや好奇心のなさを憂いている大人が多いが、本当にそうなのか?

好奇心の無い人間などいるのか?
大人の週刊誌を見よ! スキャンダルや覗き趣味の好奇心を煽る記事で満ち満ちているではないか。
大人の世界が三流ジャーナリストによって溢れかえっている現状を憂えずに、子供たちを責めるのは筋違いだろう。翔年は三流のジャーナリストの記事を止めろと言っているのではない。一握りでいいから一流の記者もいて欲しいと願う者だ。科学技術のわかる一流のライターが書いた物語なら、大人だけでなく子供の好奇心も十分満足させられると信じる。子供たちはそれを見分ける力を持っているはずだ。



この記事へのトラックバックURL