June 23, 2004

松下電器は今も昔もマネシタデンキ?

昔、創業者の松下幸之助さんがご健在であった頃、トランジスターラジオ等新しいコンセプトの新製品をドンドン生みだしていた創造的な会社がソニー、それとよく似た製品をすかさず市場に出して、強力な販売網で売りまくっていた元気な会社が松下電器だった。

「御社もそろそろ研究所が必要じゃないですか?」との記者の皮肉な問いかけに「研究所は東京にあります。」と幸之助さんはしゃぁしゃぁと答ていた。そんなものがあるわけはなく、東京の研究所とはソニーのことだったのだ。ソニーの創造的なものの考え方、独創的な製品に強い魅力を感じていた若い頃の翔年は関西の企業のこういう商売の仕方に恥かしい思いをしたものだ。
当時、自動車産業ではトヨタが圧倒的な販売力を誇っており、小さなホンダが独創的な車つくりで巨大企業に挑戦している構図だった。

翔年はユーザーとしても投資家としても、断然、ソニー、ホンダ派だった。両社とも製品の値引率が小さくて懐にはこたえたけれど、製品に裏切られることはなかったし、長期スパンの投資対象としては予想以上の成果をもたらしてくれたものだ。

さて、最近の松下電器関係のニュースを見て、オヤオヤと思ったのは少年だけではないだろう。
今朝の読売新聞は「クリーン資材 世界から調達」の見出しで、調達先の企業と有害物質を使っていないことを証明する「不使用保証書」の提出を求めると報じている。結構なことではあるが、翔年が既に March 01 にソニーの 資材調達についてその先見的な素晴らしさについて述べているが、これとよく似通った内容で3ヶ月遅れている。

また、一昨日の日経夕刊は「松下、IR担当5倍に」のタイトルで、新たに66人のIR担当者を配置したと述べている。これとてもソニーはずっと以前から取組んでいることであり、、翔年のようなゴミみたいな投資家でもソニーといいう会社の透明度は非常に高いことを実感している。ソニーは役員の賞与などについても我国の何処の会社よりも透明度が高い。松下がIR担当者を置くこと自体は悪いことではない。むしろ望ましい方向だ。けれども、投資家が望むのは担当者の人数ではない、企業の透明度であることをはっきり申しあげておきたい。

この二日間、松下のニュースはソニーの施策の後追いニュースばかりだった。企業体質というのは何と変らないのだろうと思う。

折から発表された日経サーチの「企業ブランド知覚指数(PQ)」では、
1位 ソニー
2位 マイクロソフト
3位 トヨタ
4位 キャノン
5位 ヤマト運輸
6位 シャチハタ
7位 ホンダ
8位 セイコーエプソン
9位 シャープ
10位 富士写真フィルム
であり、松下は今年も10位以内には入っていない。
松下にはもっともっと頑張っていただきたい。