April 09, 2005

三洋電機、未曾有の危機???

 8日の三洋電機トップの記者会見は証券市場でよく使われる「サプライズのある」人事であった。6月末でこうなる。

 会長兼最高経営責任者(CEO) 野中ともよ(50、元ニュースキャスター)   ← 社外取締役より
 社長兼最高執行責任者(COO) 井植敏雅(42、創業者の孫)   ← 副社長より昇格
 代表取締役兼取締役会議長留任 井植敏(73)  ← 会長退任
 取締役相談役 桑野幸徳(64) ← 社長退任

 井植会長によると野中氏への打診は1月半ば、敏雅氏へは昨年末ごろだという。先ごろ、野中ともよ氏がニッポン放送の社外取締役を辞任した時、あれっと思っていたたがこれで納得。
 まだ、新体制の方針が示されていないので、あれこれ言うことは何もない。が、記者会見でちょっと気になる発言が結構あった。

井植敏会長:「当初は代表取締役も退こうと考えていたが、金融機関からもう少し見届けて欲しいと要請があった。」
(翔年):トップが自分の人事を自分で決められないのは情ない事態ですね。いい訳にしか聞えません。
ついでに言わせてもらえば、廻りから「もう少しいて欲しいと言われた」という理由で居座る老人は相当多い。政治家や財界人に限らず、私たちの周りにもたくさんいらっしゃる。心やさしい周囲は「あんたは年やからやめなはれ」とはよう言いまへんのや。

野中ともよ:「(経営の素人で)大丈夫かと不安に思う社員が、本気で三洋を変える意識を持つようになる。」
(翔年)そうなるように願う気持はあっても、ショック人事だけでは変革はできません。
野中:「カリスマ性に満ちた井植会長が退任すれば社員の士気が低下し、会社を壊すことになりかねないと思った。三洋はホンダやソニーのように創業者のDNAを引継いでいる会社だ。」
(翔年):なるほど、ホンダもソニーも創業者のスピリットは引継いでいる。けれど両社とも創業者一族が会社を世襲するというようなケチな精神はこれっぽっちもない透明性の高いグローバル企業ですよ。
野中:「三洋には消費者や社会のニーズを探るアンテナが全くない。上の意向ばかりうかがう、ヒラメ型社員が多いのも問題。
(翔年):ヒラメの目は上の誰を見ているか、野中さんもご存知でしょう。カリスマ性があるのかどうか存じませんが、創業者一族の方を向いてばかりいるから、社員の目がヒラメに似てきたのですよ。
野中:「家電製品の売行きは女性の消費者が左右する。女性のトップとして、彼らの財布を開かせる商品開発、マーケティングを進めていく」
(翔年):井植会長と井植敏雅氏が上に居座っている限り、ヒラメの目の向きを変えるのは非常に難しいと考えますが、それを打破するよう努力されることを期待してやみません。

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