December 27, 2004

助けて! 家計がこんな状態です

 政府は24日の閣議で一般会計の総額を82兆1829億円とする2005年度予算と財政投融資計画の政府案を決めた。マスコミは赤字国債は28兆2100億円で国の財政は危機的状況が続いていると報じたが、数字が巨額すぎて市民にはもう一つピンとこない。

 読売新聞夕刊(24日)に、国の予算をサラリーマン家庭の家計簿に例えた大変分りやすい説明があったので、これをちょっとアレンジして、どれほど危機的状況なのかを読者と一緒に再確認しておきたいと思います。

2005年度の国家予算をサラリーマンの家計に例えると・・・。
(国の一般会計を勤労者世帯平均年収=629万円に換算して、実感できるようになっています。)

収入の部
夫の月給とボーナス(国の税収)        48万3000円
カードローン(国債発行)           37万7400円
妻のパート(その他収入)            4万1500円
収入合計                   90万1900円

支出の部
住宅ローン返済(国債費)           20万2400円
田舎への仕送り(地方交付税など)       17万6600円
医療費(社会保障)              22万3700円
台所リフォームや外構修理費(公共事業)     8万2600円
学校授業料(文教・科学振興)          6万2800円
自宅セキュリティ強化と交際費(防衛・経済協力)    6万1400円
食費などの生活費                9万2400円
支出合計                   90万1900円

家計をやりくりしていらっしゃるAさんにお話を伺ってきました。

 「夫婦が稼いだ収入(524,500円)は住宅ローンと田舎の仕送りで2/3以上が消えて、家族の生活費に回せるのはたったの14万5500円です。これではとても生活できません。(涙ぐんでいらっしゃいました。)仕方なく不足分はカードローンで賄うことにしておりますが、もうすでにローン残高は7090万円に膨らんでおりますので、先行きに希望はほとんど持てません。(超インフレにならなければ借金返済は無理です)
 せめて子供たちに教育だけは十分つけてやりたいと思って今まで頑張ってきましたが、ついに来年高校を卒業する長男は大学進学を諦めてもらわないといけない事態になってしまいました。田舎の両親は何時までも長生きしてもらいたいと思っているのですが、仕送りがきつくて、ついこの分を子供たちに回せたらと、愚痴をこぼしてしまいます。」


 国の予算と家計は違うといっても、借りたものは返さなければなりません。これだけ危機的状況になっていても、国民の間で、生活レベルを落そうとう議論は何処にもありません。毎年のことですが、新幹線を作れ、道路も作れ、空港もつくれ、交際費を増やせの大合唱です。

 国家予算からさらに目を転じて、地球規模の視点で人間の営みを眺めれば、エネルギーをはじめとする資源の枯渇や、地球環境汚染等の制約から、経済成長にブレーキをかけねばならない時代に既に入っていると思います。 
 現在のアメリカ人や日本人の生活レベルを中国人もインド人もアフリカ諸国の人達も望み始めています。その人たちにそれを止めなさいという権利は誰にもありません。グローバルな競争原理によって地球市民全てが経済成長へのアクセルに足を置き始めたのです。その結果、暴走状態が起るかも知れませんが、そういう事態を地球規模でマクロ調整するところは何処にもありません。そうなれば次の世代に残すべき地球資源はドンドン枯渇していくことは必定でしょうね。
 ブレーキ装置の無い車は、危険すぎると思いませんか?



 





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